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オープナーとはどんな意味?効果的な使い方からメリット・デメリットまで調査!【プロ野球】

2019シーズンから日本ハムファイターズが積極的に起用し始めたオープナー。

昨今の日本球界では先発完投型の投手が少なくなっていることや、2019シーズンより登録可能選手が1人増え29人になった事などから、今後日本球界でもオープナーを導入する球団が増えていくと思います。

そこで今回はオープナーの意味や効果的な使い方からメリット・デメリットについてまとめてみようとおもいます。

オープナーの成功例についてもご紹介していきますね。

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「オープナー」とは?どんな意味?

オープナーとは本来リリーフ起用される投手が先発登板し、1〜2回の短いイニングを投げたあとに本来の先発投手をロングリリーフとして継投する起用法のことを言います。

試合を「closeする」=「クローザー」と反対に、試合を「openする」という意味で「オープナー」と呼ばれているのです。

 

オープナーの効果的な使い方とは?事例をご紹介!

日本球界で導入が始まったばかりのオープナー。

2019年8月4日の日本ハムファイターズvsソフトバンクホークス戦ではオープナーを起用した日ハムが勝利。

いち早くオープナーを取り入れ、試行錯誤を繰り返す日ハムにとっても大きな成功例の一つとなりました。

この日オープナーとして先発したのは日ハムの堀瑞輝投手。初回、先頭打者を3球三振に仕留めると、今宮選手はセンターフライ。続く内川選手も3球三振に抑えました。日ハムはここ10試合中6試合で初回に失点していた為、この日の初回はランナーも出すことなく良いスタートを切ることが出来ました。

オープナーとしての役割を果たした堀投手は1回で降板。良い雰囲気のまま2回からマウンドに上がったロドリゲス投手は6回までの5イニングを1失点に抑え、今季6勝目を挙げました。チームも連敗を3で止め、首位とのゲーム差を2・5に縮めることができ、オープナーの起用は成功したと言えます。

成功の理由は何だったのでしょう。

堀投手が前回先発した際は前日ベンチ入りもせず十分に休養を取り先発に備えました。しかし、結果は4回8安打5失点と散々なものに。

今回は事前に1イニングだけと決めてあり、コーチの提案でこのソフトバンクとの首位攻防3連戦全てでベンチ入りしました。実際2日前の第1戦では6回にリリーフ登板するなど、リリーフとしての通常調整でこの日のオープナーとしての先発に臨ませたのです。この調整方法に堀投手は「本来の役割ではない“先発”という余計な緊張感を持たずリリーフと変わらない気持ちで投げることが出来た」と語っています。

今回は調整方法を変えたことでオープナー成功となりましたが、これが他の投手にも効果的かというとそれは分かりません

日ハムをはじめ、その他の球団も失敗と成功を繰り返してオープナーの効果的な起用方法を確立していくことでしょう。

 

オープナーのメリット及びデメリットについて

オープナーのメリットは?

オープナーのメリットは失点率の高い初回に1イニングだけに全力投球できるリリーフ投手を充てることができる点です。

通常先発投手は約100球を投げ7回くらいまでで継投に入ることになります。長いイニングを投げることから1人1人に全力投球ということではなく試合を作ることに重きを置いているのです。

もちろん試合の立ち上がりに気をつけているでしょうが、1イニングだけに力を注げるリリーフ投手とは気持ちの面でも力の入れ具合でも初回への臨み方は異なっているのです。

また、先発投手が上位打線と対戦する回を遅らせることもメリットの1つです。打者は投手と対する回数が増えるにつれて慣れていき打撃成績が上がっていきます。相反して投手は回を重ねるごとに疲労がたまり球速も落ちていきます。そのため試合が進むにつれて打者有利となってしまうのです。

オープナーが1〜2回程度投げることで本来先発している2番手の投手は対戦回数を減らし、試合終盤まで球速が衰えることなく調子を上げてきた打者に向かっていくが出来るということになります。

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オープナーのデメリットは?

オープナーはメリットがある一方、もちろんデメリットも含んでいます。

本来の先発投手からは2回などから登板することで「雰囲気が違い、うまく試合に入りきれなかった」という声が上がっています。先発投手がうまく2回以降から登板することに慣れるにもまだ時間がかかるかもしれませんね。

また、野球は流れのスポーツです。投手交代を行うことで良くも悪くも流れが変わってしまいます。相手打線も投手交代をチャンスと捉え思い切ってバットを振ってくるでしょう。監督やコーチ陣はオープナーからの継投のタイミングを見極めることも重要になってきます。

さらにオープナーやショートスターターとしての登板があった投手達から正当な評価をして欲しいとの声多く上がっています。楽天イーグルスの辛島航投手は2019年オフの契約更改の際「(投球回が短くても)その役割を全うしたら、100点満点という評価をしてほしい」と球団に要望しました。

オープナーの向き不向きや各投手の調整方法、さらには評価の仕方と、オープナーが日本球界に浸透するまでまだまだ時間がかかりそうですね。

 

まとめ

・オープナーとは本来リリーフ起用される投手が先発登板し、1,2回の短いイニングを投げたあとに本来の先発投手をロングリリーフとして継投する起用法のこと。

・オープナーのメリットは失点率の高い初回に全力投球できるリリーフ投手を充てることで失点を防ぐことができる。

・オープナーのデメリットは流れが掴みにくく、投手交代によって相手に得点のチャンスを与えることになる可能性もある。また評価が難しく年俸に反映されにくい。

 

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