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【プロ野球】プロテクトの意味やルールは?過去に人的補償で移籍した選手もチェック!


プロ野球界でFA移籍が話題になると同時によく耳にするのが「プロテクト」という言葉。

FA移籍が決定後、移籍元の球団はプロテクトリストを元に人的補償か金銭的補償を選択することになります。

過去、人的補償で移籍となった選手は28名。
その移籍には多くのドラマがあり、2018年には「プロテクト外し」という問題点も露呈しました。

そこで、今回はプロテクト制度について、意味やルールから過去に人的補償で移籍した選手まで詳しく見ていきたいと思います。

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「プロテクト」とは?「人的補償」や「プロテクト外し」といった言葉と一緒に意味やルールを確認しよう!

毎年シーズンオフに選手のFA移籍が決まった際に話題となるのが、どの選手が「プロテクト」されたのか、「プロテクト」から漏れたのかということです。

球団は選手にFA移籍されてしまった際、その選手の年俸が球団の10位以内だった場合に移籍先の球団から金銭または人的な補償を受けることができます

人的補償が受けられると言ってもどの選手でも選べるわけではありません。

その年にドラフト指名されたばかりの新人選手、外国人選手、そして移籍先の球団が選んだ28人の選手が対象外となるのです。

その選ばれた28人を「プロテクト」された選手と言います。

プロ野球の1軍公式戦に出場できる出場選手登録の人数が29選手、ベンチ入りできる人数は25選手ですから、プロテクト枠の28人とは主力選手。
移籍先の球団は苦渋の決断を迫られるというわけです。

そんな中2018年のシーズンオフに問題となったのが、読売ジャイアンツによる「プロテクト外し」疑惑です。

読売ジャイアンツはFA移籍で広島カープの丸佳浩選手、西武ライオンズの炭谷銀仁朗選手を獲得しました。
その際に広島カープ、西武ライオンズの2球団にプロテクトされた選手のリストを提出するわけですが、上原浩治投手を自由契約にすることでその28人のプロテクト枠に入れること無く、流出の可能性を回避したと言われているのです。

読売ジャイアンツは10月23日に左ひざのクリーニング手術を行った上原浩治投手を自由契約としたことを10月29日に発表しました。その後、術後の経過が順調だとし12月14日に再契約を結びました。

プロテクトリストを提出した日にちが、西武ライオンズに12月7日、広島カープには12月12日だった為、その直後12月14日の上原浩治投手との再契約は「プロテクト外し」ではと疑われることとなったのです。

もちろん球団も上原浩治投手もこの疑惑を否定していますが、もしも意図的なものであるとすればFA制度の盲点をついていると言え、今後のルール改正に繋がるかもしれません。

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過去に人的補償で移籍した選手について

元阪神タイガースの赤松真人選手

2007年オフに新井貴浩選手の人的補償で広島カープに移籍した赤松真人選手。

広島へ移籍した1年目から125試合に出場し、2010年にはゴールデングラブ賞を受賞するなどブレイクしました。
赤松真人選手の活躍は人的補償から開花した最初の例と言えます。

「プロテクトに漏れた選手=球団からお払い箱となった選手」と思われていますが、赤松真人選手のようにプロテクトに漏れた選手の中にはお宝が眠っていることも多いのです。

 

元読売ジャイアンツの脇谷亮太選手

2013年オフに片岡治大選手の人的補償で西武ライオンズに移籍した脇谷亮太選手。

西武ライオンズでは代打の切り札として活躍、2015年には2割9分4厘の打率を残しています。
しかし、2015年オフにFA宣言し、古巣読売ジャイアンツへ復帰しました。人的補償で移籍後にFA移籍で古巣復帰したのは脇谷亮太選手だけです。

脇谷亮太選手はFA移籍当時の年俸が球団の年俸順位11位以下であった為、古巣復帰の際の各補償はありませんでした。

元読売ジャイアンツの内海哲也選手

2018年オフに炭谷銀仁朗選手の人的補償で西武ライオンズに移籍した内海哲也選手。

読売ジャイアンツの生え抜き選手であり、通算133勝を収め、さらにエースとして6度のリーグ優勝2度の日本一に貢献した内海哲也選手がプロテクトリストから漏れ人的補償での移籍は衝撃的なニュースとなりました。

しかし、内海哲也選手は移籍の際に「将来的にジャイアンツに帰ってこられるよう、ライオンズで一回りも二回りも成長して帰ってこられたら」とコメントしており、また読売ジャイアンツの石井球団社長も「いつの日か再び戻ってきてくれることを期待しています」とコメントしています。

このことから、引退後に指導者として読売ジャイアンツに戻ってくる可能性が高い移籍と言えそうです。

 

まとめ

・「プロテクト」とはFA移籍の際に発生する人的補償により流出させたくない28選手を選ぶことです。

・選手を自由契約とし、プロテクトリストを提出後に再契約する「プロテクト外し」の疑惑が問題となりました。

・「プロテクト」に漏れて移籍した選手の中には、赤松真人選手のようにブレイクしたり、脇谷亮太選手のようにFA移籍で古巣に戻ったり、さらには内海哲也選手のように球団の功労者が移籍となることがあるなど、多くのドラマを見ることが出来ます。

 

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