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筒香嘉智の凄さが分かる名言・語録集!天才メジャーリーガーのホームランへの想いから努力論まで


野茂英雄のメジャーリーグ挑戦以来、シーズンオフにはほぼ毎年のようにアメリカへと渡る日本人選手が現れ、恒例行事のようになっています。すでに25年以上経過し、これまで50名を越える選手がチャレンジしているのですから、もう挑戦というよりも選択肢のひとつと言えます。令和元年のオフにその選択をした選手のひとりが筒香嘉智です。

横浜DeNAベイスターズの主砲としてだけでなく、日本代表の4番を打つなど、NPBを代表するスラッガーである筒香。早くからメジャーリーグを意識し、松井秀喜のアドバイスを生かし、更に研鑚を重ねて来ました。

NHKの番組「チコちゃんに叱られる」の人気キャラクターであるチコちゃんも、好みのタイプとして筒香の名前を上げるほどの人気者であり、また野球少年たちの育成についても積極的に発言し、野球界の未来に対して確かな意見をもった姿は頼もしさを感じさせます。

今回は満を持してメジャーリーグに飛び込む筒香嘉智の凄さが分かる名言や語録を紐解き、ホームランへの想いから努力論にまで迫ります。

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筒香嘉智について

まずは筒香嘉智の経歴を追ってみます。

1991年11月26日生まれ、和歌山県橋本市出身。中学時代から全国大会や世界大会でスラッガーとして活躍し、関西の強豪校からの誘いもある中、関東の名門である横浜高校に入学。すぐに4番に抜擢されます。高校通算69本塁打を記録し、甲子園大会でも2打席連続本塁打を放つなど大活躍。アジア野球選手権の日本代表にも選ばれました。

2009年のドラフトで横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)から1位指名を受けて入団。2010年はほぼ2軍暮らしながらイースタンリーグの本塁打と打点で二冠を達成。1軍でも初安打初本塁打を記録します。

2011年から1軍のクリーンナップに名を連ねるようになり、2012年には規定打席に到達。初の二桁本塁打を記録します。2014年に外野手へとコンバートされてレギュラーを獲得。初の打率3割と22本塁打を放ち、チームの主軸となります。

2015年にはチームキャプテンに就任。勝負強い打撃で不動の4番打者として活躍。2016年は44本塁打を放ち、本塁打王という待望のタイトルを獲得。2017年、WBCの日本代表に選出され、4番に座り、日本を代表するスラッガーとなりました。

2019年のオフにポスティングシステムを利用してメジャーリーグ移籍を決断。タンパベイ・デビルレイズと契約しました。

2019年シーズン終了まで、通算10年間で977安打、205本塁打、打率.285。本塁打王1回、打点王1回。ベストナイン3回。

 

私が選ぶ、筒香嘉智の凄さがわかる名言・語録集

【名言語録その1】

「高校時代のライバルですか。人と比べるという考え方をしたことがないので、意識したことはありません」

求道者のような雰囲気のある筒香ですが、その姿勢はすでに高校時代からそうだったことがわかります。普通ならばまずは誰かへの憧れから模倣に結びつき、そこから独自のものへと進化するものです。しかし筒香は初めから筒香でした。

 

「自分で分かるようにならないと意味がない」

そう言って様々な試行錯誤を繰り返しながら、自分自身の打撃を磨き続けましたが、まったく師がいないわけではありません。

早くからメジャーを意識していた筒香にとって、手本となる存在は松井秀喜でした。2005年のキャンプに松井が臨時コーチとしてやってきた際には「人から何と言われようとも、逆方向に意識を持って打つことは絶対に間違っていない」とアドバイスされて、自分がやってきたことは間違いではなかったと確信したのです。

松井が認めたその打撃法は、ムービングファーストボールに対応しやすいメジャー流のタイミングの取り方であり、メジャーで活躍するのに必要な技術でもあります。筒香のメジャーリーグ移籍には周到な準備があったのです。

松井秀喜の凄さが分かる名言集!誰もが尊敬するレジェンドの人柄や努力論に迫る!

 

【名言語録その2】

「急に『できた』と思えるような技術は、それは自分のものにはなっていなくて、本当に手にするまでには時間がかかるものです。だから継続してやっていくことが大事なんです」

筒香はこの言葉に続けて「でも逆に言えば、長い時間をかけてつかんだものは深く、離れないものであると思います」と話しています。

筒香が松井にも評価され、つかもうとした感覚というのは「逆方向へも引っ張るような感覚」だそうです。2016年にヤクルトスワローズの和製ライアンこと小川泰弘から放った4号ホームランの手ごたえが、まさにそれでした。

「引っ張って飛ばすのは簡単」という筒香。しかし逆方向への本塁打はパワーがない日本人には難しいと考えがちですが、彼はそれを否定します。

 

「多くの人が『日本人のパワーではアメリカに勝てない』と言うんですが、じゃあ、そういう前に向こうの最先端のトレーニングを何年も続けてやってきたのか、勉強してきたのかと言いたいですね」

400メートルリレーやラグビー、カヌー、新体操、ミドル級ボクシングなど、かつては瞬発力やパワー、体型などの理由で、日本人には不利と言われていた競技でも、練習方法や栄養学など様々な工夫により、今では世界で有数の結果を出せるほど強くなっています

それらの事実が筒香の言葉に対する答えであるように思います。

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【名言語録その3】

「勝つことが絶対で、それが唯一無二の目標になってしまうと、それは違うと思うんです」

少年野球のあり方について筒香が語ったものです。2019年1月25日には外国人特派員協会で記者会見を開き、日本の少年野球や高校野球の現状と問題点について熱弁をふるいました。

 

「日本が悪いとか、野球界が悪いとかいうのはないんですけど、日本は子どもたちに対して答えを与えすぎているように思いました。そのことが子どもたちから創造力を奪い、指示待ちの行動をしている子が多くなっているのでは」

「大人が答えを与えたら、確かにその時は早く成長するように感じるかもしれません。でもそれは短期的なものであって、小さいころから自分で考えている人の方が、大人になった時に差をつけられるのかなと思います」

教えすぎによる弊害は、スマホで安易に答えを探して、すべてを知った気になる行動と似ています。ホームランの打ち方を検索して知ったとしても、バットが振れなければ意味はないのです。

 

「大人の都合ではなくて子どもたちの将来を考えることが一番大事だと思います」

筒香は単純に選手としてだけでなく、野球に携わるひとりの大人としても、未来ある者たちを助けるホームランを放つ男だと、感じさせてくれる言葉です。


空に向かってかっ飛ばせ! 未来のアスリートたちへ [ 筒香 嘉智 ]

 

名言からの学び

・自らの努力で身に着けた実力は揺るがない。

・先入観を捨てて学ぶことでブレイクスルーは起こる。

・子どものために教え過ぎない。

 

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