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高嶋仁監督の凄さが分かる名言・語録集!高校野球会の名将の伝説エピソードから指導方法まで


高校球児にとってあこがれの場所である甲子園大会。そのグラウンドに立つだけでもすごいことであり、幾多の努力と運が味方してくれないと立てない場所です。その甲子園で監督として最多の通算68勝をした名将が高嶋仁です。

奈良県の智辯学園高校、そして和歌山県の智辯学園和歌山高校を率いて、春夏通算で38回の甲子園出場を果たし、103試合戦って、68勝を上げ、春の選抜大会で1度、夏の選手権大会で2度の優勝を成し遂げた高嶋。

私立の野球名門高校では珍しく、野球特待生もおらず、必ずしも恵まれた環境ではない中、1学年10人の少数精鋭で、巧みな選手起用と試合の流れを読んだ采配は、多くの野球指導者に影響を与え、高い評価を受けています。

今回は甲子園最多勝をあげた高校野球会の名将、高嶋仁監督の凄さが分かる名言や語録を紐解き、伝説エピソードから指導方法にまで迫ります。

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高嶋仁のプロフィール詳細

まずは高嶋仁の経歴を追ってみます。

1946年5月20日生まれ、長崎県五島列島出身。長崎海星高校に進学し、夏の選手権大会に2度出場。一浪の後、日本体育大学へ入学。大学でも野球を続け、卒業後は大学の先輩が監督をしていた智辯学園高校野球部のコーチに就任。1972年には監督になります。春の選抜大会に2度、夏の選手権大会に1度出場し、1977年の選抜ではベスト4という結果を残しました。

1980年、智辯学園和歌山高校の野球部監督に転任し、1985年にはチームを甲子園初出場に導きます。その後は春の選抜大会で優勝1回、準優勝2回、夏の選手権大会では優勝2回、準優勝1回という結果を残した上で8年連続出場と、智辯学園和歌山高校を甲子園常連校で、全国屈指の強豪校に育て上げました。

2018年の春の選抜大会で甲子園通算100試合を達成。同年の夏の選手権大会で通算38度の甲子園出場を果たし、共に高校野球最多を記録します。この年をもって監督を引退しますが、甲子園通算68勝も高校野球の最多記録です。

教え子からは高代延博、山口哲治、中谷仁、武内晋一、西川遥輝ら、プロ野球選手を輩出しています。

 

 

私が選ぶ、高嶋仁の凄さがわかる名言・語録

【名言・語録その1】

「10人で結構です。これで甲子園に行けなかったら、監督が悪いだけ」

今や野球の名門校として名の知れた智辯学園和歌山高校ですが、野球特待生はおらず、寮もありません。そのために選手の多くが県内出身者に絞られ、しかも硬式で県内トップレベルの選手はほぼ野球特待生として県外へ出てしまうため、軟式からの子も少なくないそうです。グラウンドも専用ではなく、学校行事がある時には駐車場にもなる多目的広場を使っており、全国屈指の強豪校にしては恵まれた環境とは言えません。

しかし「人数の多い学校に行くと、夏の大会前でも外野で遊んでいる子がおる。それが3年生なんです。そういう選手だけは作りなくなかった」と高嶋は語っています。

基本的に1学年10人という形は、3年間頑張れば、補欠でも甲子園でベンチ入りできる18人に入れるという希望となります。実際、他の私立強豪校ではいくら甲子園に出場しても、自分はベンチ入りすら難しいかもと考える生徒が、智辯学園和歌山高校では選手として最後まで頑張るという効果を生んでいます。

「3年生は3年間やってきたんだから、後半になると全員を出してしまう。悪い癖なのか、いい癖なのか」

その高嶋の全員野球という姿勢が、智辯学園和歌山高校のチームカラーとして強さの秘訣になっているように思います。

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【名言・語録その2】

「3年生の意地に賭けてみようと思ったんです。1桁の子らがね、スイングもできていなかったもんやから、この大会で最後という3年生の意地、それに賭けた」

2009年の夏の選手権大会、札幌第一高校との試合で3点を追う7回裏に、2桁の背番号を背負う3年生選手を次々と代打に起用し、見事に的中。逆転劇を見せました。

高嶋の采配は精神論だとか人情主義とも言われますが、理屈で考えてみても、追い込まれた場面では、精神的に大人な最上級生がチームを引っ張るのは自然なことですし、たとえ控え選手であるとはいっても3年間努力を続けた土台があるのですから、下級生よりも結果を出す可能性は高いように思えます。ゆえにその采配にはただの精神論ではなく、ちゃんと努力した者への信頼があるのではないでしょうか

練習試合で選手を蹴り、暴力行為で謹慎になったこともある高嶋ですが、どうあれ暴力は許されないことです。当時60歳を越えていた高嶋の蹴りの威力がどうとか、愛情があればとか信頼があればとかいう問題ではなく、暴力を問題解決の方法に使うことは脅迫と同じです。かといって1度の過ちでその人物が成したすべてを否定するのもまた別の暴力です。

成功もすれば失敗もする。そんな人間臭さが高嶋らしさなのだと思います。高校野球は教育の現場でもあるわけで、失敗に学ぶこともたくさんあります。失敗をさせない教育よりも、失敗をさせてあげる教育もまた必要です。

高嶋のもとでコーチになり、後任として監督になった中谷仁は、就任時にOBや新聞記者が「高嶋先生は丸くなった」というので心配していたそうですが、大声を出したり、物を投げたり、闘志は衰えていないと70歳を越えた高嶋のエネルギーに笑っていたのが印象的でした。そこには恩師への愛があり、師弟の姿があると思います。

 

【名言・語録その3】

「通算勝利数は、監督がどうこうできる問題やないからね。それだけ長うことやっとるというだけで、選手たちにこそ一番感謝せんといかんですね」

2005年には『打倒、田中将大』を掲げることで、高いレベルの目標に立ち向かう気持ちを選手に植え付けました。帝京高校との対戦では9回表に4点差をひっくり返され、

更に4点を取られて4点ビハインドとなる8点を失ったチームに、「帝京に負けたら、田中とでけへんやないかい」と檄を飛ばし、結局は再逆転して勝利しました。

「最後は気持ち」

高校野球はトーナメント戦であり、優勝するにはひとつの負けも許されません。技術はもちろん基本的な技術として大事です。しかしそれだけでは勝てないのも確かなことです。運も味方にする必要があるし、それを引き寄せるために諦めない気持ちも大事です。特に高校生くらいの年齢では、気持ちの有り方が集中力と重なります。

それは精神論ではなく、心の技術論です。心のコントロールにも技術が必要なのは、子どもだけでなく感情のコントロールが下手な大人が増えていることからも明白に思えます。

高嶋はその部分を鍛える名人だったといえるのではないでしょうか。

 

名言からの学び

・環境を負ける理由にしてはいけない。

・努力した者を信頼する。

・心にも技術が必要である。

 

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