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【高校野球】監督の条件・資格や年齢制限は?歴代名将から求められる資質を検証!

2017/08/13

umpire-1599593_640野球が大好きな方で高校野球の指導者を目指したいと思う方も多いと思います。一方で、実際に高校野球の監督ってどのような条件・資格が必要なのかは意外と知られていないのでは無いでしょうか。

年齢制限なども気になりますし、高校の部活動なので教員免許が必要なの?など疑問に思う方も多いことでしょう。そこで今回は、高校野球の監督について調べてみました。

また、歴代名将から考える求められる資質などもまとめていますので、これから高校野球監督を目指している方などにも面白い情報になると思いますよ。

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監督になるための条件や資格は?

高校野球の監督ですから、必ず教員免許が必要と思う方もいるかも知れません。ですが、高校野球の監督は基本的に資格はありません。実際には教員免許を持っている方が多いですが、教員でなくてもなれます。そのような場合は学校との契約になるので、ほとんどが私立高校監督です。学校に予算がない公立高校は教員が監督を担っていることが一般的です。

しかし、少し前までは元プロ野球選手が高校野球の指導者になる場合、中学・高校で2年以上の教諭勤務が必要でした。今はその規定も無くなり、プロ・アマの垣根も無くなってきていると言えるかもしれません。現在プロ野球選手が高校の指導者になる場合は、プロ・アマ研修を3日間受ければその資格をとれることになっています。

ちなみに高校野球監督の年収や給料などについては、以下でもまとめていますので合わせてチェックしてみて下さいね。

【高校野球】監督の年収や給料!公立・私立で待遇に違いはあるの?

 

年齢制限はあるの?

高校野球監督の年齢制限はありません。

ちなみに、まれに生徒が監督を担っている場合もあります。2016年、あの大阪名門PL学園の最後の夏は、監督不在で選手が監督として大会に出場していました。このエピソードからも監督の年齢制限が無いことが分かりますね。名将と言われる監督は、70代でも指揮を執っている場合もあります。

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歴代名将から学ぶ求められる資質とは?

ここでは歴代の名将監督を紹介します。

高嶋 仁 智辯学園(奈良)・智辯和歌山(和歌山)

高嶋監督は歴代最多の甲子園での勝利数の記録を持っている監督です。なんと63勝です。出場回数も春夏合わせて35回と最多記録となっています。高嶋監督の采配した智辯学園、智辯和歌山は甲子園の常連校ですよね。高嶋監督の甲子園でのベンチ姿は、常にベンチ前で仁王立ちしていました。

貫禄もあるので相手チームや自チームの選手からしても威圧感を感じることでしょうが、その理由は1993年夏初めてベンチ前で立って采配を振るい勝利したことで、それ以降座れなくなったことが理由だそうです・・・(^^)/

そんな、高嶋監督の最後の夏ですが、守備が自慢のチームと評判も甲子園1回戦の津商業戦でまさかの7失策で9失点となり大敗しました。実際、県大会の5試合で3失策と守備の強みを発揮していました。

最後の監督インタビューで高嶋監督は「見てのとおりです。エラーをするチームを作ったのは監督です」とコメントとしていました。自チームの愚かな部分は監督の責任と多くを語らず、自分の責任として伝えていたのは印象的でした。2015年の夏を最後に引退しています。

渡辺 元智 横浜(神奈川)

横浜高校は東の名門ですよね。強豪ひしめく神奈川でも甲子園常連校で多くのプロ野球選手も輩出している高校です。渡辺監督は甲子園での歴代勝利数は3位の51勝の記録を持っています。本当に素晴らしい選手を育て上げました。松坂大輔投手、涌井秀章投手、成瀬善久投手、筒香嘉智選手などプロ野球界でも第一線で活躍している選手ばかりです。その他にも多くの選手がいます。

渡辺監督の座右の銘は横浜高校創設者でもある黒土四郎の人生の教訓を用いています。

「富士山に登る第一歩、三笠山に登る第一歩、同じ一歩でも覚悟が違う、どこまで登るつもりなのか、目標がその日その日を支配する」という教訓です。これを指導の根底においていました。ですから、選手の目標を明確にした上で、厳しい練習を行なってきたことが有名です。横浜高校で育った選手はこの言葉を感じ今でもそれぞれの舞台で活躍してることと思います。

渡辺監督は2015年の夏で引退しましたが、この夏は神奈川県大会決勝で東海大相模に敗れました。その時、負けた横浜高校の渡辺監督が胴上げされ、優勝した東海大相模の門間監督はそれを見届けていました。どちらが優勝したのか分からないくらい熱い光景でした。

蔦 文也 池田(徳島)

少し昔になりますが、名将と言われていた監督が蔦文也監督です。池田高校と言えば「やまびこ打線」という言葉が有名です。打って打って打ちまくる打線が野球ファンを楽しませてくれました。高校野球に金属バットが登場して芯を外しても筋力があれば打球を飛ばせるという考えのもと、筋力トレーニングを中心に練習を行なっていました。

蔦監督の思いがよく分かる言葉があります。「山間の町の子供達に一度でいいから大海(甲子園)をみせてやりたかったんじゃ」今でも池田高校校門横の石碑にも刻まれている言葉のようです。その他の言葉としては「人生は敗者復活戦」という言葉です。「高校野球は3年間だ。お前らは社会に出て行けば必ず失敗する。だけど、目標を叶えたいという強い想いがあるから頑張れるんだ」という言葉も続けて伝えていたようです。

失敗は付きもの。そのあとの思いが大事だということを伝えたかったのでしょう。本当に熱い言葉ですよね。蔦監督は2001年4月に77歳で死去しました。

 

以上、3名の名監督を見てきましたが、このように名将と言われてきた監督は持論の考えを根底に持っています。球児だけでなく、どの世代に対しても考えさせられる言葉や姿勢が伺えます。

野球技術も大事ですが、野球を通じで人間形成に必要なことを叩き込むことが大事だと考えます。ですから、自分の考えを持ち、それを示して伝えていくということが大事だと思います。また、その考えがぶれないということも大事になってくるのでしょう。一概にこうすれば良いというものは当然ないですが、こういったところが監督に必要な資質と言えるかもしれませんね。

 

まとめ

・高校野球の監督になるための資格の制限などは特にないが、ほとんどが教員免許を持っている!!

・年齢制限はありません。ですが、実際は実績やアマチュア野球の経験が必要!!

・名将の考えはいつでも多くの人に対して刺激を与えることばかり・・・!!
 

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