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阪神タイガースの歴代セカンド(二塁手)一覧まとめ!最強選手や最高年俸ランキングも合わせてチェック!

球団創設85年を迎え、長い歴史を持つ阪神タイガース。これまで多くの選手が西の伝統球団のセカンドを守ってきました。

今回はそんな阪神タイガースのセカンド(二塁手)を守った歴代選手の成績や最高年俸などについてリサーチし、阪神タイガース歴代最強のセカンドについてまとめました。

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阪神タイガースの歴代セカンド(二塁手)一覧まとめ!

まずは1950年以降、そのシーズンの主にセカンドを守った選手を一覧にしてみました。

選手名 背番号 試合数 打率 本塁打 打点 タイトル
1950 白坂 長栄 17 139 0.254 18 72
1951 河西 俊雄 18 114 0.268 1 30
1952 河西 俊雄 18 98 0.275 0 18
1953 白坂 長栄 17 101 0.283 8 50
1954 白坂 長栄 17 123 0.213 8 42
1955 白坂 長栄 17 110 0.230 5 33
1956 白坂 長栄 17 109 0.211 2 32
1957 白坂 長栄 17 128 0.203 6 32
1958 浅越 桂一 3 74 0.204 6 16
1959 鎌田 実 41 106 0.239 2 17
1960 鎌田 実 41 130 0.265 3 39
1961 鎌田 実 41 130 0.260 4 36
1962 鎌田 実 41 133 0.199 1 23
1963 鎌田 実 41 110 0.260 1 26
1964 本屋敷錦吾 2 113 0.221 4 25
1965 本屋敷錦吾 2 99 0.181 0 15
1966 鎌田 実 41 92 0.200 2 12
1967 吉田 義男 23 113 0.234 2 22
1968 本屋敷錦吾 2 111 0.191 3 12
1969 安藤 統夫 9 86 0.244 9 21
1970 安藤 統夫 9 121 0.294 10 30 ベストナイン
1971 野田 征稔 2 106 0.259 1 9
1972 野田 征稔 2 99 0.209 1 6
1973 野田 征稔 2 109 0.222 3 13
1974 中村 勝広 14 112 0.231 11 34
1975 中村 勝広 14 130 0.280 16 43
1976 中村 勝広 14 128 0.262 13 35
1977 中村 勝広 14 119 0.242 12 27
1978 中村 勝広 14 103 0.250 11 30
1979 榊原 良行 37 106 0.252 4 14
1980 岡田 彰布 16 108 0.290 18 54 新人王
1981 岡田 彰布 16 130 0.289 20 76
1982 岡田 彰布 16 129 0.300 14 69
1983 真弓 明信 7 112 0.353 23 77 首位打者、ベストナイン
1984 真弓 明信 7 117 0.286 27 64
1985 岡田 彰布 16 127 0.342 35 101 ベストナイン、ダイヤモンドグラブ賞
1986 岡田 彰布 16 129 0.268 26 70
1987 岡田 彰布 16 130 0.255 14 58
1988 岡田 彰布 16 127 0.267 23 72
1989 和田 豊 6 129 0.296 1 25
1990 岡田 彰布 16 130 0.265 20 75
1991 岡田 彰布 16 108 0.240 15 50
1992 和田 豊 6 132 0.278 0 23 ベストナイン
1993 和田 豊 6 127 0.315 0 36 最多安打、ゴールデングラブ賞
1994 和田 豊 6 130 0.318 2 43 ベストナイン、ゴールデングラブ賞
1995 和田 豊 6 130 0.267 1 35
1996 平尾 博司 2 76 0.240 3 10
1997 和田 豊 6 96 0.300 2 26
1998 和田 豊 6 130 0.272 4 32
1999 和田 豊 6 101 0.302 3 23
2000 平尾 博司 0 62 0.238 2 12
2001 上坂太一郎 43 89 0.253 6 24
2002 今岡 誠 7 122 0.317 15 56 ベストナイン
2003 今岡 誠 7 120 0.340 12 72 首位打者、ベストナイン、ゴールデングラブ賞
2004 今岡 誠 7 138 0.306 28 83
2005 藤本 敦士 9 119 0.249 1 36
2006 藤本 敦士 9 138 0.237 3 30
2007 関本健太郎 3 131 0.243 7 25
2008 平野 恵一 5 115 0.263 1 21
2009 平野 恵一 5 132 0.270 0 18
2010 平野 恵一 5 139 0.350 1 24 ベストナイン、ゴールデングラブ賞
2011 平野 恵一 5 142 0.295 1 29 ベストナイン、ゴールデングラブ賞
2012 平野 恵一 5 134 0.245 1 24
2013 西岡 剛 7 122 0.290 4 44 ベストナイン
2014 上本 博紀 4 131 0.276 7 38
2015 上本 博紀 4 108 0.253 4 31
2016 大和 0 111 0.231 1 20
2017 上本 博紀 00 125 0.284 9 38
2018 糸原 健斗 33 143 0.286 1 35
2019 糸原 健斗 33 143 0.267 2 45
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1950年代

50年代は主に4人の選手が務めました。白坂長栄選手は50年に139試合に出場し、翌年からはショートで出場することが多くなりましたが、53年から再びセカンドで起用され5年間守りました。白坂選手がショートで出場していた51年からの2年は河西俊雄選手が守り、51年にはリーグ最多犠打を記録しました。

白坂選手が5年守った後、58年は浅越桂一選手、59年は3年目の鎌田実選手が多くの試合に出場しました。

1960年代

60年代も引き続き鎌田選手がレギュラーとして起用され、打率は低かったものの好守でチームを支えました。鎌田選手は64年に本屋敷錦吾選手にポジションを奪われますが、66年にはレギュラーに返り咲きました。その本屋敷選手は阪急から移籍してきた64年と65年にレギュラーとして出場し、64年のリーグ優勝に貢献しました。

67年は鎌田選手に代わり、後にショートを長く務める吉田義男選手、68年は再び本屋敷選手、69年は安藤統夫選手が起用され86試合に出場しました。

1970年代

安藤選手は70年に規定打席に初めて到達し、リーグ2位の打率.294を記録してベストナインを受賞しました。71年は怪我で離脱し、代わりに野田征稔選手が起用され73年までレギュラーを務めましたが、3年目の中村勝広選手にポジションを奪われました。

中村選手は堅実な守備とパンチ力のある打撃を武器に活躍し、レギュラーを務めた78年まで毎年二桁本塁打を記録しました。79年は前年にショートで多く出場していた榊原良行選手がコンバートされました。

1980年代

80年代は後に監督を務めることになる3人の選手が起用されました。

岡田彰布選手はルーキーイヤーの80年に新人王に輝くと翌年には20本塁打をマーク、82年には打率3割を記録しました。83年はシーズン途中に怪我で離脱するとショートから真弓明信選手が回り、打率.353で首位打者を獲得する活躍を見せました。

85年に吉田義男監督が就任すると再び岡田選手がセカンドで起用され、首位打者は逃したものの打率.353、本塁打35本、101打点の好成績を残し、球団初の日本一に大きく貢献しました。岡田選手は88年まで務めますが、掛布雅之選手の引退に伴いサードに回り、セカンドには和田豊選手が起用され、リーグ最多犠打を記録しました。

1990年代

90年代は和田選手が多くの年でセカンドを務めました。90年と91年は岡田選手が務めましたが年齢的な衰えは隠せず、92年からは再び和田選手が起用されベストナインとゴールデングラブ賞を受賞しました。

和田選手がチーム事情でサードに回った96年は3年目の平尾博司選手がポジションを掴み、自己最多の76試合に出場しました。翌年からは和田選手がセカンドに戻り、安定した成績を残しました。

2000年代

00年は平尾選手が起用されますが、シーズン途中に怪我で離脱し多く起用されたものの定着とまではいきませんでした。翌01年は野村克也監督に見出された2年目の上坂太一郎選手が多く出場し、キャリアハイとなる6本塁打をマークしましたが翌年はサードから今岡誠選手が回り、04年までセカンドで出場しました。03年に首位打者、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞し、打てるセカンドとして活躍しました。

05年からの2年はショートから藤本敦士選手が回り、07年は藤本選手とレギュラーを争った関本健太郎選手、08年からはオリックスからトレードで加入した平野恵一選手が起用され、小さな体で怪我を恐れないハッスルプレーでファンを魅了しました。

2010年代

引き続き平野選手がセカンドを守り、10年は打率.350のハイアベレージを記録し、守備でも2年連続でゴールデングラブ賞を受賞しました。12年オフにFAで平野選手がオリックスに戻るとメジャーリーグから日本球界に復帰した西岡剛選手が起用されてベストナインを受賞しましたが、14年は開幕シリーズでフライを追った際にライトの福留孝介選手と激突し、重傷を負い離脱するとこの年選手会長に就任した上本博紀選手が自己最多の131試合に出場しました。

上本選手は翌年もレギュラーを務めますが、16年は出場機会を減らし代わりにセンターから大和選手が回り起用されました。

17年は上本選手がレギュラーを奪い返し、打率.284、9本塁打を記録しましたが翌年は怪我で離脱し、2年目の糸原健斗選手が起用されてキャプテンとなった19年も全試合に出場しました。

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阪神タイガースの歴代セカンド(二塁手)年俸ランキング!歴代最高年俸は今岡誠選手の2億3000万円!

ここでは阪神タイガースの歴代セカンドを年俸で順位付けしてみました。なお、年俸と成績はセカンドのレギュラーとして出場したシーズンの数字を記載しています。

順位 年度 選手名 年俸 打率 試合数
1 2004 今岡 誠 2億3000万円 0.306 138
2 2013 西岡 剛 2億0000万円 0.290 122
3 2012 平野 恵一 1億9000万円 0.245 134
4 1995 和田 豊 1億3000万円 0.267 130
5 1991 岡田 彰布 6200万円 0.240 108

阪神のセカンドはこれまで多くの選手が起用され、日本人選手がこれまで守ってきました。1位は今岡誠選手2億3000万円が最高年俸となりました。前年に首位打者を獲得してセカンドでの最高年俸となった04年は打率.306、28本塁打をマークしてチームの中軸打者としての役割を果たしました。

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2位は2億円西岡剛選手で、メジャーリーグから日本球界に復帰して迎えた初年度の13年は打率.290を記録してロッテ時代にショートで受賞経験があったベストナインをセカンドで初受賞しました。

 

3位は12年の平野恵一選手1億9000万円です。08年からセカンドのレギュラーを務め、10年からは2年連続でベストナインとゴールデングラブ賞を受賞して自己最高年俸となりました。迎えた12年は134試合に出場したものの打率は大きく下がり、同年オフに西岡選手の加入もありFAで古巣のオリックスに移籍しました。

 

4位は95年の和田豊選手。堅守と確実性の高い打撃で長くセカンドのレギュラーを務め、ベストナインとゴールデングラブ賞を複数回受賞しました。最高年俸の1億3000万円で迎えた95年シーズンは前年より打率を落としましたが、全試合に出場しました。

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5位にランクインしたのは岡田彰布選手でした。まだプロ野球界全体の年俸が低かった時代で、安定した成績を毎年残していた岡田選手の最高年俸は6200万円でした。最高年俸の91年は規定打席に到達したシーズンでは自己ワーストの成績に終わり、苦しいシーズンでした。

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私が思う歴代最強の阪神タイガースのセカンド(二塁手)は岡田彰布選手!

いろいろなタイプの選手が起用され、持ち味を発揮してきた阪神タイガースのセカンドですが、歴代最強のセカンドは打撃力を発揮した岡田彰布選手だと考えます。

ここで、岡田彰布選手のプロフィールを確認していきましょう。

職業:元プロ野球選手・元プロ野球指導者・野球評論家
生年月日:1957年11月25日
身長:175cm
出身:大阪府
最終学歴:北陽高校
血液型:A型

1957年(昭和32年)11月25日生まれ、大阪府大阪市中央区出身。北陽高校から早稲田大学に進み、1979年のドラフト会議で複数球団から1位指名を受け、競合・抽選の結果阪神タイガースが交渉権を獲得して入団しました。なお早稲田大学は単位が不足し中退しています。

プロ1年目から108試合に出場するなど早くから活躍し、阪神でプレーした14年間で1,554試合に出場して打率.267、245本塁打、822打点を記録しています。打撃主要タイトルの獲得はなかったものの1年目は新人王に輝、日本一になった85年には打率.342、35本塁打、101打点の好成績を残してベストナインとダイヤモンドグラブ賞を受賞しました。

3番バース選手、4番掛布選手、5番岡田選手と続く打順は相手チームにとって脅威であり、日本一になった85年のバックスクリーン3連発は今でも伝説として阪神ファンの心に残っており、強力クリーンアップの中心として活躍しました。

晩年はオリックスに移籍しますが、安定した成績を残し続けて阪神球団創設以来初の日本一に大きく貢献し、後に阪神の監督を務めることとなる岡田彰布選手が阪神タイガース歴代最強のセカンドと言えるでしょう。

岡田彰布監督の凄さが分かる名言・語録集!天才打者の伝説エピソードからリーダシップ論まで

阪神タイガースの歴代セカンド(二塁手)に関する豆知識

これまで数多くの日本人選手が守ってきた阪神のセカンドの選手の中で、最もハッスルプレーを見せていたのは08年から12年までレギュラーを務めていた平野恵一選手です。

07年オフに実績のある濱中治選手とのトレードで阪神に入団しますが、当時の岡田彰布監督の強い要望で交換要員になったと言われています。

怪我を恐れない全力プレーが代名詞で、オリックス時代の06年にはフェンスに頭から激突しながらフライを捕球して複数個所の怪我を負ったこともありましたが、阪神に移籍してからもプレースタイルは変わらず、身長169cmの小柄な体で守備では右に左に、そして打撃・走塁では一塁ベースへ頭から飛び込む姿は阪神ファンの心を掴みました

現在は阪神タイガースの二軍内野守備走塁コーチを務めており、第二の平野恵一選手の育成に力を注いでいます。

まとめ

・白坂選手、中村選手、岡田選手、和田選手、平野選手が長くレギュラーを務めていた。

・今岡選手は首位打者を獲得し、和田選手と平野選手はベストナインとゴールデングラブ賞を複数回受賞している。

・歴代で一番年俸が高かったのは、2004年シーズンの今岡選手の2億3000万円。

・岡田彰布選手は新人王を獲得し、強力クリーンアップの一員として日本一に貢献した阪神タイガース歴代最強のセカンドである。

 

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