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中村晃の凄さが分かる名言・語録集!天才打者の伝説エピソードから努力論まで

彼を「技術屋」と呼んだのは、437本塁打303盗塁の記録を残した秋山幸二。彼を「打撃職人」と呼んだのは、868本塁打を記録した世界の本塁打王である王貞治。二人のレジェンドがその打撃技術を絶賛し、多くの人がその選球眼の良さやコンタクト率の高さを評価している打者が、中村晃です。

帝京高校では1年生から4番を打ちましたが、その抜群の勝負強さから、上級生も文句を言わなかったという打撃センスの持ち主である中村。プロ入り後も平成生まれ初の最多安打を記録するなど、その打棒を見せつけています。

2019年以降、自律神経失調症や両膝の痛みなどからやや調子を崩してはいるものの、その打撃センスと勝負強さは健在で、相手ピッチャーからすると非常に神経を使う打者として、味方には頼もしく、敵には嫌がられる存在です。

今回はレジェンドたちがその打撃技術を絶賛する中村晃の凄さが分かる名言や語録を紐解き、天才打者の伝説エピソードから努力論にまで迫ります。

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中村晃について

まずは中村晃の経歴を追ってみます。

1989年11月5日生まれ、埼玉県朝霞市出身。小学2年生から野球を始め、帝京高校に入学すると1年の秋からファーストを守り、主砲として4番に座ります。2年の夏から3季連続で甲子園に出場し、高校通算60本の本塁打を記録。2007年の高校生ドラフト会議で、福岡ソフトバンクホークスから3巡目指名を受けて入団します。

プロ入り後、俊足と強肩を生かすために外野手に転向。プロ4年目となる2011年に1軍初出場を果たし、初安打も記録。2012年は開幕1軍入りします。そして2013年に初の規定打席に達し、打率も3割越え、一躍レギュラーの座を手にします。

2014年、176安打で最多安打のタイトルを獲得。チームの日本一に大きく貢献します。2015年も好成績を残し、チームの日本一連覇を牽引しました。2017、2018年にもチームは日本一連覇をし、中村は主力選手として活躍を続けました。

2019年、自律神経失調症と診断され、更に故障も重なって、44試合の出場にとどまります。2020年も膝の故障から開幕1軍入りを逃しますが、主な守備位置をファーストに変えて徐々に復調し、日本シリーズでは優秀選手に選ばれます。またこの年から3年連続でファーストでのゴールドグラブ賞を獲得しました。

2022年シーズン終了まで、日本プロ野球15年間で、通算1247安打、61本塁打、43盗塁、打率.280。最多安打1回、ゴールドグラブ賞3回。

勝負強い打撃と巧みな守備で、まだまだ活躍してくれそうです。

 

私が選ぶ、中村晃の凄さがわかる名言・語録集

【名言語録その1】

「自分の形に、こだわりはあまりない。数字が出せるのあれば、どんな形でもいい」

野球の名門である帝京高校で1年生の時から4番を打った中村。その頃は高校通算で60本塁打を放ち、「東の中村、西の中田」と言われ、大阪桐蔭高校の4番だった中田翔と比較される長距離砲でした。

高校の監督だった前田三夫によれば「帝京は選手同士の競り合いも激しいですからね。下級生がメンバー入りすると、上級生から生意気だなどと思われがちですが、中村にはそれがまったくなかった」と語っています。

その理由はまず中村が「とにかく練習の虫」だったからです。前田曰く「真面目でストイックで、どんな練習にも進んでトライする野球小僧」でした。もちろん姿勢だけで上級生が黙るわけはなく、「試合ではここぞの時に必ず打ってくれる。期待に応えられる選手だったから、上級生が中村に対して一目も二目も置いていました」と前田は話しています。結果がすべてではありませんが、誰でも勝てば嬉しいし、それをもたらした者をリスペクトするのは当然です。

もうひとつ高校時代のエピソードとして知られているのがお弁当の話です。1年生だった中村が驚くほど小さな弁当箱で食べているのを見た前田監督は、もっと身体作りが必要だと、3リットルも入る大きなタッパーを買ってきて、中村に渡すと「これいっぱいにお母さんに弁当を作ってもらえ」と言いました。それを実効した中村は3年間で体重を10キロ増やしたそうです。

まさに結果が出せるのなら「どんな形でもいい」という中村の想いの一端が感じられます。

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【名言語録その2】

「鍛えるのは全部」

12球団の中でも、選手層の厚さに定評のあるホークス。中村ほどの実績があっても、故障や不調になれば、すぐにポジションを失う可能性があります。実際、2019年に自律神経失調症になってから、膝などの故障にも見舞われ、代打や途中出場が増えた時期もありますし、レギュラーで出ていても、チームの状況で打順や守備位置が変わることが増えました。

それでも「走攻守、体力もしっかり準備する。全試合に出てしっかりチームに貢献する」と語る中村。おそらく他チームならポジションも打順もほぼ固定されるであろう実力者ですが、そこが固定されないことに対して「それは言い訳に過ぎないでしょ」と一蹴します。

2022年からは大谷翔平も利用するアメリカの「ドライブライン・ベースボール」のトレーニングを導入しています。目的は「打球速度を上げること」。重さや重心、長さが異なる様々なバットを使って、ティー打撃をやるなどのトレーニングの他、動作解析も練習や試合のデータをアメリカに送って、解析してもらっているそうです。

守備の面でも3年連続でファーストのゴールデングラブ賞に輝いていますが、「基本的には内野手ではないと思っている」そうで、一塁守備は「まだ細かいことが難しい。連係や守備体系など。そういう部分はまだまだ勉強していかないと」と貪欲さを見せています。

 

【名言語録その3】

「やっぱりお客さんあってのプロ野球であることを痛感しましたよね」

コロナ禍を経てのこの実感は、選手のみならず、チーム関係者やファンも感じていることでしょう。

中村は2018年から、乳がんの啓蒙活動であるピンクリボン運動にも協力しています。当時、ホークスのコーチだった鳥越雄介に誘われて始めましたが、毎年自身の安打数やチームの勝利数などに合わせて寄付を行っています。

2023年5月21日の試合はピンクリボン運動の啓蒙を進める試合でしたが、「僕らしい地味なヒット」でチームにも、ピンクリボン運動にも貢献しています。

これからも中村は、プロ野球選手としても、一人の人間としても、チームの後輩たちの指針になっていくことでしょう。

 

名言からの学び

・結果がまわりを黙らせる

・飽くなき練習と探求心が人を成長させる

・周囲あってこその自分である

 

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