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秋山翔吾の凄さが分かる名言・語録集!天才メジャーリーガーの伝説エピソードから努力論まで


日本プロ野球でシーズン最多安打のタイトルが規定されたのは1994年からです。それ以前には長嶋茂雄がなんと10度も最多安打を記録しています。タイトルとなってからはイチローの5回が最高です。そしてイチローに次ぐ4回を記録しているのが秋山翔吾です。

「天才バカボン」というマンガのキャラクターである「ウナギイヌ」に似ていることから、「ウナギ」の愛称で呼ばれ、それを笑顔で返す好漢ですが、母子家庭に育った苦労人でもあります。

俊足巧打で出塁率の高い強肩外野手として、2019年にはメジャーに挑戦を表明し、2020年シーズンからはメジャーリーグの通算安打記録保持者のピート・ローズも在籍したシンシナティ・レッズで、日本人として初めてプレーすることが決まりました。

今回はシーズン安打記録保持者である秋山翔吾の凄さが分かる名言や語録を紐解き、天才メジャーリーガーの伝説エピソードから努力論に迫ります。

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秋山翔吾について

まずは秋山翔吾の経歴を追ってみます。

1988年4月16日生まれ、神奈川県横須賀市出身。横浜創学館高校では1年生でレギュラーとなりますが、甲子園出場はならず、八戸大学へ進学。塩見貴洋らと全日本大学野球選手権や神宮大会で活躍し、2010年のドラフトで埼玉西武ライオンズから3位指名を受け、入団します。

2011年、新人ながらも開幕スタメン出場し、俊足で好守の外野手として一軍に定着。2012年には規定打席に達してレギュラーを獲得。その俊足と守備力を買われて、各種国際大会の日本代表にも選出されるようになり、翌2013年にはゴールデングラブ賞を受賞します。

打撃力が開花したのは2015年のことで、史上3番目の速さでシーズン100安打に達し、最終的にはNPB記録となるシーズン216安打を達成。以降は毎年4割前後の出塁率を誇り、15前後の盗塁を記録し続けます。2017年には首位打者を獲得。以降、3年連続で3割以上の打率を残し、20本を越える本塁打を放ち、日本を代表する俊足巧打好守備の選手となりました。

2019年オフにFAによるメジャーリーグ挑戦を表明。シンシナティ・レッズに移籍が決まりました。

2019年シーズンまで通算9年間で、1405安打、116本塁打、112盗塁、打率.301。首位打者1回、最多安打4回、ベストナイン4回、ゴールデングラブ賞6回。

順調に行けば通算2000本安打は通過点でしょうし、200本塁打、200盗塁も期待できます。

 

私が選ぶ、秋山翔吾の凄さがわかる名言・語録集

【名言語録その1】

「甲子園でプレーする自分をイメージできないまま終わっちゃいましたね」

秋山の出身高校である横浜創学館高校は1990年以降、神奈川県内では上位となる常連校で、プロ選手を9名輩出していますが、まだ甲子園への出場はありません。秋山も残念ながら甲子園には届きませんでした。しかし彼はチームの敗退に涙しませんでした。

 

「積み重ねた3年間に悔いはなかった。だから最後に負けても、泣けなかったというより、泣く必要がなかった。ああ、やりきったなと」

その「やりきった」という感覚は、高校生にありがちな自己満足ではありませんでした。

 

「個人的にはプロになるという目標を立ててやってました。個の力を上げるために、限られた環境の中でいかに自分で時間を作って、プラスになる材料を見つけていくか」

秋山にとって甲子園出場は目標であっても目的ではなかったということです。彼はしっかりと先を見越して、その時に出来る精一杯のことを行うことで、甲子園という目標には到達できなくとも、プロという目標には達したのです。

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【名言語録その2】

「打率を追ってしまうと4の1で下がってしまいますけど、本数を重ねようと思えば、4の1はプラス1本になる」

NPBのシーズン安打記録を持つ秋山ですが、シーズン最多安打のタイトルを4回獲得しているものの、意外なことに首位打者は1回だけです。

打率を意識するとダメなので、本数を気にするようにしているそうですが、基本的に一番打者であり、山賊打線とも呼ばれる強力な打撃を誇るライオンズでは、当然ながら打席数が多くなります。打率は打席数が少ない方が上がりやすいので、秋山が本数にこだわるのは合理的な発想だといえます。

 

「調子が悪いときは、自分が過大評価されていて、その周囲の期待と本当の自分にズレを感じるときもありますよ。自分に失望するときもあります」

しかしそんな時でも秋山は、他の選手に積極的に声をかけます。源田壮亮は秋山について「今までの野球人生で、あそこまで野球やチームのことを考えている人には会ったことありません」と語っています。源田が少しだけ打ち方やアプローチの仕方を変えただけで秋山は気づき、言葉をかけてくれるそうです。それだけ見てくれている秋山だからこそ、彼からのアドバイスは信頼できると断言しています。

 

「やはり会話は必要なんですよね。打順の役割の会話もそうだけど、相手ピッチャーの対策などは、自分で持っている情報だけではなく、自分以外の選手の考え方を聞いてハッとすることも多いんです」

そんな秋山は2020年から、なかなかスムーズには言葉の通じないメジャーリーグに挑みます。

 

「いろいろな人の考え方や情報を知って、その中から選択する力もつけたほうがいいと思っています」

メジャーで活躍できるかは、彼がどのくらいコミュニケーションできるかにかかっているのかもしれません。

 

【名言語録その3】

「海外の国と試合ができたことも意味がありますが、あのメンバーに入って一緒に時間を過ごすこと、感性の研ぎ澄まされたメンバーと過ごす時間が非常に貴重だったと僕は思っています」

WBCなどの国際試合は、日程的に厳しい時期に設定されるのが普通であり、故障のリスクや調整の問題などが指摘されることあります。しかし秋山はそれ以上の価値を見出し、更にその悪影響も否定しています。

 

「シーズン終盤になったら、必ず疲れはでてきますし、この時期は誰もが疲れを感じながらプレーしている。9月から調子が悪くなっているのは事実ですけど、それはWBCとは関係ないですよ」

国際試合への参加に消極的なチームや選手がいることは、ファンも敏感に感じているところです。善し悪しはともかく、秋山は参加に積極的です。

 

「シーズンのことを考えて、あるいは球団の方針で辞退して、シーズンで結果を出したとしても自分として成功したと言えるのか。僕はWBCの戦力になるだけじゃなくて、シーズンに入っても結果を残せる選手だということを見込んで、代表に呼ばれているわけですから、国のために戦い、多くのファンが見てくれた中でやれたので、その後の成績について言い訳するつもりはないし、むしろプラスにしかならないと思う」

より大きな舞台で活躍したいと思うのは、プロとして当然の衝動です。子どもたちの野球離れが加速しているなか、秋山の姿勢は野球の未来を支えるひとつの行動であると思います。


技術と心 [ 秋山翔吾 ]

 

名言からの学び

・目標と目的は別物であり、混同すべきではない。

・コツコツと積み重ねるコミュニケーションが信頼につながる。

・より大きな舞台が本人だけでなく、未来も育てる。

 

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