いよいよWBCが開幕しましたね！
日本が所属するプールBは、3月7日から対戦が行われ、見事初戦キューバに11-6で快勝しました！

そんな中、3月6日から行われているプールAでイスラエルが韓国、台湾に連勝し、大番狂わせを起こしています。
WBCで大躍進を遂げるイスラエルとはどんなチームなのでしょうか。
歴史やメンバーから今回の強さの理由を見ていきましょう。

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イスラエルがWBC2017で躍進！

イスラエルの所属するプールAでは、2次ラウンド進出をかけて以下の4カ国代表で試合を行っています。

韓国（世界ランク3位）
台湾（世界ランク4位）
オランダ（世界ランク9位）
イスラエル（世界ランク41位）

3月8 日0時現在でプールAの3試合の対戦が終了し、以下の結果となりました。

● 韓国 1 – 2 イスラエル ◯
● 台湾 7 – 15 イスラエル ◯
◯ オランダ 5 – 0 韓国●

結果を見てわかるように、世界ランクで大きく力の劣るイスラエルが、格上の韓国・台湾に相次いで勝利を収めています
世界ランクと合わせてみても、いかにイスラエルが予想外の活躍をしているかがよくわかりますね。

 

イスラエルと野球の歴史

ここで、イスラエルと野球の歴史について見ていきましょう。

イスラエルで初めて野球がプレーされたのは1927年、野球人口は現在5,000人であると言われています。

イスラエルでマイナースポーツな野球ですが、ユダヤ系のアメリカ人が「この地に野球を根付かせよう」という志のもと、イスラエル・ベースボール・リーグが設立されました。
とはいっても、リーグ戦が行えるほど国内の選手がいなかったため、アメリカの選手を呼んでやっと作り上げたものでした。

そして、イスラエル史上初のドラフト会議が2007年4月26日、アメリカのニューヨーク市で行われ、41試合トーナメント制のプレーオフ形式のリーグ戦の最初の試合が2007年6月24日に行われました。

日本のプロ野球に縁のある選手では、中日で活躍したネルソン投手がイスラエル・リーグに参加しています。

しかし、一定の水準以上のレベルで野球ができる選手は一部の選手で、大半はプロ経験のない選手だったそうです。

中には、夏休みを利用して参加していた大学生や教員、コネで入団した弁護士なども選手登録されていたものでした。

このような状況や資金難から、2008年から2012年までリーグが開催されることはありませんでした。
現在は形を変えて、プレミアリーグとして開催されているようです。

イスラエルでの野球事情はこのように厳しいながらも、「イスラエルに野球を」という目標が、WBC本大会初出場につながったと言えます。

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メンバーや監督から強い理由を考察

厳しい野球事情の中、WBC本大会初出場の夢が叶ったイスラエル。

初出場ながらも大躍進を遂げている理由をメンバーや監督から考察していきたいと思います。

イスラエル代表メンバーは以下の通りになっています。

投手について

◎ D.アクセルロッド
◯ C.ベーカー
◯ J.ブレイク
◎ D.ブラワ
◯ G.クレーマー
◯ T.ヘロン
◯ J.ケイリシュ
◯ A.カッツ
◯ D.クレーマー
　 S.リペツ
◎ J.マーキー
◯ T.ニーマン
◯ R.オーラン
◯ Z.ソーントン
◯ J.ワグマン
◎ J.ザイド

野手について

◎ R.ラバンウェー
◯ N.リックルズ
◯ S.バーチャム
◎ I.デービス
◎ C.デッカー
◎ N.フレイマン
◎ T.ケリー
◯ T.クリーガー
◯ Z.ボレンスタイン
◯ B.ガイレン
◎ S.フルド
◯ M.マイヤーズ

※名前の先頭の記号
◎：メジャーリーグ経験者
◯：マイナーリーグ経験者
空欄：メジャーリーグ・マイナーリーグ共に経験なし

メンバーを見てわかるように、代表メンバーのほとんどがメジャーないしマイナーリーグの経験者となっています。
イスラエルの強さの秘訣は、ここにあるのではないでしょうか。

出身地に着目してみると、イスラエル出身のS.リペツ選手以外は、全員アメリカ出身となっています。

「ちょっとずるいのでは？」と思うとともに、「外国人選手が代表で出れるの？」と思ってしまいますよね。

WBCで代表チームの出場資格を持つためには、選手が次のいずれかに該当している必要があります。

1. 当該国の国籍を持っている。
2. 当該国の永住資格を持っている。
3. 当該国で出生している。
4. 親のどちらかが当該国の国籍を持っている。
5. 親のどちらかが当該国で出生している。

イスラエルはユダヤ系の外国人に容易に市民権を与えるため、2についての条件を満たしています。
そのため、チームの多くがイスラエル系アメリカ人によって構成することができたんですね。

監督はJ.ウェインスタインさん！

また、監督はJ.ウェインスタインさんが務めています。

彼は、アメリカのサクラメント州立大学を23シーズンにわたって831勝させるほどの手腕を持っており、監督経験に加えドジャースの選手育成担当やロッキーズのスタッフも経験しています。

なにより、1996年の夏季オリンピックでチームUSAをスキップ・バードマン監督と共に指揮し、チームを銅メダルに導いています。

強力なメンバーだけでなく、ウェインスタインさんの豊富な監督経験も、今大会の大番狂わせの一因になっているのかもしれませんね。

 

まとめ

・WBC2017プールAでイスラエルが格上の韓国・台湾に相次いで勝利する大躍進。

・満足にリーグ戦を開催できない状況にも関わらず、WBCに初出場。

・メンバーのほとんどがメジャー・マイナー経験者で、監督も実力者であることが今大会の大番狂わせの原因かもしれない。
 

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