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西岡剛の凄さが分かる名言・語録集!天才スイッチヒッターの伝説エピソードから努力論まで

日本最高のスイッチヒッターは誰か?候補者としてはシーズン最多安打や30本塁打を記録した松井稼頭央、通算200本塁打の松永浩美、スイッチヒッター初の2000本安打を放った柴田勲、33試合連続安打記録を持つ高橋慶彦、首位打者に輝いた金城龍彦と正田耕三などの名前があがるでしょう。そしてスイッチヒッターとして唯一のシーズン200本安打を越えた西岡剛も候補者のひとりです。

かつては左投手には右バッター、右投手には左バッターが有利とされ、今も代打などはそのセオリーに従うケースが多くありました。しかし、左対左や右対右を苦にしない打者が増えたことや、左右ほぼ同レベルで打撃を行えるスキルを身に着けるのが難しいこともあり、減少傾向にあるスイッチヒッター。それでも野球ゲームではエディット機能を使ってスイッチヒッターを育てた経験のある人は少なくないと思います。

西岡は日本を代表する俊足巧打のリードオフマンとして、スイッチヒッターでの最高記録となるシーズン206本の安打を放ち、出塁率も.423をマークしました。同じ年に日本記録となるシーズン27回の猛打賞を記録するなど、2010年のマリーンズによる下剋上日本一に貢献しました。

WBCや五輪でも活躍し、メジャーリーグにも挑戦。日本球界に復帰し、その後、自由契約になってもBCリーグで現役を続けるなど、貪欲に現役を貫いてきた西岡。しかし、まだ2020年の契約動向が明らかにされておらず、ファンをやきもきさせています。

今回は天才スイッチヒッター西岡剛の凄さが分かる名言や語録を紐解き、その伝説エピソードから努力論にまで迫ります。

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西岡剛について

まずは西岡剛の経歴を追ってみます。

1984年7月27日生まれ、大阪府大東市出身。PL学園高校の野球部セレクションに落ち、大阪桐蔭高校に入学。高校3年間、PL学園高校には負けなかったそうです。3年生の時に、夏の選手権大会で甲子園に出場。2002年のドラフト1位で千葉ロッテマリーンズに入団します。

ルーキーイヤーから1軍に上がり、ヒットも放ちましたが、翌2004年にスイッチヒッターとして、33試合連続安打の日本記録を持つ高橋慶彦コーチの指導で、スイッチヒッターに転向。2005年に2塁や遊撃を守りながら、41盗塁でパリーグ最年少での盗塁王に輝きます。2006年には遊撃者に固定され、2年連続の盗塁王となります。2007年は登録名を「TSUYOSHI」に変え、初の3割を達成し、ベストナインとゴールデングラブ賞を獲得。2008年には西岡剛に登録名を戻し、2年連続の3割と、初の2桁本塁打を記録します。

2010年、シーズン206安打を放ち、最多安打と首位打者を獲得。「史上最大の下剋上」とも呼ばれたシーズン3位からの日本シリーズ制覇に大きく貢献しました。シーズン終了後にポスティングによるメジャーリーグへの移籍を申請。ミネソタツインズに入団します。しかし相手選手のスライディングで左足腓骨を骨折し、その後も故障を繰り返します。2012年シーズン後に自由契約となり、阪神タイガースと契約。日本球界に復帰しました。

2013年は日米通算1000本安打を達成。ベストナインにも輝きます。しかし2014年には守備中に福留孝介と交錯し、骨折や脱臼などなどのケガを負い、更に2016年、走塁中に左アキレス腱を断裂。度重なるケガと調整不足もあり、不調なシーズンを重ね、2018年オフに自由契約となります。しかし2019年、BCリーグの栃木ゴールデンブレーブスと契約し、NPB復帰を目指します。2020年はコロナ禍もあり、契約更新がされずに夏を迎えています。

日本プロ野球通算14年間で、1191安打、61本塁打、196盗塁、打率.288。首位打者1回、盗塁王2回、最多安打1回、ベストナイン4回、ゴールデングラブ賞3回。メジャーリーグ通算2年間で、50安打、2盗塁、打率.215。

 

私が選ぶ、西岡剛の凄さがわかる名言・語録集

【名言語録その1】

「まじめな生活はしたくないんですよ」

2007年に突然登録名を「TSUYOSHI」に変えた西岡。その頃のインタビューで、西岡の名前は知られてきたけれど、「ツヨシ」といえば西岡と呼ばれたいということを話しています。2006年には何かと話題を振りまいた新庄剛志が引退しているので、もしかしたら少し意識があったのかもしれません。

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西岡が在学時には、やんちゃ坊主ばかりが集まっていたという大阪桐蔭高校の野球部ですが、そんな中でもまれたせいか、若い頃には「まじめ」というのが格好悪く感じたのでしょう。もちろん、だからといっていい加減に生きたいという意味ではなく、ひとつの枠や固定観念に囚われたくないという意味で、枠から外れようとしていました。

そんな西岡だからこそ、普通ではないスイッチヒッターが向いていたのかもしれません。スイッチヒッター転向を勧めた高橋慶彦は、自身もプロ入り後にスイッチヒッターになっており、練習が厳しい広島カープの中でも、更に猛練習で知られた選手です。いかに身体能力が高い西岡でも、プロ入り後のスイッチヒッター転向は相当な練習量が求められたはずです。

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「20代は派手な車に乗って、飲み屋で遊びましたけど、結局、見栄の張り合いなんですよ」

そんなふうに遊びもした分、当然結果も出さないと叩かれるわけで、しっかりと結果を出し続けた西岡。しかし「僕、頭良くないので、あの頃はわからなかったんです」と反省もしています。

 

「結局、継続することが一番大変なんです。僕はそれが苦手だった。50mダッシュ10本と決めても、だるい日、体調の良くない日もあるんです。でも100%じゃなくてもいいから10本走る。そうすると案外、最後は全力で走れていたりする」

若さという勢いのある頃には気付けず、経験を重ねることでわかることもあるということでしょう。

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【名言語録その2】

「大人になったらこういうところでプレーしたいと頑張っている子どもたちの夢を崩さないで」

2009年に一部のファンが、フロント批判の横断幕を掲げた事件に対して、西岡が呼びかけた言葉です。カリスマでもあったバレンタイン監督の解任問題に端を発して、千葉マリンスタジアムには「フロントは責任とらないんですか?」といった批判の横断幕が何枚も掲げられました。

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それを見た西岡はお立ち台から降りて、ファンに対し「本当にロッテを愛してるんなら、明日から横断幕を下げて欲しい」と訴え、前出の言葉を投げかけました。しかし更に過激な一部のファンが翌日「二日酔いで試合サボり夢を語るスピードスター」と西岡を揶揄する横断幕を掲げました。

サッカー応援の影響からか、プロ野球でも一部のファンが執拗にブーイングするとか、誹謗中傷をするなど、過激化する傾向が見られるように思います。それはより一層フランチャイズ化が進み、地域社会に溶け込んできたことの副産物でもあるのかもしれません。

西岡のようなやんちゃさは、好調時には大きな起爆剤となりますが、不調時には自らも踏みかねない地雷源になってしまいます。しかし勝率6割で優勝争いができるのがプロ野球であり、それだけ負けもするのが野球です。

そして野球場の基本はボールパークであり、この件に関しての西岡の主張は正論だと思います。どうしてもフロントに主張したくて仕方ないなら、球団オフィス前でデモ行進でも企画すべきだったと思います。

基本的にマリーンズの応援は、12球団の中でも特に素晴らしいものです。ただそれはファンも成長し、球団も成長し、選手も成長してこその結果なのです。

 

【名言語録その3】

「自分の人生に価値を出すのは、今後の自らの行動次第。僕は野球が大好きです」

「日本人内野手に対するイメージを覆したい」とメジャーリーグに挑戦した西岡ですが、メジャーでプレーした他の日本人内野手同様、激しい洗礼を浴びます。守備の際に危険なスライディングを受け、左足腓骨を骨折したのです。それまでも松井稼頭央や岩村明憲も同じようなシチュエーションでケガをしています。2014年からコリジョンルールとして激しい接触プレーは禁止されたので、今ならば3選手のケガは起っていなかったでしょう。その場合、彼らがどれくらい活躍できたのか、つい想像してしまいます。

日本球界復帰の際、古巣のマリーンズファンからも待望論がありましたが、西岡が選んだのは阪神タイガースでした。

 

「ロッテに入っていれば、球団もファンもやりやすい環境を作ってくれたと思う。でも、それに甘えてしまうと、自分の野球人生が早く終わってしまう気がした」

メジャーでの挑戦が中途半端に終わり、やんちゃな西岡としては、そのまま古巣に戻るのは何か違うと感じたのかもしれません。

2019年まで現役にこだわっていた西岡ですが、2020年以降の去就ははっきりしていません。いずれにせよ、今後の西岡の行動に注目です。

 


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名言からの学び

・若さゆえの成功もあるし失敗もある。

・プロ野球の発展には、球団、選手、ファンの成長が欠かせない。

・人生の価値は結果では決まらない。

 

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