石川雅規の凄さが分かる名言・語録集!頭で投げる小さな巨人の伝説エピソードから努力論まで
プロ野球選手の平均身長は約180センチメートルだといいます。一般の成人男性の平均身長が約171センチメートルなので、プロ野球選手はおよそ10センチは高いことになります。しかしその一般人よりも小さな身長167センチメートルで、しかも投手として活躍し、2019年終了時まで171勝をあげている選手がいます。石川雅規です。
プロ野球史上で背の低い投手といえば、戦前に活躍した浜崎真二は156センチメートルといわれていますが、戦前日本人男性の平均身長は155センチメートル程度といわれていますから、浜崎は平均程度といえます。戦後では197勝をあげた長谷川良平が石川と同じ167センチメートルですが、1930年生まれと1980年生まれですから、他の選手との体格の差は石川の方が大きいでしょう。
小さな身体で、精密なコントロールと投球術を駆使する石川ですが、2019年までの18年間で投球回が100イニングを下回ったのは、ただ1度しかありません。コンスタントにイニングを稼げるというのは先発投手として、とても重要な役割りであり、それを続けられるには故障しないことと、チームの信頼が必要です。
もしかしたら170センチメートルを切る身長の投手で初の200勝投手になるかもしれない石川。チームメイトやファンからは、サザエさんのキャラ「カツオ」と呼ばれて愛され続けています。
今回はそんな石川雅規の凄さが分かる名言や語録を紐解き、頭で投げる小さな巨人の伝説エピソードから努力論にまで迫ります。
石川雅規について
まずは石川雅規の経歴を追ってみます。
1980年1月22日生まれ、秋田県秋田市出身。秋田商業高校では夏の選手権大会に出場。浜田高校の同じ左腕和田毅との投げ合いに勝ちました。卒業後は青山学院大学に進学。東都リーグで活躍し、3年の時にはシドニーオリンピック代表にも選ばれ、2001年のドラフト自由獲得枠でヤクルトスワローズに入団。
ルーキーイヤーから抜群のコントロールで先発ローテーションに入り、12勝をあげて新人王を獲得。その後も順調に5年連続で2桁勝利をあげ続け、2005年と2006年には連続で開幕投手にも選ばれるなど、小さなエースとして、チームの大きな柱となります。2007年に不振に陥りますが、2008年に再び開幕投手となり復活。初タイトルとなる最優秀防御率を獲得します。
2008年から4年連続で2桁勝利を手にし、2012年まで5年連続で開幕投手を務めるなど、安定した活躍を見せますが、チームは低迷を続けます。しかし2015年にようやくチームは14年ぶりにリーグ優勝し、石川も大きく貢献します。2016年には通算150勝をあげ、その後もコンスタントに100イニング以上を投げ続け、2019年には通算170勝に到達しました。
2019年シーズン終了まで、現役通算18年間、171勝、防御率3.87。新人王、最優秀防御率1回、
ゴールデングラブ賞1回。
2020年には40歳を迎えますが、まだまだベテランの投球術は健在であり、通算200勝も射程圏に入っています。
私が選ぶ、石川雅規の凄さがわかる名言・語録集
【名言語録その1】
「努力してもできなさそうなことはやらない。できることは継続してやる」
石川は「プロで活躍する人、活躍できない人の差って本当に紙一重だと思うんです」と話しています。今時は高校生でも石川よりも速い球を投げる投手はたくさんいますし、プロに入った選手ならば尚更のことです。しかし石川ほど活躍できる選手はほんのひと握りです。
高校時代の監督によれば、石川は高校入学当時、20人いた投手で20番目だったそうです。雪国の秋田で室内練習場もなかったことから、監督は冬の期間、とにかく下半身強化のために走れと話したら、石川は長靴を履いて、毎日雪をかき分けながら走り続けました。
「いつどんな知識が役に立つのかわからないので、引き出しはひとつでも多く持っておいた方がいい」
授業中もボールを離さなかったという石川は、できることをひとつずつ積み重ね、多くの引き出しを手にし、抜群のコントロールと投球術で20番目から、エースにのし上がりました。
【名言語録その2】
「一軍で活躍し続けるためには、たとえ結果が出ていなくても頑張っていける強い気持ちが一番必要なんです」
2010年には開幕から6連敗をした石川。好投しても相手チームのエースと対戦することが多く、
負けが込んでも、臆することなく相手エースに挑み続け、この年も最後には13勝をあげています。
2015年には夏場の苦しい時期、投手陣のケガもあって先発の数が足りなくなりました。コーチだった高津臣吾から中4日での先発を打診されると、石川は「中3日でもいけます」と答え、中4日で投げたジャイアンツ戦で勝ち投手になっています。
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サザエさんのキャラクターである「かつお」とあだ名されるほど愛敬のある石川ですが、これらの他にも、高校時代、降板を命じられて、180センチメートルある2番手投手を、167センチメートルの石川が押し返したなど、強い気持ちを秘めているのを感じさせるエピソードがあります。
打球が足に当たった時にも「当ててもらったことで逆にパワーをもらい、力が入りました」と完投してみせるなど、雪国出身らしい粘り強さと気持ちの強さが感じられますし、継続は力だと痛感させられます。
【名言語録その3】
「経験が自分の邪魔になったこともありました」
2015年にリーグ優勝するまで、石川はチームの優勝を知りませんでした。「プロに入って優勝したことがなく、毎年つまらないオフを過ごしている」と語り、「まずはチームの結果が欲しい」と思っていた石川。
しかし、負けに慣れてしまうことで、先読みをするようになってしまい、持ち味である気持ちと粘り強さを忘れてしまいがちになった時期があったそうです。負の経験が悪い意味での慣れとなり、邪魔となってしまったのです。
経験をどう生かせるかは、誰にとっても重要な課題です。プロとしての技術の向上は重要ですが、その上で更に強い気持ちを持たないと、状況を打開するのは難しいものです。
石川は負のスパイラルの中においても、気持ちを切らせることはありませんでした。チームメイトだった宮本慎也は「石川には、守っている野手に『こいつを勝たせてやりたい』と思わせるものがある。それこそがエースの資質だと思います」と語っています。
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高校の監督も「プロ野球選手は特別な才能がないと生き残れないと感じています。石川のそれが何か、と問われれば『人に好かれる』能力です」と話しています。
リハビリ中の舘山昌平の相談にのり、一緒に泣いた日もあるという石川。舘山は「石川さんがいなければ今も自分はいない」と断言しています。
人に好かれる小さな大投手は、2020年シーズンの開幕投手に決まっています。40歳以上での開幕投手は史上3人目。
コロナ禍でいつ開幕するかわからない難しい調整を強いられていますが、石川の快投を早くみたいものです。
名言からの学び
・継続して結果が出せるからこそ、プロである。
・気持ちの強さが勝負を決める。
・人に好かれることも才能である。
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