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小宮山悟の凄さが分かる名言・語録集!早稲田大学監督を務める理論派投手の伝説エピソードから努力論まで


プロ野球の世界で、頭脳派や理論派と呼ばれる選手や監督がいます。その筆頭格は野村克也でしょう。新人の時から、その投球術について野村を唸らせ、世界で初めてゴーグルをつけて投げた投手で、『シェイク』というオリジナル魔球を披露したのが小宮山悟です。

二浪して一般入試で大学に入った小宮山。同じように浪人した選手には一浪組の上原浩治や藪恵壹、二浪だと江尻慎太郎がいますが、不思議と好投手が揃っています。小宮山は野球だけでなく数学の教員免許も取得し、いかにも理論派らしく、勉学にも励んでいます。

抜群のコントロールと、意表を突く投球術で、凡打の山を築いた小宮山ですが、速球が最速140キロそこそこながらメジャーリーグにも挑戦し、更に現役中から大学院に通い、修士号を取得。引退後は母校である早稲田大学の監督になるという異色の経歴をたどっています。

今回は早稲田大学監督を務める理論派投手、小宮山悟の凄さが分かる名言や語録を紐解き、その伝説エピソードから努力論にまで迫ります。

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小宮山悟について

まずは小宮山悟の経歴を追ってみます。

1965年9月15日生まれ、千葉県柏市出身。芝浦工業大学柏高校から二年浪人して早稲田大学に入学。野球部では1年時からベンチ入りします。大学で通算20勝を上げ、1989年のドラフト1位でロッテオリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)に入団

1990年、ルーキーながらもチームの最多投球イニング投手になるなど活躍します。この年を限りに引退する村田兆治から多くを学び、翌年は初の二桁勝利を記録。

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1993年には開幕から6試合連続完投勝利をあげ、チームのエースとなりますが、負け数も多く、デビューから4年連続で二桁敗戦を喫します。

1995年、監督にボビー・バレンタインが就任すると、メジャー的な練習や先発の投球数制限などから投球スタイルを変えたのが功を奏し、11勝で防御率2.60という好成績を残します。1997年には防御率2.49で最優秀防御率を獲得

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1999年にFA権行使で球団との交渉が決裂。自由契約という形で横浜ベイスターズに移籍します。2001年には12勝を上げ、通算100勝も記録し、オフにFA権を行使して、ボビー・バレンタインが率いるニューヨーク・メッツに入団。2003年は契約に至らなかったものの、トレーニングを続け、2004年にまたもバレンタイン監督と共に千葉ロッテマリーンズに復帰します。

2005年、敗戦処理でも積極的に登板し、チーム31年ぶりの日本一に貢献。2009年44歳まで現役を続け、当時の最年長セーブ記録を作り、引退。

日本では通算18年間プレーし、117勝4セーブ、防御率3.71。最優秀防御率1回。メジャーでは1年プレーし、勝ちがなく、防御率5.61。

現役中の2006年に早稲田大学大学院に入学し、2008年には修士号を得ます。引退後は解説者の他、2019年より母校早稲田大学野球部の監督に就任しました。

 

私が選ぶ、小宮山悟の凄さがわかる名言・語録集

【名言語録その1】

「ストレートで入学した人より視野が広がった。アドバンテージです」

大学に二浪で入学するという、普通ならばハンデだと思うところを、小宮山はむしろアドバンテージになったと言います。マイナスをマイナスと捉えない姿勢は、投手にありがちな球速へのこだわりを持たず、より簡単に打たせて、あっさりアウトを捕る小宮山らしさの原点であるように感じられます。

 

「逆の回転を与えれば反対に曲がるし、回転の速さを変えれば曲がり幅が小さくなるだろうと仮説を立てて実践していました」

中学生の時に独力で工夫してカーブを覚えたという小宮山。いろいろ考えながら試行錯誤する事で、誰にも教えられずに変化球を習得出来たのだそうです。彼の研究熱心さがうかがえます。

 

「初球からスイングしてくるであろうところに、いつも投げるようにしました」

そういうスタイルになったのは1995年にボビー・バレンタインが監督になってからだそうです。バレンタインはメジャー流に先発投手は100球ほどで代えてしまいます。なので球数を少なくしてイニングを稼げるようにと考えた結果でした。

 

「キャッチャーミットに届くまでが勝負。そこまでで打ってもらわないと困る。1試合を27球で仕留められた一番いい」

そのためにまずは打者の打てるところと打てないところを細かく調べ、相手が手を出すコースに真っ直ぐでも球速に変化をつけ、タイミングをずらして打たせるわけです。日本で7年連続首位打者をとっていたイチローに対する攻めはアウトハイ。

 

「彼が打てると思っているところにボールを投げるんです。それがボール球でも振ってくれますから、スイングするように仕向ける」

そのイチローは最も打ち崩したい頭脳派投手として、小宮山の名をあげています

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【名言語録その2】

「私がプロ野球選手になれたのは、運動能力が高かったというよりも運があったからです。これは間違いない。ただし幸運ではなく、人に負けないだけの強運を持っていたことです。本当に幸運であれば、もっといい思いをしているわけですから」

強運と幸運の違い。なかなかそこを考える野球選手はいないだろうと思います。幸運の持ち主は何もしなくてもうまくいくのでしょうが、強運はそれをどう生かすか本人次第です。

大学時代、1年生でベンチメンバーに選ばれたためか、先輩たちから理不尽な指導も受け「おかげで反骨心みたいなのものは芽生えました」という小宮山ですが、二年浪人していなければ3年次から監督になった恩師石井連蔵との出会いはありませんでした。

 

「一番強烈だったのは『毎日、一生懸命やっていれば、一生懸命やるなんていう言葉は出てこないんじゃないの』というお話でした。これには目からうろこが落ちました」

人との出会いは一番その人の運に影響するように思います。小宮山はルーキーイヤーにも、村田兆治というレジェンドのラストイヤーと重なり、プロとして多くの事を学びました。

そして「自分はボビーに育てられ、ボビーに拾われた」と語るほど大きかったボビー・バレンタインとの出会いがあります。

自身の著書の中で、自らの現役時代を振り返り、「才能や素質以外で差がつく」とした小宮山。

2009年10月6日に現役最後の登板を迎えた小宮山は、まさに強運というべき、たった一球で当時の最年長セーブ記録を更新し、同じく退任するバレンタインに感謝の言葉を伝えました。

しかしそれは1球で打たせる小宮山の努力がもたらしたものでもあり、バレンタインへの感謝は小宮山自身が確かなものにしていった強運への感謝でもあったのだろうと思います。

 

【名言語録その3】

「私が思う指導者の仕事は、選手の気持ちに火をつけること」

早稲田大学野球部の監督に就任した小宮山の言葉です。

 

「合理的な練習だけでは、どうしても身に付かないものがある」

それは「勝負を分ける土壇場では」「ボロボロの状態でもボールに食らいつく気持ちが大事」だからだそうです。理論派らしくない精神論にも聞こえてしまいますが、それは「早稲田のあるべき正しい姿」と関わっていると言います。

 

「正しい姿というのは、より上のレベルを目指すために研ぎ澄まされた状態でグラウンドにいること。その集合体が望ましい組織です。勝たなきゃいけないんだけど、勝つことは二次的なことだと思う。社会に出た時に『さすが早稲田の野球部を出ている』し言ってもらえる、そんな人を育てて次に繋いでいくことが使命だと思っている」

要する人間教育としての野球というものに目を向けているのです。指導を受ける選手からは「選手にヒントを与え、考えさせる」という声や、「こうしろという強制ではなく、こうしたらいいのではという提案型なので、思考力を試される。監督が伝えたいことを受け取る感性が必要ですし、提案をどう生かすか。それが選手側の力量かなと」といった声が聞かれます。

 

「技術的なことで正解はありません。学生たちが自分で気づいていくべきだと考えています。ヒントを与え続けるのが自分の仕事だと思っています」

考え続けるのにも体力は入ります。人の体でもっともエネルギーを使うのは脳だからです。考え続ける体力と集中力は、確かに合理的な練習だけでは身に付かないでしょう。

打たれてへこんでいる投手に「お前の起用法はこれまでと変わらないからな」とささやき、またいい球があるのに打たれた投手には「お前のボールがなぜ打たれるのかわからない」と自信回復ととも課題を与えるような言葉を送る小宮山。選手がアドバイスを求めると予想外の角度から指摘があり、しかも即座に答えが返ってくるので、いつも見てくれているのだなと選手は感じているそうです。

また基礎に自分でアレンジを加え、いろいろな人から意見を聞き、取捨選択して自分のスタイルを作る指導方針だとのことです。

自らで自らのスタイルを築き、工夫の成果として「シェイク」というオリジナルの変化球まで作り出した小宮山。彼が指導する学生の中から個性的な選手が生まれ、プロ野球でも活躍するような気がします。


成功をつかむ24時間の使い方

 

名言からの学び

・マイナスをマイナスにせず、それをうまく利用する。

・強運を生かすのは本人次第である。

・自らのスタイルは合理性だけでは作れない。

 

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