2016年シーズンのセ・リーグは、前年から3人の監督が入れ替わり、監督全員が40代となり、どの球団も若い監督によるチーム改革が期待されていましたね。
また、直近ではWBCが開催されており、マウンドに歩く権藤博コーチが度々画面に映されますよね。御年78歳だそうです。
ところで、監督やコーチに年齢制限は存在するのでしょうか。
監督やコーチの年齢制限についての規則の有無や、歴代最高齢で監督・コーチを務め上げた方も紹介しています。
権藤博コーチが歴代最高齢なのかも注目ですね。

監督やコーチの年齢制限について

プロ野球の監督やコーチの年齢制限の上限は規則として定められていないようです。
監督の委任は実績によって評価することが多く、監督を務めるのも年齢に関係なく腕次第ということですね。

一方年齢制限の下限ですが、こちらも定められていないようです。
ただし、選手には中卒以上である必要があるという規則が定められているため、選手たちの求心力のためにも、最低でもそれ以上の年齢が必要でしょう。

また、監督業やコーチの委任も、現役時代の実績が評価されることがほとんどであるため、自ずと年齢が上がってしまうというのが現状です。
ちなみに、歴代最年少監督は1944年巨人の藤本英雄投手兼任監督の25歳ですが、初年度に無傷の10連勝、2年目に34勝、防御率.0.73、シーズン19完封、投手三冠・五冠王に輝いた成績が評価され、翌年に監督を兼任しています。

歴代最高年齢の監督は野村克也さん

歴代最高齢の監督は、2009年楽天の監督を74歳で務めた野村克也さんでした。
以下が監督としての成績になります。

・1970年 南海 2位 69勝57敗4引分 (35歳)
・1971年 南海 4位 61勝65敗4引分 (36歳)
・1972年 南海 3位 65勝61敗4引分 (37歳)
◯1973年 南海 1位 68勝58敗4引分 (38歳)
・1974年 南海 3位 59勝55敗16引分 (39歳)
・1975年 南海 5位 57勝65敗8引分 (40歳)
・1976年 南海 2位 71勝56敗3引分 (41歳)
・1977年 南海 2位 63勝55敗12引分(42歳)

・1990年 ヤクルト 5位 58勝72敗0引分 (55歳)
・1991年 ヤクルト 3位 67勝63敗2引分 (56歳)
◯1992年 ヤクルト 1位 69勝61敗1引分 (57歳)
◎1993年 ヤクルト 1位 80勝50敗2引分 (58歳)
・1994年 ヤクルト 4位 62勝68敗0引分 (59歳)
◎1995年 ヤクルト 1位 82勝48敗0引分 (60歳)
・1996年 ヤクルト 4位 61勝69敗0引分 (61歳)
◎1997年 ヤクルト 1位 83勝52敗2引分 (62歳)
・1998年 ヤクルト 4位 66勝69敗0引分 (63歳)

・1999年 阪神 6位 55勝80敗0引分 (64歳)
・2000年 阪神 6位 57勝78敗1引分 (65歳)
・2001年 阪神 6位 57勝80敗3引分 (66歳)

・2006年 楽天 6位 47勝85敗4引分 (71歳)
・2007年 楽天 4位 67勝75敗2引分 (72歳)
・2008年 楽天 5位 65勝76敗3引分 (73歳)
・2009年 楽天 2位 77勝66敗1引分 (74歳)

※◎：日本一、◯：リーグ優勝

南海時代は兼任で監督をしており、1年目からクイック投法の提唱や積極的なトレードなど、監督としての手腕を発揮しています。
ヤクルトの監督時代にはデータを重視するID野球を掲げて低迷しているチームの改革を図り、1992年にリーグ優勝、1993年・1995年・1997年に日本一に導いています。

また、古田敦也選手への英才教育や高津臣吾への助言も行い、球界を代表する選手に育て上げました。
楽天時代には、合併後成績が低迷していたチームをAクラスまでに押し上げ、試合後の「野村のぼやき」を有名になりました。

歴代最高年齢のコーチは権藤博さん

歴代最高齢のコーチはやはり、権藤博さんでした。
1998年〜2000年に横浜の監督経験もありますが、権藤さんのコーチ経験は以下のようになっています。

1973年〜1980年：中日 二軍投手コーチ
1981年〜1983年：中日 一軍投手コーチ
1988年・1989年：近鉄 一軍投手コーチ
1991年〜1993年：ダイエー 一軍投手コーチ
1997年：横浜 バッテリー・チーフコーチ
2012年：中日 一軍投手コーチ

様々な球団で投手コーチを務めた権藤さんですが、どの球団でもチームの防御率を1.00程改善する指導力を持ち合わせています。
放任主義なコーチングスタイルと、他の監督・コーチとも衝突してしまうほどの確固たる持論を持っていることが特徴です。

2012年でコーチを務めていたときの年齢が74歳でした。
そして、現在は78歳でWBC日本代表のコーチを務めています。

まとめ

・監督やコーチの年齢制限の規則はない。

・歴代最高齢の監督は楽天時代の野村克也さんの74歳。

・歴代最高齢のコーチは中日時代の権藤博さんの74歳、現在は78歳でWBC日本代表のコーチを務めている。
 

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