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堀内恒夫監督の凄さがわかる名言・語録集!天才投手の伝説エピソードから人生哲学まで


投げてはノーヒットノーラン、打っては3打席連続ホームラン。実際にそんな離れ業をやってのけた選手がいます。読売ジャイアンツのエース番号18を背負い、栄光のV9を支えた名投手、堀内恒夫です。

当時ジャイアンツの寮長から「巨人の歴代三ワル」のひとりと呼ばれ、「悪太郎」とのあだ名をつけられた堀内ですが、快速球と大きなカーブを武器に通算203勝を上げ、打者としても21本のホームランを放つなど、ファンに強い印象を残しました。

そんな奔放なイメージとは裏腹に、素早くて隙の無いクイックモーションや、野手も驚く巧みなフィールディングは、天性ばかりでなくしっかりとした練習の賜物です。

引退後は監督として二年間、読売ジャイアンツを率いますが、通算成績で負け越してしまったジャイアンツ初の監督になるなど、結果は残せませんでした。

今回はそんな「悪太郎」堀内恒夫監督の凄さがわかる名言や語録を紐解き、天才投手の伝説エピソードから人生哲学まで迫ってみましょう。

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堀内恒夫について

まずは堀内恒夫の経歴を追ってみます。

1948年1月16日生まれ、山梨県甲府市出身。甲府商業高校から、1965年のプロ野球初のドラフトで読売ジャイアンツから1位指名を受けて入団

1年目から44イニング無失点を記録するなど開幕13連勝し、新人王をとる活躍。2年目から藤田元司がつけていたエース番号18を背負います。新人から13年連続で二桁の勝ち星を上げ、ジャイアンツ不滅のV9に大きく貢献しました。

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プロ2年目の1967年10月10日には、広島カープを相手にノーヒットノーランを達成すると同時に、3打席連続ホームラン(4打席目はヒット)を放つという離れ業をやってのけます。もし大谷翔平のように二刀流だったなら、打者としても見事な記録を残したかもしれません。

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プロ通算18年間で203勝。MVP1回、最優秀防御率1回、最多勝1回、沢村賞2回、ベストナイン2回など、さまざまな記録を残しましたが、特筆すべきはダイヤモンドグラブ賞7回です。そのフィールディングは見事でした。

引退後には評論家やコーチを経験した後、2004年から二年間、ジャイアンツの監督を務めます。退任後は政治家になるなど、多方面で活躍しています。

 

私が選ぶ、堀内恒夫の凄さがわかる名言・語録集

【名言語録集その1】

「好きとか嫌いとか、そういう感情で選手を使えればどんなに楽だろうなあ」

2004年にジャイアンツの監督に就任し、清原和博をあまり起用しないことで、ファンは堀内が清原を嫌っていると噂しました。しかし堀内は上記のような言葉をもらしています。

前年に26本のホームランを放っていた清原だけに、ファンの期待も大きく、シーズンオフも堀内と清原の確執が取りざたされましたが、堀内としてはあくまでも選手の状態を見ての起用方法だったのでしょう。

堀内には、現役時代にメジャーリーグのロサンジェルスドジャースから勧誘があったそうで、洋式トイレが嫌だという理由で断ったとのこと。そういう独特の感性の持ち主だけに、いろいろと誤解されることも多かっただろうと思います。

監督として結果が出せていれば、上記のような言葉も理解されたのでしょうが、結果がすべてのプロの世界では、仕方がないことなのかもしれません。

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【名言語録集その2】

「誤算も計算のうち。思い通りに進まないことは、きっちり軌道修正していけばいい」

強力打線を誇りながらも、投手陣が踏ん張れず、徐々に優勝戦線から脱落していった2004年に対し、2005年は新外国人が計算外、更に主力の離脱などから、球団ワーストとなる80敗を記録し、わずか2年で退任した堀内。

上記の言葉通り、誤算を軌道修正できればよかったのですが、思い通りにはいかなかったようです。

2018年10月に古巣の補強について以下のように言っています。

「『補強』っていうのはさ、足りないところを補うのであって、足りてるところを増やすっていうのは『強化』っていうと思うんだよね。今の巨人、強化してる場合じゃないと思うけどねぇ」

これもまた言葉の感性が正確で、的確な指摘です。
堀内のこのような客観性が、監督として生かせなかったのは残念です。

 

【名言語録集その3】

「負け試合は追いかけない。ムダな負け方はしない」

試合の点差がひらくと、無駄に投手を使わずに、いわゆる捨て試合だと割り切っていた堀内。
長いシーズンでは、勝ちパターンで投げる中継ぎ投手の負担も大きいし、若手に場数を踏ませるためには負け試合だと腹をくくる必要もあるだろうと思います。

事実、ジャイアンツでは堀内監督の時代に、経験を積んだ若手や中堅が後に活躍しています。
名門で常勝球団であるべきという意識の高いジャイアンツだけに、堀内の割り切りは批判の対象にされてしまいましたが、生え抜きの選手を育てるには必要なことです。

堀内が現役最後の試合では、彼が投手として投げた後に、野手陣が奮起して7人ものバッターを経て、打席を堀内に回し、現役最終打席でホームランを放ちました。

そんな堀内だけに、監督として再び起死回生の一撃を放つことがあるかもしれません。

 

名言からの学び

・リーダーは感情論を廃して、部下の能力にあった配置をする。

・誤算は常にある。問題はそれをどう修正できるか。

・負けであっても、無駄で意味のない負けにはしない。

 

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