井口資仁監督の凄さや人柄がわかる名言!天才バッターの努力論や人生哲学に迫る!
日本シリーズとアメリカのワールドシリーズ。その両方を制したチームで、レギュラーとして活躍した初めての日本人選手といえば、井口資仁氏です。
日本では福岡ダイエーホークス(現、福岡ソフトバンクホークス)で三度のリーグ優勝、二度の日本一に貢献。メジャーリーグに挑戦して、シカゴホワイトソックス時代にはワールドシリーズ制覇。日本に復帰後は千葉ロッテマリーンズで勝負強いバッティングを見せ、2010年にはシーズン3位からの逆転日本一に。
引退後の2018年、マリーンズの監督に就任しました。
選手時代はまさに優勝請負人ともいえる活躍を見せた井口氏。
今回はその井口資仁監督の凄さや人柄がわかる名言から、その努力論や人生哲学にも迫ってみましょう。
井口資仁氏について
まずは井口資仁氏の経歴を追ってみます。
1974年12月4日生まれ、東京都西東京市出身。国学院久我山高校から青山学院大学へ進学。レベルの高い東都リーグで三冠王を獲得して注目され、当時可能だった逆指名によりドラフト1位で福岡ダイエーホークスに入団。
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2001年に遊撃手から二塁手にコンバートされると共に才能が花開き、30本塁打44盗塁を記録。小久保裕紀、松中信彦、城島健司と共に30本塁打カルテットとして、強力打線を引っ張る存在となりました。
2004年末、ホークスがダイエーからソフトバンクへと親会社が変わる時、メジャーリーグに挑戦する道を選択。
2005年にシカゴホワイトソックスに入団。その年、監督のオージー・ギーエンに「私のMVPはタダヒトだ」と言わせる活躍でワールドシリーズを制覇。新人ベストナインにも選ばれました。
その後、相次ぐ怪我もあり、メジャー球団を転々とした後、2009年に日本球界に復帰。
経験豊富なベテランとして、千葉ロッテマリーンズを牽引。
しかし2017年をもって惜しまりつつ現役を引退。
日米通算21年間で2254安打、295本塁打、224盗塁。日本での個人タイトルは盗塁王2回、ベストナイン3回、ゴールデングラブ賞3回を記録しました。
メジャーリーグに行く前は30本塁打を放つ強打者でしたが、渡米後は状況に応じた打撃をするいやらしい打者であり、うまく配球を読むクラッチヒッターでもありました。その多様な経験は監督としての手腕にも早速行かされています。
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「30盗塁を目指すとなると、一見高い目標に見えるかもしれませんが、約6ヶ月のシーズンの中で月5回走ったら到達できると考えれば、意外に実現できる数字ではないかと。月に5回ということは、週に1回程度。そう考えて、カレンダーにシールを貼りながら目標達成に向けて計画立てて進めていきました」
これは2001年を振り返って井口氏が答えた言葉です。
この年、44個の盗塁を決めて、盗塁王になるのですが、井口氏は達成したい長期目標を、達成可能な短期目標に落とし込むことで、努力すべき具体案を考えています。
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ただ闇雲にバットを振ったからといって、いいバッターになれるわけではありません。
しかし相手のボールをよく見て、打てない時でも四球を選び、ランナーを進めたい時は犠打もいとわない打者になる、と具体的な目標を立てて必要な努力をすれば、打数が減り、打率は下がりにくくなり、3割バッターに近づきます。
それはつまり努力の質を上げているのです。井口氏は質のいい努力をする事で、この年を境にして一流選手になっていきます。
野球以外でも参考になる言葉です。
「そもそもチームの和というのは、試合に勝たないとできないんですよ。チームが弱かったらバラバラになっていきます」
大学時代には大学日本一、ホークス時代には二度の日本一、メジャーでは世界一となり、再びマリーンズで日本一。更にはアトランタ五輪で銀メダルを獲得。
井口氏は勝てるチームというものをよく知っています。
勝てるチームについて井口氏は「一人ひとりが自分の与えられた役割をこなす」チームだと言っています。
ホワイトソックスのギーエン監督は井口氏について「彼は我々のクラブハウスにいる誰よりも野球を理解している。またランナーを動かす事、サードベースからそいつを迎え入れるのがいかに重要か知っている」と語っていました。
よく、勝たなければわからないことがある、と言います。
勝つことを知る井口氏は、勝ちがもたらしてくれるものを誰よりも知っているのでしょう。
だからこそ、時には自分を犠牲にしてでも、与えられた役割に徹することができたのだろうと思います。
そんな井口氏が監督をするチームは、間違いなく脅威です。
「目標だったり、自分の軸というものをしっかり持っていたので、それがこの21年間しっかり出来たことだと思いますし、これからも次の目標に向かって、しっかり目標設定してやっていけたらと思います」
これは引退の時に語られた言葉です。
やはり目標をしっかりと立てて実行していくのが、井口氏の人生哲学のようです。
勝つことを知り、目標を立てて努力することを知る井口氏。
この時の言葉の中には「これから」が語られています。
つまり監督としての「これから」です。
おそらくは最初の盗塁王を取った時と同様、チームの長期目標と短期目標を掲げ、選手たち個々にもそれを求めて行くのでしょう。
井口イズムがチームに浸透した時、結果は自ずとついてくる筈です。
井口監督のこれからに注目です。
名言からの学び
・努力は具体的かつ実際的な結果を求める。努力の質を上げることが、己を向上させる。
・皆が自分に与えられた役割を理解してこなすチームが勝つ。和はその結果で生まれてくる。
・明確な目標を持ち、それを自らの計画として落とし込み、達成するため努力を続ける。
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