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村上宗隆の凄さが分かる名言・語録集!天才ホームランバッターの伝説エピソードから努力論まで


すでにプロ野球の世界にも、2000年代生まれの選手たちが誕生しています。注目されるのは2000年代生まれの中で、誰が最初にタイトルを取るのかでしょう。2018年のドラフトで注目された根尾昴、藤原恭大、小園海斗、2019年ドラフトの佐々木朗希、奥川恭伸と候補者はたくさんいますが、一歩先んじているのは村上宗隆でしょう。

村上は2017年のドラフト組ですが、早生まれなので2000年の出生です。高卒2年目でシーズン36本のホームランを放ち、怪童と呼ばれた中西太の記録に並び、打点ではそれを凌駕しました。まさに令和の怪童です。

まだまだ打率は物足りませんし、三振も多く、粗削りではありますが、2000年以降生まれの選手で初のホームランを放ち、日本プロ野球史上最年少でのサヨナラホームランを記録するなど、期待の大器です。

今回は令和のプロ野球を盛り上げてくれるスター候補のひとり、村上宗隆の凄さが分かる名言や語録を紐解き、天才ホームランバッターの伝説エピソードから努力論にまで迫ります。

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村上宗隆について

まずは村上宗隆の経歴を追ってみます。

2000年2月2日生まれ、熊本県熊本市出身。九州学院高校では1年生の時からレギュラーとなり、夏の選手権大会に出場しますが、2年と3年の予選大会では惜しくも決勝で敗れました。しかし高校通算52本塁打の力はプロからも高く評価され、2017年のドラフトでは注目された清宮幸太郎の外れ1位でしたが3球団の競合となり、ヤクルトスワローズが交渉権を獲得し、入団します。

ルーキーイヤーはイースタンリーグで好成績を残し、9月に1軍登録。プロ野球史上64人目の初打席初本塁打を記録。2000年代生まれの選手による本塁打の初記録ともなりました。

2019年は開幕スタメン出場し、5月には10号ホームランを放ち、初の4番にも座ります。平成時代にはひとりもいなかった10代の4番打者の誕生でした。オールスターにもファン投票で選出され、これも2000年代生まれ初のこととなります。8月には日本人最速100セーブ記録を持つ山崎康晃から逆転サヨナラホームランを放ち、史上最年少サヨナラホームラン記録を更新します。結局、シーズン36本塁打、96打点を記録し、新人王に輝きました。

2019年シーズン終了時点で、プロ通算2年間で119安打、37本塁打、打率.228。新人王獲得。

スワローズのみならず、プロ野球界の大砲として、今後の活躍に注目が集まる若手スラッガーの旗手です。

 

私が選ぶ、村上宗隆の凄さがわかる名言・語録集

【名言語録その1】

「清宮くんばっかり意識していられないですよ」

同じ学年に、ドラフトで高校生最多と並ぶ7球団競合となって注目を浴びた清宮幸太郎がいます。村上も同じドラフト1位で3球団競合になったとはいえ、それは清宮の抽選に外れた球団ばかりでした。いわゆる外れ1位ですが、プロ入り後の結果では今のところ村上の方が結果を残しています。

高校時代から清宮のことを聞かれても軽く受け流し、他の全国にいる有力なバッターの名前をすらすらと上げていた村上。しかし内心は「ものすごく意識」していたそうです。2017年のドラフトでは4人の高校生が1位指名を受けるということもあり、その中で村上は「全然名前を知られていなかった」と語るように、全国的には無名でした。

 

「高校の時は全然及ばなかった相手であっても、プロに入って、追い付き、追い越せるようにとやってきました」

そう語る村上ですが、高校の監督であった坂井宏安は初めて見た時から、「この子はプロに行くな」と思ったと話しています。そんなきらめく才能の上に、とにかく練習したのだそうです。自分のためになると思ったら、とことん取り組み、そけれが自分ためになれば、チームのためにもなると考える選手だったそうです。

村上との対戦相手は、練習試合であっても半分は死球というほどだったのですが、彼は打ちたがって、多少ボールでも打ちにいくことはなく、チームのためにしっかりと四球を選んでいました。

3年生の時に決勝で敗れても、涙は見せず、下級生には「オレたち3年生がだらしなかった」と言い、優勝して喜んでいる相手チームを指して「あれは来年のお前たちの姿だ」と諭したという村上ですが、最後にひとりだけベンチに残り、監督に「もう一度甲子園に連れて行きたかったです」と号泣したそうです。

そんな熱くも、潔く、清々しさを感じさせる村上ですが、その一途さが、シーズンセリーグ最多となる184三振をしても、チームやファンが一丸となって若き主砲を支えようという力につながっているのかもしれません。

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【名言語録その2】

「レギュラーとして試合に出ているわけではなく、今は使ってもらっているという感覚なんです。早くレギュラーの座を自分でつかみ取りたい。その思いだけです」

シーズン36本塁打は素晴らしい記録であり、充分に誇っていいものですが、「現状では一軍レベルに達していないので、もっともっと練習してうまくなりたい」と話す村上。その驕らないところには好感が持てます。

スワローズはかつて関根潤三監督の頃にも、三振はするが一発の魅力がある「ぶんぶん丸」こと池山隆寛を育てた実績があります。村上を4番に据えた小川淳司監督はそれを現役選手として間近で見ているだけに、覚悟を決め、未来を見据えた起用だったのだと思います。

小川はインタビューで村上について、「三振したからといって、自分のスタイルを見失わないでほしいと思います。村上には変に当てにいったり、三振を怖がったりしないで欲しいし、たとえ三振しても堂々としてほしいと思っています」と語っています。

 

「チームに貢献することが野球選手として誇らしいことなので、チームが日本一になるにはどうしたらいいかを考えながら取り組んでいます」

そんな意識を持つ村上だからこそ、チームやファンの理解とサポートを力に変え、自分の納得が行くプレーができれば、おのずと低迷が続くチーム成績も上向くように思います。

 

【名言語録その3】

「今こうやって野球ができる喜びを1打席1打席1球1球1試合1試合感じながら頑張りたいなと思います」

村上は高校2年生の時に、熊本地震を経験し、上記の言葉はその4年目となる日に、その被災者に向けて発した言葉です。

熊本地震で被災した経験は「思い出すのも嫌なくらいの出来事」で、「地震のことはあんまり言いたくない」という村上ですが「揺れの恐怖と、1日1日生きている感謝の気持ちを、ものすごく感じています」と語っています。

フィギュアスケートの羽生結弦が東日本大震災で被災し、日常を失ったところから、葛藤を抱き、苦労しながらも劇的に成長したように、野球ができる喜びを味わった村上もそこから学んだものがあったはずです。

新型コロナウイルス問題で開幕が大幅に遅れた2020年のプロ野球ですが、一度野球ができるのが当たり前ではないことを経験している村上ならば、プレーできる喜びを誰よりも知っているでしょうし、これまで以上にファンを喜ばせるプレイを見せてくれるだろうと思います。

 

名言からの学び

・一途さは多くの者を惹きつける。

・成長を促すには周囲のサポートが必要である。

・当たり前は常に当たり前ではない。

 

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