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東京ヤクルトスワローズの歴代ショート(遊撃手)一覧まとめ!最強選手や最高年俸ランキングも合わせてチェック!

1950年に誕生し、2020年に球団創設70年を迎えた東京ヤクルトスワローズ。これまで多くの選手がショートの守りについてきました。

今回は東京ヤクルトスワローズの内野の中心ポジションである「ショート」を守った歴代選手の成績や年俸などをリサーチしました。

東京ヤクルトスワローズ歴代最強のショート(遊撃手)を一緒に確認していきましょう。

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東京ヤクルトスワローズ歴代ショート(遊撃手)一覧まとめ!

まずは1950年以降、そのシーズンの主にショートを守った選手を確認してみましょう。

選手名 背番号 試合数 打率 本塁打 打点 タイトル
1950 中村 栄 7 138 0.279 2 25
1951 中村 栄 7 105 0.276 1 31
1952 佐藤 孝夫 5 104 0.265 14 33 新人王
1953 中村 栄 7 105 0.262 0 15
1954 中村 栄 7 82 0.279 0 16
1955 大久保英男 9 117 0.206 6 23
1956 大久保英男 9 110 0.182 1 15
1957 大久保英男 9 104 0.215 0 15
1958 渡辺礼次郎 14 99 0.221 1 11
1959 土居 章助 12 102 0.187 2 18
1960 土居 章助 12 111 0.219 4 15
1961 杉本 公孝 1 89 0.240 4 20
1962 杉本 公孝 1 110 0.185 3 12
1963 豊田 泰光 7 136 0.292 20 70
1964 豊田 泰光 7 120 0.275 24 59
1965 豊田 泰光 7 58 0.232 10 22
1966 矢ノ浦国満 5 117 0.225 10 37
1967 ロバーツ 4 126 0.270 28 89
1968 城戸 則文 9 128 0.257 6 41
1969 東条 文博 38 96 0.320 3 17
1970 東条 文博 38 130 0.249 2 23 盗塁王
1971 東条 文博 38 126 0.223 1 15
1972 東条 文博 38 112 0.243 1 25
1973 東条 文博 38 125 0.224 2 28
1974 永尾 泰憲 6 84 0.257 3 17
1975 永尾 泰憲 6 75 0.251 3 9
1976 水谷新太郎 40 100 0.208 1 16
1977 水谷新太郎 40 114 0.203 0 20
1978 水谷新太郎 40 87 0.290 1 17
1979 水谷新太郎 6 100 0.211 1 11
1980 パラーゾ 3 118 0.281 15 43
1981 水谷新太郎 6 118 0.253 4 27
1982 水谷新太郎 6 120 0.255 1 21
1983 水谷新太郎 6 118 0.267 3 28
1984 水谷新太郎 6 125 0.291 4 33
1985 水谷新太郎 6 112 0.263 4 31
1986 渋井 敬一 39 103 0.244 4 25
1987 池山 隆寛 36 127 0.250 13 46
1988 池山 隆寛 36 130 0.254 31 81 ベストナイン
1989 池山 隆寛 36 130 0.264 34 74 ベストナイン
1990 池山 隆寛 36 130 0.303 31 97 ベストナイン
1991 池山 隆寛 36 132 0.269 32 80
1992 池山 隆寛 1 127 0.279 30 79 ベストナイン、ゴールデングラブ賞
1993 池山 隆寛 1 108 0.256 24 71 ベストナイン
1994 池山 隆寛 1 99 0.260 19 55
1995 池山 隆寛 1 130 0.263 19 70
1996 宮本 慎也 6 68 0.273 1 13
1997 宮本 慎也 6 115 0.282 1 33 ゴールデングラブ賞
1998 宮本 慎也 6 114 0.258 1 25
1999 宮本 慎也 6 131 0.248 1 24 ゴールデングラブ賞
2000 宮本 慎也 6 136 0.300 3 55 ゴールデングラブ賞
2001 宮本 慎也 6 125 0.270 1 17 ゴールデングラブ賞
2002 宮本 慎也 6 114 0.291 5 25 ゴールデングラブ賞
2003 宮本 慎也 6 140 0.284 7 44 ゴールデングラブ賞
2004 宮本 慎也 6 90 0.301 11 26
2005 宮本 慎也 6 135 0.265 7 47
2006 宮本 慎也 6 73 0.304 2 34
2007 宮本 慎也 6 131 0.300 5 39
2008 川島 慶三 00 121 0.255 4 35
2009 川島 慶三 00 118 0.255 12 43
2010 藤本 敦士 10 65 0.230 2 18
2011 川端 慎吾 36 117 0.268 4 46
2012 川端 慎吾 5 125 0.298 4 49
2013 森岡 良介 68 109 0.247 1 21
2014 森岡 良介 10 100 0.276 2 31
2015 大引 啓次 2 96 0.225 5 41
2016 大引 啓次 2 100 0.250 5 27
2017 大引 啓次 2 80 0.227 5 29
2018 西浦 直亨 3 138 0.242 10 55
2019 廣岡 大志 36 91 0.203 10 25

1950年代

50年代は主に5人の選手が務めました。球団創設年だった50年は戦前に阪急でプレー経験のあった中村栄選手が務め、51年、53年、54年と4シーズンレギュラーとして活躍しました。52年はルーキーの佐藤孝夫選手が抜擢され、14本塁打45盗塁を記録して新人王に輝きました。

55年からの3年間は高卒4年目の大久保英男選手がポジションを掴み、58年は大久保選手とレギュラー争いを繰り広げた渡辺礼次郎選手が念願のレギュラーを獲得しますが、翌年は土居章助選手にポジションを奪われました。

1960年代

60年は前年にレギュラーを獲得した土居選手が務め、111試合に出場しますがオフに巨人へトレードされ、61年からの2年は立教大学から入団した杉本公孝選手が起用されました。多くの試合に出場しましたが、2年続けて故障により離脱し、63年は前年オフに加入した西鉄の主軸を務めた経験のある豊田泰光選手が務め、63年に20本塁打、64年に24本塁打を記録しました。

豊田選手は65年まで務め、66年は近鉄から移籍してきた矢ノ浦国満選手、67年は28本塁打を記録したデーブ・ロバーツ選手、68年は前年に西鉄から加入していた城戸則文選手が起用されましたが1年ずつのレギュラー起用に終わりました。69年は南海から移籍して4年目の東条文博選手が務め、規定打席に届かなかったものの打率.320を記録しました。

1970年代

東条選手はコンスタントに出場し、73年までレギュラーを務めました。70年には28盗塁で盗塁王を獲得するなどトップバッターとして活躍しました。

74年からの2年は永尾泰憲選手が台頭し、76年からは守備力を武器に水谷新太郎選手がポジションを掴み、打率は低かったものの安定した守備で79年までレギュラーを務めました。

1980年代

80年はメジャーリーグ経験のあるサム・パラーゾ選手が1番ショートで起用され、まずまずの成績を残しましたが1年限りで退団し、翌年からは再び水谷選手が務め、82年に初の規定打席に到達しました。

86年は守備の名手であった渋井敬一選手が起用され、87年からは長打力が武器の池山隆寛選手がプロ4年目でレギュラーを掴みました。88年に31本塁打、89年に34本塁打を記録し、翌90年まで3年連続でベストナインに選出されました。

1990年代

引き続き池山選手が務め、92年まで5年連続30本塁打以上をマークするなど中軸打者として活躍し、92年には初のゴールデングラブ賞を受賞しました。毎年安定した成績を残しましたが、アキレス腱痛に悩まされるようになりサードに転向すると起用されたのは宮本慎也選手でした。

堅実な守備と犠打や右打ちといった小技に長け、90年代は97年と99年にゴールデングラブ賞を受賞しました。

2000年代

打撃が課題と言われていた宮本選手は00年に打率.300を記録するなど打撃面の向上が見られ、ショートのレギュラーを務めた07年までシーズン打率3割以上を4回記録しています。ゴールデングラブ賞も99年から5年連続で受賞しており、セリーグを代表するショートの1人になりました。

宮本選手がサードに回った08年からはシーズン前に日本ハムからトレードで加入した川島慶三選手が起用され、09年には12本塁打をマークしました。

2010年代

川島選手が故障により出場できなかった10年は阪神からFAで入団した藤本敦士選手が務めますがシーズン終盤に故障により離脱、11年から起用されたのは川端慎吾選手でした。7番打者として出場を続けていましたが、シーズン中盤からは3番で起用され、翌12年も中軸を務めました。

13年は川端選手がシーズン序盤に離脱し、森岡良介選手が代わりを務めました。その森岡選手は14年もレギュラーを務めて自己最高打率を記録しましたが、翌年は日本ハムからFAで入団した大引啓次選手にポジションを奪われました。

大引選手は3年間レギュラーを務めましたが、18年の春季キャンプで離脱すると5年目の西浦直亨選手が起用されて10本塁打を記録、翌年もレギュラーを務めることが期待されましたが、故障による離脱を繰り返し、代わって廣岡大志選手が務めました。

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東京ヤクルトスワローズ歴代ショート年俸ランキング!歴代最高年俸は宮本慎也選手の1億8000万円!

ここでは東京ヤクルトスワローズの歴代ショートを年俸で順位付けしてみました。なお、年俸と成績はショートのレギュラーとして出場したシーズンの数字を記載しています。

順位 年度 選手名 年俸 打率 試合数
1 2004 宮本 慎也 1億8000万円 0.301 90
2 1994 池山 隆寛 1億5000万円 0.260 99
3 2015 大引 啓次 1億0000万円 0.225 96
4 2020 A.エスコバー 8720万円 0.282 86
5 2010 藤本 敦士 3600万円 0.230 65
5 2012 川端 慎吾 3600万円 0.298 125

※エスコバー選手の成績は2020年10月14日現在

 

東京ヤクルトスワローズのショートは同じ選手が長く務めることが多い傾向が見られます。1位は12年連続でレギュラーを務めた宮本慎也選手で、2004年の1億8000万円が歴代最高年俸となりました。前年まで5年連続でゴールデングラブ賞を受賞し、安定した守備でチームを支えました。04年は90試合の出場に留まりましたが、打率.301を記録しました。

宮本慎也の凄さが分かる名言!努力家の性格・経歴から人生哲学まで!

 

2位は1億5000万円池山隆寛選手で、自己最高年俸で迎えた94年は99試合に出場して19本塁打に終わり、88年から30本塁打以上を5年連続で記録していた実績からするとやや不本意なシーズンとなりました。

3位は大引啓次選手1億円です。日本ハムから出場機会を求めてFAで入団しましたが、5月に左脇腹痛で離脱、復帰後は1割台に低迷していた打率を上昇させる活躍を見せました。

4位は20年のアルシデス・エスコバー選手。メジャーリーグ通算1,437試合出場の実績を期待され、年俸8720万円で入団しました。開幕戦から7番ショートでスタメン出場し、華麗な守備でゴールドグラブ賞の受賞経験の実力を見せています。

5位にランクインしたのは10年の藤本敦士選手と12年の川端慎吾選手の2人でした。阪神から年俸3600万円で入団した藤本選手は怪我もあり65試合の出場に終わり、満足いくシーズンではありませんでした。川端選手は11年に3番を打つまでに成長すると12年も125試合に出場して打率3割まであと一歩となる.298の成績を残しました。

 

私が思う歴代最強の東京ヤクルトスワローズのショート(遊撃手)は宮本慎也選手!

いろいろなタイプの選手が活躍した東京ヤクルトスワローズのショートですが、歴代最強のショートは宮本慎也選手だと考えます。

ここで、宮本慎也選手のプロフィールを確認していきましょう。

職業:元プロ野球選手・元プロ野球指導者・野球評論家
生年月日:1970年11月5日
身長:176cm
出身:大阪府
最終学歴:同志社大学
血液型:O型

1970年(昭和45年)11月5日生まれ、大阪府吹田市出身。名門・PL学園高校から同志社大学に進み、プリンスホテルを経て、1994年に逆指名選手としてドラフト2位指名でヤクルトスワローズに入団しました。

プロ通算19年で2,162試合に出場し、打率.282、62本塁打、578打点を記録しています。408犠打も記録し、01年に記録したシーズン67犠打は世界タイ記録となっており、小技に長けた選手でした。

プロ1年目から67試合に出場し、ショートのレギュラーだった池山隆寛選手に代わって翌年からはショートのレギュラーを掴みました。堅実な守備を武器にレギュラーに定着し、ショート部門ではゴールデングラブ賞を6回受賞しています。また、打撃はそこまで期待されていませんでしたが、プロ入り後に中西太さんから指導を受けて開花、ショートのレギュラーを務めた12年間で4度の打率3割以上を記録しました。

05年には日本プロ野球選手会の会長に就任し、打撃も守備も堅実で犠打の世界記録保持者でもある宮本選手がヤクルトスワローズ歴代最強のショートです。

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東京ヤクルトスワローズ歴代ショート(遊撃手)に関する豆知識

水谷新太郎選手や池山隆寛選手、宮本慎也選手など生え抜きの選手が長くレギュラーを務めていますが、ヤクルトスワローズのショートは移籍してきた選手も多くレギュラーとして起用されています。

50年から務めた中村栄選手は阪急、63年から起用された豊田泰光選手は西鉄の主軸として長く活躍し、ヤクルトスワローズに移籍してきました。また、69年から5年間務めた東条文博選手も南海でのプレー経験があります。

近年では日本ハムからトレードで移籍してきた川島慶三選手、中日を戦力外になり復活を果たした森岡良介選手など、他球団で出場機会に恵まれなかったものの移籍を機に実力を発揮して活躍した選手たちもヤクルトの内野の要を務めました。


スワローズ全史 1950-2020 ~国鉄・サンケイ・アトムズ・ヤクルトの軌跡 (B.B.MOOK1493)

まとめ

・東京ヤクルトスワローズのショートは水谷新太郎選手や池山隆寛選手、宮本慎也選手が長くレギュラーを務めた。

・池山選手は3年連続ベストナイン、宮本選手はゴールデングラブ賞を6回受賞している。

・歴代で一番年俸が高かったのは、宮本選手の1億8000万円。

・宮本選手はシーズン犠打世界タイ記録やゴールデングラブ賞複数回受賞など東京ヤクルトスワローズ歴代最強のショートである。

 

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