近年の日本のプロ野球では、田中将大選手やダルビッシュ有選手を始め大リーグでも活躍できるような素晴らしい投手たちがたくさん現れ始めていますね。

今回はそんな限られた凄い投手だけが達成できる完全試合、ノーヒットノーランについてまとめてみました。

今まで達成した歴代の選手や、達成した日付、相手チームなども記していますので同時に確認してみましょう。

完全試合とノーヒットノーランの意味の違い

最初に、完全試合とノーヒットノーランの意味と違いについて簡単に説明しましょう。

両方とも素晴らしい記録なのは間違いないのですが、ある違いによって達成できる難易度の違いが生じてきます。

その違いについても記しておりますので確認してみましょう。

完全試合とは…先発投手が一度もバッターを出塁させずに勝利すること

まず完全試合とは、別名パーフェクトゲームとも呼ばれ、相手チームに対して試合終了まで一度も出塁させずに勝利することを言います。

安打、四死球、味方のエラーが絡んでしまいますと完全試合の権利は消滅してしまいます。
打ち取った当たりが内野安打になったり、外野の手前にポトリと落ちるヒットなども野球ではよくあることですので、ある程度の運が必要になってくる記録とも言われています。

ノーヒットノーランとは…相手チームにヒット、得点を許さずに勝利すること

続いてノーヒットノーランですが、名前の通りノーヒット(無安打)とノーラン(無得点)で相手チームに勝利すること言います。こちらは相手チームに出塁を許したとしてもそれが四死球、エラーであれば権利は続きます。

四死球、エラーを記録してしまい完全試合の権利を逃してしまった場合でも、ノーヒットノーランの権利は続くという試合展開になることも十分有り得ますので、こちらの方が完全試合よりは達成しやすい記録であると言えます。

一度も相手に出塁されずに勝利すれば【完全試合】、四死球、エラーで相手に出塁を許しても安打、得点を許さずに勝利すれば【ノーヒットノーラン】と覚えておけばわかりやすいですね。

どちらの記録も、決して打者を完璧に抑え込んで達成できる機会は少なく、ある程度良い当たりを野手が好プレーで援護したりと、野手の守りも重要になってきます。

この３つの要素が全て揃って達成できる記録といえますので、投手だけの力で達成できる記録ではないことが言えますね。

そして試合が終わりに近づくと、投手、野手共に大記録によるプレッシャーを受けながらプレーをしなければなりません。記録を強く意識せず普段通りの野球をするという精神力の強さも必要になってくる記録といっても過言ではありません。

完全試合・ノーヒットノーランの歴代達成者は？

さて、これまで完全試合、ノーヒットノーランについて説明して参りましたが、この大記録を今まで一体どんな選手が達成しているのだろう？と気になってしまいますよね。

そんな方の為に完全試合・ノーヒットノーランの歴代達成者について表にしてまとめてみました。

完全試合の歴代達成者まとめ

まずは完全試合達成者を確認していきましょう。

一番最後の達成者が1994年の槙原寛己投手です。それ以来達成した選手がおらず、いかに達成することが困難な記録であるかというのが伺えますね。

ちなみに記録には残りませんが、9回ツーアウトであと一人抑えれば完全試合！という場面でヒットを打たれてしまった選手もいるのです。

最近では大リーグのレンジャースに所属しているダルビッシュ有選手が2013年4月2日のアストロズ戦で完全試合ペースで9回ツーアウトまできましたが、最後のバッターにセンター前ヒットを打たれ、残念ながら完全試合未遂に終わってしまったという試合がありました。

記録が達成できなくて残念！という気持ちもあるのですが、なんといっても大リーグという大舞台で、最後のバッター一人まで完全試合のペースで試合を進めること自体とても素晴らしいことですので、十分に胸を張っても良い内容・成績だと言えますね！

ノーヒットノーランの歴代達成者まとめ

続いてノーヒットノーランの達成者を確認していきます。

ノーヒットノーランは、完全試合より難易度が下がる分、達成した選手がたくさん記録されていますね。

なかには戦前に活躍した伝説の大投手、沢村栄治選手を始めノーヒットノーランを複数達成した選手も存在します。最近では中日の川上憲伸選手や、広島の前田健太選手など各チームのエース級のピッチャーも多く達成していますね。

そして、ダルビッシュ選手のケースと少し似ていますが、9回ツーアウトまで完全試合のペースだったところで四死球によりノーヒットノーランの記録になってしまったというケースもあります。

2012年にノーヒットノーランを達成した杉内俊哉選手がまさにその一人です。杉内選手は9回ツーアウト、ツーストライクまで追い込んだところからフォアボールを出してしまい、完全試合の権利は逃してしまいましたが、その後の打者を抑えてノーヒットノーランを記録しています。

終盤まで完全試合のペースでも、ヒットが記録されるかされないかで杉内選手のようにノーヒットノーランが記録できるケースもあれば、ダルビッシュ選手のように何も記録に残らない残念なケースもあるのがこの記録の厳しいところだと言えますね…。
いかがだったでしょうか？今回は完全試合とノーヒットノーランについてまとめてまいりましたが、現在は2014年に岸孝之選手が達成したノーヒットノーラン以来3年以上記録が達成されていません。

次はいつ、どんな投手がこの大記録を達成するのでしょうか？試合の速報などでも「○○選手が○回までノーヒットのピッチングを続けています」などの情報が出てきますので、その試合に注目していれば、ひょっとしたら新たな大記録を目の当たりにできるかもしれませんよ？

まとめ

・完全試合とは、相手チームに一度も出塁を許すことなく勝利することで記録される。

・ノーヒットノーランとは、四死球、エラーで出塁を許したとしても無安打、無得点で勝利すれば記録される。

・完全試合は歴代で達成した選手は少なく、大リーグのダルビッシュ選手が9回ツーアウトからヒットを打たれて記録が達成できなかったケースがある。

・ノーヒットノーランは完全試合よりも達成者は多く、試合の終盤で完全試合の権利を失ってもノーヒットノーランを達成した選手が存在する。

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