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藤田元司監督の凄さがわかる名言・語録集!優しい人柄がわかるエピソードからリーダーシップ論まで


2019年シーズンから読売ジャイアンツのエース菅野智之は背番号を18番に変えました。この18番はエースナンバーと呼ばれ、過去には209勝した中尾碩志、203勝した堀内恒夫、173勝した桑田真澄など、まさに歴代の名投手がつけていました。藤田元司もその一人です。

プロ入りしたのが25歳と遅かったこともあり、現役生活はわずか8年ですが、通算119勝を上げ、ジャイアンツのエースとして活躍し、現役引退後も2度、古巣の監督に就任。リーグ優勝4度、日本一に2度導いた名将でもあります。

今回は物腰の柔らかさから「球界の紳士」とも呼ばれた藤田元司監督の凄さがわかる名言や語録から、その人柄がわかるエピソードからリーダーシップ論まで迫ってみましょう。

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藤田元司について

まずは藤田元司の経歴を追ってみます。

1931年8月7日生まれ、愛媛県新居浜市出身。旧制中学から終戦により西条北高校に転入。卒業後は慶応義塾大学に進学。東京六大学のスター選手として活躍し、卒業後は日本製油に入社しました。都市対抗でも活躍されています。

1957年、水原茂監督の誘いで読売ジャイアンツに入団。1年目から活躍し、新人王を獲得します。その後、2年連続でMVPになるなどエースとしてチームを牽引しました。何度もリーグ優勝に貢献するものの、日本シリーズではなかなか勝ち運に恵まれませんでした。

通算119勝、MVP2回、新人王、最多勝1回、最高勝率2回、ベストナイン1回などの記録を残し、1964年を限りに引退。その後は投手コーチも経験します。

1981年ジャイアンツの監督に就任。83年までの3年間で1位、2位、1位という結果を残しました。更に1989年から92年まで再び監督に就任し、通算7年の監督生活でBクラスはわずかに1度のみでした。

2006年2月、心不全のため、惜しまれつつ74歳でその生涯を終えました。

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私が選ぶ、藤田元司の凄さがわかる名言・語録

【名言・語録その1】

「辰徳、シャツを脱げ」

原辰徳がルーキーとしてジャイアンツのユニフォームを着た時、チーム構想として原をサードではなくセカンドで使おうとしました。

キャンプ中に慣れないセカンド守備で肩を痛めた原のもとに、突然監督だった藤田が訪ねてきて、「シャツを脱げ」と言って、肩から背中に軟膏を塗ってくれたそうです。その心遣いに原は「この監督のために働こう」と心に決めたそうです。

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選手思いのエピソードは数多く、大久保博元が西武ライオンズからトレードでジャイアンツに加入した時、ライオンズでの食事制限に苦しんでいた大久保に、藤田は「気にするな」と声をかけ、遠慮する大久保に肉を注文してあげたそうです。

また槙原寛巳によると「藤田監督は雨が降っても、炎天下でも一緒にグラウンドに立って練習を見続けてくれた」そうで、選手のモチベーションをあげるのが上手い監督でした。

コピーライターの糸井重里は、大怪我を克服して吉村禎章が復活した時、たまたま藤田に「よかったですね」といった声をかけると「まだ終わってないんだよ」と言って、吉村が怪我をした際に激突した相手の栄村が悪人にされていることを懸念したそうです。

リーダーとしてというより、人間としてどんな選手にも心配りを忘れない、まさに「球界の紳士」です。

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【名言・語録その2】

「当たり前のことをしっかりやっていかないと。苦しみながらも、良識で正しいと思うことをやっていかないといかんと思う」

チーム内での愛称は「ガンちゃん」で、名前の「元」を音読みしたものですが、同時にインドの無抵抗主義で有名なマハトマ・ガンジーとかけた両方の意味があったそうです。酷使から肩を痛めたり、様々な中傷があっても、淡々と投げ続ける姿が、ガンジーを連想させたのでしょう。

そんな藤田ですが、学生時代はケンカ上等の猛者であり、実は数々の武勇伝を残しています。後に「球界の紳士」と呼ばれますが、その頃は「瞬間湯沸かし器」と言われたそうです。今はあまり耳にしませんが、かつてはすぐに怒る人を、あっという間に熱湯が出る瞬間湯沸かし器とかけて、そう呼んでいました。

意外ですが、元選手などからも本当に怖いのは藤田だという声を聞きます。監督1年目に日本一になりますが、途端にオーナーが長嶋茂雄の監督再任を口にすると、「私のことが嫌ならやめます」と直接言いに行ったそうです。

怒ると怖い藤田ですが、あくまでも「良識で正しい」と思うことには鷹揚で優しく、そうでないものには敢然と立ち向かう男気を持っていたのでしょう。

 

【名言・語録その3】

「決して相手を追い詰めないこと。理詰めでいっても、必ずどこか逃げられる道を開いておくことだね」

指導の極意をそう藤田は言っています。相手がどうにもならなくなるほど厳しく追い詰めるのではなく、必ずどこかに逃げ道を用意するというのは、心配りの人らしい言葉です。

1983年の日本シリーズ、第6戦。シリーズの流れが大きく変わる出来事がありました。
9回1点勝っているジャイアンツは、抑えに16勝の江川卓と、15勝の西本聖の両エースのどちらを最後に登板させるか迷った末に、西本を選択。乱調の西本は同点にされ、延長10回に登板した江川も気持ちの整理がつかずに打たれて敗戦。シリーズを落とす結果となりました。

かつてジャイアンツの同僚で、この時は敵将だった広岡達朗は「ガッツで働いた西本を胴上げ投手にしたかったのだろう。藤田は人情家だからな」とのコメントを残しました。

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後々までいろいろと論議される采配となりましたが、広岡の言う通り、藤田は理詰めではなく、気配りで西本を選んだのかもしれません。

しかしそれが藤田らしさなのは間違いないですし、名将野村克也が投手出身の監督で唯一藤田を評価していたのも、そんな部分を含めてなのだろうと思います。

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藤田監督のリーダー哲学について更に知りたい方は、以下もオススメですよ。


藤田元司の情のリーダー学

 

名言からの学び

・リーダーの気配りが、皆のモチベーションを高める。

・優しさの裏には、正しいと思うことを押し通す強さが隠れている。

・時に理詰めがすべてではない。

 

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