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近本光司の凄さが分かる名言・語録集!阪神のスピードスターの伝説エピソードから努力論まで

伝統の一戦といえば読売ジャイアンツと阪神タイガースの戦いです。古い歴史を持つ2球団ですが、近年チームとして攻撃の特徴は前者が長距離砲中心、後者が機動力を生かすというイメージです。しかし両者の歴史をみると過去に100盗塁以上を記録した選手は前者が20名、後者が14名と意外な結果となります。現在の機動力を生かしたタイガースを象徴するスピードスターが近本光司です。

2000年以降、なんと9シーズンも盗塁王を輩出しているタイガース。その数は12球団トップです。内訳は赤星憲広が5回、中野拓夢が1回、そして近本が3回。2019年以降は4年連続でタイガースの選手であり、特に出塁率の高い近本はしばらく盗塁王の有力候補として期待できます。

走力だけでなく、打撃では2塁打や3塁打の長打も多く、更にリーグ有数の守備力を誇り、走攻守すべてが揃った近本。彼が入団してレギュラーを獲得して以来、チームもずっとAクラス入りを続けており、念願の優勝のためになくてはならない戦力です。

今回は走攻守のすべてに優れた近本光司の凄さが分かる名言や語録を紐解き、阪神のスピードスターの伝説エピソードから努力論にまで迫ります。

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近本光司について

まずは近本光司の経歴を追ってみます。

1994年11月9日生まれ、兵庫県津名郡東浦町(現淡路市)出身。中学時代は軟式野球部に所属し、兵庫県立社高校に入学。当初は投手でしたが2年秋まで外野手として活躍。卒業後は関西学院大学へ進学します。やはり当初は投手を務めましたが、3年の時に外野手に転向。リーグのベストナインも獲得しました。その後、大阪ガスに入り、都市対抗野球では三菱重工神戸・高砂の補強選手として本選に出場。MVPに当る橋戸賞に輝く活躍を見せ、チーム優勝に貢献します。2018年のドラフト会議にて、阪神タイガースから外れ外れ1位で指名を受け、入団

即戦力としてルーキーイヤーから開幕戦で先発出場し、初安打初打点を記録。その後、代打で初本塁打を放つと、一気にレギュラーを獲得し、あの長嶋茂雄が持っていたセリーグの新人安打記録を更新し、盗塁王も獲得しました。翌2020年も盗塁王を取り、2021年には最多安打を記録。ベストナインとゴールデングラブ賞に輝き、走攻守に優れた選手であることを知らしめます。2022年にも盗塁王とゴールデングラブ賞を獲し、タイガースのみならず、リーグを代表する選手となりました。

プロ通算4年間で630安打、31本塁打、121盗塁、打率.292。盗塁王3回、最多安打1回、ベストナイン2回、ゴールデングラブ賞2回。セリーグ新人最多159安打。

これからもタイガースの牽引車として、期待されています。

 

私が選ぶ、近本光司の凄さがわかる名言・語録集

【名言語録その1】

「ヒットが出るから楽しいわけじゃないんです。どうやってヒットを打つかが楽しいんです」

長嶋茂雄が持っていたセリーグの新人安打記録を、実に71年ぶりに更新した近本。長嶋は年間130試合の頃に153本の安打を放っているので、年間143試合ある現在の159安打では比較できないという声ももっともですが、野球は数字と記録のスポーツでもあるので、最多記録であることは間違いありません。

もっとも近本自身も新記録を更新しても「なんとも思わなかった」そうです。何よりもプロ入りし、より高いレベルで野球をプレーできることが、楽しくて仕方がなかったからです。

「とにかくこの打席、この試合でどうヒットを打つのか、常に考えました。この投手はどの球がヒットにしやすいのか、配球、風向き、この状況ならどこに打てば確率が高いか、だからこれを狙おうとか、めちゃくちゃ考えられた。すごく難しいし、野球を楽しんでるなとも感じました」

ルーキーがそこまで考えてプレーしていたことが驚きですが、だからこそ71年ぶりの記録更新が可能だったのでしょう。

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【名言語録その2】

「実は今もジワジワ伸びていて、まだ身長は止まっていないんです。これは声を大にして言いたいことです(笑)」

プロ入りの時、近本の身長は170㎝ちょっとでした。それが翌年171.6㎝になり、更に3年目は172㎝になったそうです。

小学生の頃から背の順で並ぶと、前から2番目か3番目が定位置で、それより後ろに並んだことはないという近本。中学校入学時は144㎝で、高校入学時は158㎝。高校卒業時は168㎝ですから、野球選手としてだけでなく、一般人の中でも大きい方ではありません。

小柄で足の速い選手だと、指導者の多くはセーフティバントや当てて転がす打撃を求めがちですが、運よく近本はそういう指導者に巡り合うことなく、しっかりとバットを振る打撃を身に着けることが出来ました。

「体が小さいので、当てにいく打撃をしたら外野が余計に前に来て、安打の確率が下る。その頭を越えてやろうと小学生の頃から思っていました。ライト前に打っても、ライトゴロになった選手なので、頭を越すためにどうするか、よく考えていました」

近本の言葉には、体の小さな選手にとって参考になる内容がたくさんあります。

「できないものはできないし、伸びないものは伸びないので、今ある自分の体で補えることを考えてほしいですね。そこから年齢を重ねていけば、体が強くなっていき、技術も追いついてくる」

「身長がもっとあればな、と思っても、どうにもならないので、そこを言い訳にしてほしくはないですね」

それらの言葉は、ハンディは諦めるからハンディになるのだと教えてくれます。

 

【名言語録その3】

「このヒットのために来てくれる人もいる。プロ野球って、こういうヒットや誰かのホームラン、盗塁を見に来てもらうんだと感じました。今日来た人のために、また来ようと思えるプレーをできるようにと」

プロ入りしてまだ日が浅い選手は、コロナ禍の影響もあり、静かな球場でプレーをしてきました。近本もルーキーイヤーは満員の甲子園球場でプレーしたものの、その後の2年間は入場制限と歓声のない中で試合を強いられました。

そして入場制限がなくなり、球場にファンの応援や歓声が戻ってきて、近本もプロとして見られることを意識するようになってきたようです。

タイガースは近本の入団と共に、2022年シーズンまで4年連続でAクラスに入っていますが、まだ優勝には手が届いていません。チームとしての目標が優勝であることは「言うまでもないです」と強い決意をにじませています。

個人としては「引き出し」をどれだけ増やすかが大事だと語る近本。更にそれをどう「つなげるかがすごく大事」だと話します。

「引き出しを増やすだけでは意味がないので、それをつなぎ合わせる力、今の状態を認識できる力も大事です」

引き出しという知識だけではただ知っているというだけです。それらの情報をうまくつなぎ合わせることで、より有機的で意味のあるシミュレーションになります。

「どうやったら今日の4打席を伏線にして、明日につなげられる打席にできるかというのがすごく楽しいです」

近本の、考えて、見せる野球が、タイガース優勝のひとつの鍵になりそうです。

 

名言からの学び

・楽しんで考える

・ハンディは諦めるからハンディになる

・情報はつなぎ合わせてこそ価値になる

 

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