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千賀滉大の凄さが分かる名言・語録集!育成出身の天才ノーヒッターの伝説エピソードから努力論まで


プロ野球の育成選手制度は2005年オフから導入されました。新人王となり、数々の中継ぎの日本記録を打ち立てた山口鉄也を筆頭に、その活躍はドラフト上位選手に対する下剋上でもあり、ついつい応援したくなってしまいます。

そんな育成選手から常勝チームのエース、そして日本代表のエースに駆け上がったのが、千賀滉大です。

千賀と言えば「おばけフォーク」と呼ばれる、鋭く大きく落ちるフォークボールと、平均で150キロを越える豪速球、高速で鋭く変化するカットボールなどで、育成出身では初のノーヒットノーランを達成し、シーズン奪三振率の日本記録も塗り替えました

今や2020年の東京オリンピックでも、日本代表のエースとして期待され、メジャーリーグへの挑戦も視野に、無双の活躍が望まれています。

今回は育成出身の天才ノーヒッター千賀滉大の凄さが分かる名言や語録を紐解き、その伝説エピソードから努力論にまで迫ります。

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千賀滉大について

まずは千賀滉大の経歴を追ってみます。

1993年1月30日生まれ、愛知県蒲郡市出身。蒲郡高校時代に投手となりましたが、目立った成績は残せませんでした。しかしスポーツ用品店の店主が、福岡ソフトバンクホークスのスカウトに推薦し、2010年の育成ドラフト4位で指名、入団しました。

三軍や二軍でじっくりと鍛えられ、2年目の2012年に支配下選手として契約。1軍登板も果たします。2013年、中継ぎ投手として34回1/3連続無失点を記録するなど、51試合に登板しました。
その後、故障などもあり先発へと転向。

2016年には先発ローテーションのひとりとして8連勝するなど、パリーグの育成出身投手として初の二桁12勝をあげます。2017年のWBCでは日本代表に選出され、シーズンは13勝し、チームのリーグ優勝に導き、日本一にもなります。

2018年、初の開幕投手となり、チームの日本シリーズ連覇に貢献。2019年は4年連続で二桁勝利を記録し、ノーヒットノーランも達成。代名詞ともいえる「おばけフォーク」と速球を駆使し、最多奪三振を奪い、チームも日本シリーズ三連覇します。

2019年シーズン終了まで、現役通算8年間で55勝、防御率2.28。最多奪三振1回、最高勝率1回、ベストナイン1回、ゴールデングラブ賞1回。

2020年東京オリンピックでもその活躍が期待されます。

 

私が選ぶ、千賀滉大の凄さがわかる名言・語録集

【名言語録その1】

「そもそもプライドをもってプロに入ってきたわけじゃない」

高校は甲子園にほど遠く、プロ入りも育成スタートだった千賀。そのプロ入りも周囲からは大学を出てからでもと反対する声も多かったそうですが、大学卒業後にドラフトされる保証はないので、プロの世界に飛び込んだのだそうです。

野球エリートではなく、「弱い、どうにかしないと、としか考えてこなかった」ため「どんな苦しい練習でも、どれだけ厳しい言葉を浴びせられても、僕は不満に感じたことなんてありません」と話しています。

2018年までに育成ドラフトで指名されたのは総計288名です。そのうち78名が1軍の試合に出場しているので、26.9パーセントが華やかな舞台に立てたことになります。

もちろんプロはそこがらが本当の勝負なのですが、ホークスでは千賀の他に、「甲斐キャノン」こと甲斐拓也、韋駄天の周東佑京、石川柊太、大竹耕太郎、牧原大成など、育成から活躍する選手を多く輩出しています。

育成で指名されるのは優れた一芸を持つものの、粗削りな選手が多い傾向があります。3軍制をとっているホークスや読売ジャイアンツなど、育成選手も場数を踏めるチームならば、戦力として成長が十分に見込めるように思います。

26.9パーセントを高いと考えるか、低いと考えるかは、それぞれでしょうが、ハングリー精神は、しっかりと平成や令和の時代にも生きています

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【名言語録その2】

「僕は三振が一番良いアウトの取り方だと思います。だってバットに当てられたら何が起こるかわからないでしょ」

投手には一球で打たせてアウトを取りたいタイプと、三振で打ち取りたいタイプとに分かれるようです。千賀はあくまでも三振を理想としています。

千賀の代名詞といえば「おばけフォーク」ですが、本人はストレートにこだわりを持っているようです。千賀のストレートは独特で、スピン量を増やすために、中指がボールの真ん中になるよう握っています。

 

「本当の理想を追いかけるならば、おばけフォークなんて投げたくない。自分が思い描く完璧な真っ直ぐが投げられれば、ピッチングに変化球なんていらないんです」

 

「スピードもキレもコントロールも思いのままに操れれば、外角だけで100パーセント抑えられる。ピッチャーは全員そう思ってますよ」

 

「腕を『振る』ではないんです。腕を『振れる』です。僕もプロに入ってこの『腕を振れる』位置を探したことで、スムーズに腕が振れている」

理想のボールを追いかけて、野球界の常識とは異なる理論を提唱する鴻江寿治氏に師事し、自らに合った投球フォームを身に着けるなど古い常識を疑い、2019年オフの自主トレーニングは5年連続最多奪三振の記録を持つ則本昂大と行うなど、貪欲に技術を吸収する姿勢は、球界のエースとして、大きな推進力になっていると思います。

 

【名言語録その3】

「僕自身、プロに入ったときからずっと上を見てやってきた人間です。そういう人間がもうひとつ違うステージでやってみたらどうなるのか、という興味はあります」

メジャーリーグへの強い興味を隠さない千賀ですが、2017年の最終盤、登板予定の10月6日のオリックス戦を回避すれば、最高勝率のタイトルが決定するというのに、工藤公康監督やコーチ、先輩の和田毅らの登板回避の勧めを断り、マウンドに登りました。

千賀はその前の登板となる東北楽天ゴールデンイーグルス戦で7失点を喫しており、「やられたままは嫌」と回避を断って、クライマックスシリーズや日本シリーズに向けた調整を優先しました。それはタイトルよりもチームの事、そして自分の進歩を大事にしたのです。

 

「自分がどうすればもっともっと成長していけるのか、日々、探し求めていくことを大事にしています」

千賀のメジャーリーグ挑戦が現実のものになるかどうか、まだわかりませんが、いずれメジャーのエースとして、ワールドシリーズのマウンドに立っているかもしれません

 

まとめ

・時代に関係なく、ハングリーさは武器になる。

・常識を疑い、理想を求めるのがプロフェッショナルである。

・自分への興味が、上昇志向につながる。

 

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