福留孝介の凄さが分かる名言・語録集!天才打者の伝説エピソードから人生哲学まで
高校生の時にアジア野球選手権大会での優勝を皮切りに、オリンピックで銀メダルと銅メダルを取り、更にWBCで二度の世界一に輝くなど、幾多の国際大会で結果を残し、日本プロ野球はもちろんメジャーリーグでも活躍したのが福留孝介です。
中学生の頃、ボーイズリーグで全国制覇、PL学園高校では激戦区大阪を制して春夏3度の甲子園出場を果たし、日本生命野球部でも都市対抗野球で優勝。中日ドラゴンズ入団後は4度のリーグ優勝をして日本一にもなるなど、優勝請負人と呼ぶべき華やかな経歴を誇る福留。
2013年シーズンから阪神タイガースの一員となり、経験豊富なベテランとしてキャプテンも任されるなどチームを引っ張っていますが、残念ながら2018年シーズン終了まで優勝に手は届いていません。
今回は国際経験豊かな優勝請負人福留孝介の凄さが分かる名言や語録を紐解き、天才打者の伝説エピソードから人生哲学にまで迫ります。
福留孝介のプロフィール詳細
まずは福留孝介の経歴を追ってみます。
1977年4月27日生まれ、鹿児島県曾於郡出身。中学生の時、ボーイズリーグで全国制覇をし、高校は野球の名門だったPL学園高校に入学。1年生から主軸を任され、春2回、夏1回甲子園に出場します。1995年のドラフトでは近鉄バファローズ(現オリックスバファローズ)に1位指名されますが、意中の球団ではないと入団拒否。日本生命に入社。1996年にアトランタ五輪代表に選ばれ、銀メダルを獲得します。
1998年、逆指名制度を利用して中日ドラゴンズへ入団。初年度から星野仙一監督によって積極的に起用され、打撃ではまずまずの結果を残しますが、守備面では課題が残りました。2年目以降、守備の不安からか打撃面でもなかなか結果が出せませんでしたが、2002年から本格的に外野にコンバートされ、守備も安定。打力も発揮され、首位打者を獲得。翌年には打率3割、30本塁打を記録し、その後はドラゴンズの中心選手へと成長します。
2006年WBCでは準決勝韓国戦で、劇的な代打逆転本塁打を放ち、日本の初代WBC優勝に貢献しました。2007年シーズン後にFA権を使って、メジャーリーグのシカゴ・カブスに入団。2011年途中にクリーブランド・インディアンズに移籍。2012年にはシカゴ・ホワイトソックスに移籍するも、シーズン途中のケガもあり解雇され、ニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約します。
2013年に阪神タイガース入団を決め、2016年には史上最年長でのサイクル安打を達成。
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更に日米通算2000本安打も記録します。2017年には40歳でチームキャプテンに就任。2019年シーズンからはキャプテンを譲り、再び一選手として活躍しています。
これまで獲得したタイトルの数も素晴らしく、主な記録は以下のとおりです。
2018年シーズンまでで日本プロ野球通算15年、1808安打、270本塁打、通算打率.293。メジャーリーグ通算5年、498安打、42本塁打、通算打率.258。日本ではMVP1回、首位打者2回、ベストナイン4回、ゴールデングラブ賞5回。
私が選ぶ、福留孝介の凄さがわかる名言・語録集
【名言語録その1】
「冒険した結果のファインプレーは、プレーの質として高いとは思いません」
プロになってすぐの頃の福留は、守備に難があり、4つのポジションで計19回の失策を記録するなど、内野手としては結果が出せませんでした。一度は守備が下手な選手との烙印を押された福留ですが、外野手にコンバートされたことで強肩も生き、その後、ゴールデングラブ賞を5度も受賞するようになります。
福留は的確なコンバートにより、一気にチームの中心を担う選手にステップアップしましたが、それを可能にしたのは福留の強い向上心です。
「自分で上を目指さなくなったら終わりだと思いますよ。だって10割あるうちの3割しか打ててないんだから、10割を目指さないと」
「僕はそのためにもっといいものがあるんじゃないかって、常に思い続けているんです」
一流打者の証である3割に満足せず、10割を目指そうとする飽くなき向上心は、偶然のファインプレーを良しとしない気持ちと重なっています。
きっと中学生で全国レベル、高校生でアジアレベル、社会人で国際レベルの経験を得た福留だけに、その意識は常に高いところにあるのでしょう。
【名言語録その2】
「あのひと振りですべてが変わったと言われるけど、周りの人からはそう見えるだけ」
2006年に開催された第1回WBCにおいて、国際経験が豊富な福留は当初主軸を任されていましたが、打撃不振によりスタメンから外されました。しかし大事な準決勝の韓国戦で、両チームともに点が入らないまま迎えた7回、代打で登場した福留は会心の決勝本塁打を放ち、一躍ヒーローとして祭り上げられました。
「オレだけでなく、全員がやるべきことをやり続けたからこそ」
どちらかといえばチームプレイを口にするタイプには見えない福留ですが、この時彼は自分ではなくチームを讃えています。後にタイガースではキャプテンとなりますが、練習をサポートしてくれるスタッフの慰労会に、若手選手も呼んでコミュニケーションをはからせるなど、チームを意識した姿勢を見せています。
「タイガースはずっと若い選手が伸びないと言われてきたけど、俺には伸びようとしていないように映った」
更にそれをメディアや周囲の環境が作り上げた部分もあると指摘し、「彼らにとってそれが当たり前だから、違いがわからないんだよ」と語っていた福留。
キャプテンの称号は2018年シーズン限りで譲りましたが、きっと経験豊富なベテランとして、環境に慣れきった若手に喝を入れ続けてくれるだろうと思います。
【名言語録その3】
「家を出て最初の信号を左に行けばカブス、今年は右へ曲がってホワイトソックスへ。それだけの違いですよ」
メジャーは短期間にチームを変わることもあった福留ですが、やるべきことは変らないとその姿勢は揺るぎませんでした。
「2000本打ったことで特別何かがあるわけじゃないよ。ただひとつあるとすれば、僕は自分の進む道は全部、自分で決めてきた」
自分で決めた以上「自分の責任は自分で取る」という強烈な自負心が、福留を一流たらしめた根幹なのでしょう。そこには常に覚悟が見て取れます。
「これで野球が終わるわけじゃない。僕らの場合は、明日からがもう、来年ですね」
2006年に日本ハムとの日本シリーズに敗れた後、福留はすでに先のことを考えていました。常に先の課題を考え続け、貪欲に向上しようとする自負心が感じられる言葉です。
名言からの学び
・常に高いレベルに身を置くことが向上心につながる。
・チーム力を意識することで自分にも好影響が巡ってくる。
・環境に左右されず、貪欲に取り組むことで結果がついてくる。
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