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山本由伸の凄さが分かる名言・語録集!天才投手の伝説エピソードから努力論まで


同じ投手といっても、先発と中継ぎと抑えでは、身体的資質や技術、そして精神面でも、向き不向きがあると言います。しかしリリーフから先発に転向し、大成功を遂げる投手もいます。古くは大野豊、近年ならば千賀滉大、摂津正、山口俊などがあげられます。そして山本由伸もそのひとりです。

パリーグを代表する投手として、東京オリンピックでの活躍も期待されている山本。力感のないフォームから平均球速150キロを越える速球と、真っ直ぐと区別がつかない高速スプリットやカットボールで次々と三振に仕留めていく姿は、まさに日本のエースに相応しい投球です。

2020年シーズン終了時点まで、ほぼ投球イニング数と変らない奪三振数を誇り、素晴らしい防御率を残しています。チーム事情もあり、なかなか勝ち星には恵まれていませんが、高卒5年目で1億円プレーヤーに到達した実力は、誰もが高く評価しています。

今回はパリーグを代表するエースである山本由伸の凄さが分かる名言や語録を紐解き、天才投手の伝説エピソードから努力論にまで迫ります。

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山本由伸について

まずは山本由伸の経歴を追ってみます。

1998年8月17日生まれ、岡山県備前市出身。小学生から野球を始め、中学生の時には全国大会にも出場し、高校は宮崎県の都城高校へ進学。高校2年の夏には球速151キロを記録し、ノーヒットノーラン、秋には5回参考記録ですが完全試合も達成します。甲子園には届きませんでしたが、2016年のドラフト会議でオリックスバファローズから4巡目指名を受けて入団します。

2017年のルーキーイヤーから1軍に昇格。初勝利も上げます。2018年はセットアッパーとして起用され、15試合連続ホールド、初セーブも記録。オールスター戦にも監督推薦で選ばれます。最終的にリーグ2位となる36ホールドを記録しますが、10代での30ホールド以上は史上初のことです。

2019年はチーム事情もあり、先発に転向。夏に1ヶ月ほど離脱しますが、初完封もあげ、規定投球回数にも達して、最優秀防御率のタイトルを手にします。また第2回プレミア12では日本代表にも選ばれました。2020年は31イニング連続無失点を続け、25イニング連続奪三振を記録するなど好投を続け、最多奪三振のタイトルを取りました。

2020年シーズン終了時点で、プロ通算4年間で21勝、32ホールド、防御率2.42。最優秀防御率1回、最多奪三振1回。

2021年にはチームの顔として開幕投手を務めるなど、より一層の活躍が期待されています。

 

私が選ぶ、山本由伸の凄さがわかる名言・語録集

【名言語録その1】

「僕の中にはすごくおっきい理想があるので、そこにひたすら向っていっている。ただそれだけです」

取材でトレーニング内容などについて聞かれると「秘密です」と答えることも多い山本。そう答えるのには「やってるアピールはあまりしたくない」という照れもありそうですが、やっているのはプロとして「当たり前のこと」だからとも口にします。

また山本は「練習方法にしても、ちゃんと伝えないと正しくできない」ということを懸念しているようです。「見よう見まねで真似をするのもいいんですけど、それで怪我をする人もたぶんいると思う。やっぱり発言の力とかもちょっとあると思うので、だから安易には言えない。いうことには責任があるので、直接話せるならちゃんと伝えられますけど、そうじゃないですから」と話しています。

急成長した若者の言葉とは思えない、実にしっかりとした考え方だと思います。情報化時代の若者らしく、ネットなどでは断片的に情報が切り取られ、中途半端な知識や情報はかえって危険であることをよく理解しているのでしょう。また一流アスリートとして、自らの社会的影響力もすでにしっかりと感じ取っているのだろうと思います。

責任を自覚することは、成長への一歩です。山本の言う「おっきい理想」に向って成長し続ける姿が感じられます。

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【名言語録その2】

「体全部でひとつという感じ」

山本は投球のイメージについて、次のように語っています。

「自分の動作に、足でとか、手でとか、右手をこうするとか、そういう概念が今はないんです。体全部でひとつというイメージです」

 

「力じゃない力。力を抜いた中で、力を出せる。体全体でしっかりボールに力を伝えられているという感じ」

 

「柔らかさだけじゃなく強さをすごく意識しています。体の内の力というか、力を抜いた中で力を出せるように、力じゃない力を鍛えてる」

いずれも独特の表現であり、誤解されそうな言葉でもあるので、自ら「ちゃんと伝えないと」と言う気持ちがよくわかります。

山本は「キネティックフォーラム」を主催する矢田修さんが指導する「BCエクササイズ」というものを、トレーニングに組み入れています。400種類以上あるというこのエクササイズに、地道に取り組んでいるという山本。彼独特の感覚は、そういった積み重ねの結果から生まれたものであり、研鑚の賜物なのだろうと思います。

 

【名言語録その3】

「若手とかそういうのは関係なく、しっかり技術で認めてもらえるような、圧倒的な成績を残したい」

デビューから5年目で、最優秀防御率や最多奪三振などのタイトルを獲得し、日本のエースと目されるまで急成長の要因について聞かれると、「たまたま周りの人に恵まれたというのが一番の理由かなと思います」と話しています。

 

「やらないといけないと思ったことは、絶対にやるタイプ。意味ないと思ったことは、まったくやらないですけど。必要なものと、意味ないものは、結構決めつけちゃいます」

意味というものは、結果的に後から理解できる場合もあるので、決めつけは危険ですが、他人の意見を聞き過ぎるのもまた危険です。その意味では確かに「たまたま周りの人に恵まれた」というのは彼の本音なのかもしれません。

いずれにせよ、彼の実力は多くの人が認めるところです。たとえば2019年、初めて先発ローテーション入りをした山本ですが、この年2試合連続で2点以上取られた試合はありませんでした。その安定感は見事です。そのためには才能や努力だけではなく、しっかりとした技術もあるのは間違いありません。

あとは圧倒的な成績を残すだけです。

 

名言からの学び

・責任を自覚することは成長への一歩である。

・独自性は研鑚の先にある。

・圧倒的な結果がすべてを認めさせる。

 

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