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ムーキー・ベッツの凄さが分かる名言・語録集!メジャーMVPの伝説エピソードから努力論まで

主力選手の移籍が盛んなメジャーリーグ。FAによる移籍は勿論ですが、毎年、7月くらいになるとプレーオフ進出が難しいチームから優勝を狙えるチームに、FAを目前に控えた選手がトレードになることがよくあります。しかしそれだけ移籍が多いメジャーリーグでもアメリカンリーグとナショナルリーグの両方でMVPに輝いたのはフランク・ロビンソンただひとり。そして史上二人目の有力候補となっているのがムーキー・ベッツです。

ボストン・レッドソックスに在籍していた2018年に3割30本塁打30盗塁を越えるトリプルスリーでワールドシリーズ優勝に貢献してMVPを獲得したベッツ。その後、ロサンジェルス・ドジャースに移籍し、主力として活躍しています。まだ30歳という年齢を考えると、プレイオフ進出常連のドジャースだけに、ベッツがMVPを獲得する可能性は充分にあります。

打撃はもちろん守備能力も折り紙付きで、2023年の第5回WBCの決勝戦前に、大谷翔平がチームを鼓舞するために行ったスピーチでも、マイク・トラウト、ポール・ゴールドシュミットと共に名前を上げられたベッツ。今をときめく大谷も認めるその才能はまだまだとどまるところを知りません。

今回は大谷も称賛するスタープレーヤーであり、MVPも獲得したムーキー・ベッツの凄さが分かる名言や語録を紐解き、その伝説エピソードから努力論にまで迫ります。

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ムーキー・ベッツについて

まずはムーキー・ベッツの経歴を追ってみます。

本名はマーカス・リン・ベッツ。1992年10月7日生まれ、アメリカ合衆国テネシー州ブレントウッド出身。ナッシュビルのジョンオーバートン高校で活躍し、野球奨学金でテネシー大学やミシシッピ州立大学など4つの大学から入学を許可され、バスケットボールでもシニアシーズンにMVPやナッシュビル都市圏のオールシティプレイヤーオブザイヤーにも輝きました。またボーリングではテネシーボーイズボーラーオブザイヤーに選ばれるなど、抜群の運動能力を見せています。2011年のMLBドラフトでボストン・レッドソックスに5巡目指名を受けて入団します。

2012年、2013年はマイナーリーグで経験を積みます。2014年の6月にメジャー昇格し、初戦で初ヒットを記録しました。翌2015年にはレギュラーセンターとして規定打席に到達。2016年、右翼にコンバートされ、初の打率3割、30本塁打を放ち、盗塁26とトリプルスリーに手が届く成績を残します。2017年にはMLBタイ記録の1番打者1試合8打点を記録。そして2018年にはトリプルスリーの快挙と首位打者を獲得し、チームもワールドシリーズ制覇を果たして、アメリカンリーグMVPに輝きました。

2020年2月にトレードでロサンジェルス・ドジャースに移籍。2022年には35本塁打を記録し、2023年の第5回WBCにも出場し、アメリカチームの準優勝に貢献しました。

2022年シーズン終了まで、メジャーリーグ通算9年間で1306安打、213本塁打、158盗塁、打率.293。MVP1回、首位打者1回、シルバースラッガー賞5回、ゴールドグラブ賞6回。

まだまだ打撃に守備に、活躍が期待される万能選手です。

 

私が選ぶ、ムーキー・ベッツの凄さがわかる名言・語録集

【名言語録その1】

「ミスター300と呼んでくれ」

学生時代にはバスケットボールやボーリングでも活躍したスポーツ万能なベッツ。自身のインスタグラムには上記の言葉と共に、ボーリングで300点のパーフェクトを達成した動画を投稿しています。しかもパーフェクトは初ではなく、過去に何度も経験しているそうです。2投に1度ストライクを出せる人だと、パーフェクトを出す確率は0.024%であり、ベッツの実力は本物です。引退後はプロボウラーになりたいと語ったこともあります。

そんなベッツが凝っているもうひとつのスポーツがゴルフです。「動かないゴルフボールはうまく打てないのに、野球では150キロ越えの速球が好きなところに打てる。自分でも不思議なんだけどそうなんだ」と笑いながら語るベッツ。結局、基準は野球にあるようです。

ゴルフが好きな理由も「野球以外で悔しい思いを味わえるから」だと言います。経歴を見れば見事な成績を残し、MVPにも輝き、ワールドシリーズのチャンピオンリングも手にした彼に、それほど「悔しい思い」があるのかと首を傾げたくなりますが、ベッツがまだ野球に満足していない証拠であり、プロボウラーになるのはまだまだ先のことになりそうです。

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【名言語録その2】

「母親に告げたら良い顔はしていなかった。私はお前をビリにするために育てたんじゃないと。彼女は息子が負けるところは見たくないらしい。ビリにならないように頑張るよ」

オールスターゲーム出場の常連であるベッツ。2023年はなんとホームランダービーに初出場します。「いろんなことを達成してきたけど、ダービーだけはまだ経験がない。だから出るし、楽しむことにする」と話していますが、身長175センチ、体重76.5キロと年間30本以上の本塁打を放つわりに、あまり体格に恵まれてはいないベッツ。ホームランダービー出場を母親に話すと、上記のようなことを言われたそうです。

体の大きさが即、長打力に結びつくわけではありませんが、筋量を考えれば大きい方が有利なのは間違いありません。決して大きくない体で年間30本を越える本塁打を記録するには、才能だけでなく、様々な努力が背景にはある筈です。

「妻からは、あなたがこれに出ないということは、レブロン・ジェームスがダンクシュートコンテストに出ないようなものだと言われた」

その言葉がきっかけで、ホームランダービーへの出場を決めたというベッツ。レブロン・ジェームスといえば、ベッツが所属するドジャースと同じロサンジェルスに本拠地を置くNBAレイカーズのスーパースターであり、「キング」とも呼ばれ、歴史に名を残す大選手です。

その「キング」と比較されて心が動いたのであれば、「楽しむ」とか「ビリにならないように」と言ってますが、内心では簡単に負ける気はなく、ダービーの「キング」を狙っていた筈です。結果は1次ラウンドでの敗退でしたが、今期、自己最速の打球を更新した片鱗は見せてくれました。

【名言語録その3】

「野球代表のマジック・ジョンソンになりたい」

2023年の第5回WBCにアメリカ代表として出場したベッツですが、マイク・トラウトからの誘いで出場を決めたそうです。

「本当に興奮している。米国代表として戦うなんて、本当に特別なこと。マイキー(トラウトのこと)に誘われたのも、最高にクールだった」

結果は準優勝でしたが、NBAの伝説的プレーヤーで、バルセロナ五輪でドリームチームと言われた米国チームの支柱だったマジック・ジョンソンに負けない存在感を見せました。

あまりメディアの取材を受けないベッツですが、数少ないインタビューの中で、ジョーダンブランドの靴にもこだわっていると話しています。NBA史上最高のプレーヤーであるマイケル・ジョーダンのブランドです。彼の話の中にはよくバスケットボール選手が繰り返し出てきますが、いずれも偉大なレジェンドであり、伝説的な存在に憧れがあるようです。

更にいつもつけているふたつのネックレスにもこだわりがあり、ひとつは高校時代に父親から贈られたもの、もうひとつはバットをあしらったものでワールドシリーズでも共に戦ったものです。それらと共に史上2人目となる両リーグMVPに輝けば、自分自身が野球界の偉大なレジェンドとして語られることになるでしょう。是非とも目指して欲しいものです。

 

名言からの学び

・どんなに万能でも必ず軸となるものがある

・謙遜の陰には野心がある

・レジェンドはいつか誰かがたどり着くためのガイドである

 

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