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山川穂高の凄さが分かる名言・語録集!天才ホームラン王の伝説エピソードから努力論まで


ホームランを放ち、ベースを一周した後に行われる個性的なパフォーマンスが人気の選手といえば、松田宣浩の「熱男」やレアードの「握り寿司」などが有名ですが、もうひとり「どすこい」という相撲パフォーマンスで人気の選手がいます。山川穂高です。

大相撲の御嶽海に似ていると言われたことから始まったパフォーマンスだそうですが、それ以前にはやはり似ていると言われたお笑い芸人の真似をするなど、サービス精神が旺盛な山川。あだ名も出身地沖縄のアグー豚から「アグー」とつけられていますが、野球人の本質としては「おかわり二世」と呼ばれるだけあり、チームメイトの「おかわりくん」こと中村剛也と同じような天性のホームランバッターです。

常夏の沖縄から、寒い北国の大学で開花し、今や日本を代表する長距離砲となった山川ですが、
安打の延長がホームランだと口にする打者が多い中、彼は堂々とホームラン狙いを公言しています。

今回は日本人最速で100本塁打に到達した山川穂高の凄さが分かる名言や語録を紐解き、天才ホームラン王の伝説エピソードから努力論にまで迫ります。

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山川穂高について

まずは山川穂高の経歴を追ってみます。

1991年11月23日生まれ、沖縄県那覇市出身。中部商業高校では主砲も務め、岩手県の富士大学へ進学。1年時から4番を打ち、2年生の頃から各種国際大会に代表として選出されるようになります。2013年のドラフト2位で埼玉西武ライオンズに指名され、入団します。

2014年、ルーキーイヤーから1軍に昇格し、初安打をホームランで飾ります。2016年には36安打ながらも14本塁打を記録。その長打力を見せつけます。2017年は夏から活躍しはじめ8月と9月(10月も含む)の2ヶ月連続で月間MVPを取り、レギュラーへの足掛かりをつかみ取ります。

2018年、チームの主砲としてシーズン47本塁打を放ち、本塁打王とMVPを獲得し、一躍パリーグを代表する長距離砲に躍り出ると、翌2019年も本塁打王を獲得。日本プロ野球史上、日本人選手史最速で100号本塁打にも到達しました。

2019年シーズン終了時で通算6年目、398安打、129本塁打、打率.269。MVP1回、本塁打王2回、ベストナイン2回。

脅威のペースでホームランを量産する大砲です。

 

私が選ぶ、山川穂高の凄さがわかる名言・語録集

【名言語録その1】

「山川えぐいなって思わせないといけないんですよ」

かつて2軍時代には、山川の放った打球がゆうゆうと外野の防御ネットを越え、そこにある選手寮の窓ガラスを8日間で3枚割ったそうです。

 

「寮の窓ガラスを割ったのは、トータルで5枚くらいですけど、寮の横にとめてあるコーチや先輩の車にぶつけたときは焦りましたね」

試合前のバッティング練習でもフルスイングを見せる山川。打撃投手がうちやすい球を投げてくれるからこそ「あえて120%で振ります」と話しています。

 

「ミスショットも出るんですけど、体が鍛えられるし、試合になって100%で振っても当る確率が上がるんです」

それと当然、対戦相手も見ているので、「えぐい」と思わせることが大事なのだそうです。

2017年の8月2日、ブレイク寸前だった山川は、東北楽天ゴールデンイーグルス戦でエースの則本昂大から2打席連続ホームランをくらわせ、更に投手が代わった次の打席もレフトスタンドに打ち込んで、3打席連続ホームランを放ちました。

それはまさに「えぐい」瞬間でした。

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【名言語録その2】

「ホームランを打つことに対して『読む』必要はないです。だって難しい球はホームラン打てないですもん」

山川は2019年まで通算398安打していますが、そのうち129本がホームランです。なんと安打の3割以上もホームランなのです。打数を本塁打で割る本塁打率は11.45であり、さすがに史上1位となる王貞治の10.66には及びませんが、5位のブライアントの11.51を上回っています。まだ総打席数が少ないとはいえ、バレンティンやペタジーニ、ウッズといった強打を誇る助っ人外国人たちを凌駕する数字です。

 

「ホームランを打てるボールというのは決まっていて、やっぱり真ん中なんですよ。真ん中付近にピッチャーが投げた失投しかホームランにはできない」

あくまでも失投を打つのであって、難しい球をホームランにするのはわずかしかないと言う山川。しかしそれはすべてホームランの話であり、2018年の日米野球では「メジャーの投手は動く上にボールが強い。だから相当、右方向を意識」した打撃で見事なヒットを見せてくれました。

つまり山川は逆方向への軽打も可能なセンスも持ち合わせているのです。しかし山川は基本的にフルスイングします。

 

「僕みたいなタイプのバッターは、やっぱり変化に弱いと思われるんですよね。そういう攻められ方しますから。変化球でタイミング崩された時に、外されたぶん補う感じですかね、その時がフルスイングの出番なんです」

相手バッテリーとのかけひきについて「あくまで相手バッテリーがすること」で「それでもブレずに、ずつと自分のスタイルを貫きさえすれば、何度対戦して対策を立てられようが、あまり関係ない」と山川は話しています。

相手バッテリーのペースに乗せられず、自分の形に持ち込むことが、すでに勝負なのでしょう。

 

【名言語録その3】

「目標は立てません。今日は終わったので、また明日。その繰り返しです」

山川にとって稀代のホームランバッターである中村剛也が同じチームにいることは、大きな目標であり、勉強にもなったことでしょう。体型も似ていますが、打撃フォームもよく似ていて、明らかに参考にしているのがわかります。

しかしその先輩もレギュラーを獲得するまではライバルでもあります。中村剛也やメヒアといった実績のある選手たちとの競争の中で、開幕数試合で2軍に落とされた時は、さすがの山川も心が折れたそうです。

 

「練習しなくても天才的に打てる人はそれでいいし、練習しないと打てない僕みたいな人は練習すればいい。ただ、それだけです」

そう心に決め、アーリーワークなどハードな練習をこなして、ついにレギュラーを獲得し、2年連続本塁打王にも輝きました。

「僕が必死で練習している姿なんか、別に知ってもらわなくていいんですよ」と語る山川。「プロは結果がすべて。天国か地獄かしかないこの世界で、過程とかプロセスはいらないと思います。誰もそんなところ見てないよって」と笑います。

しかし秋山翔吾は「僕が打ってもたいして盛り上がらないのに、アグーが打つと、ほんとベンチが明るくなります」と話し、かつての指導者は「もちろん実力もあるんだろうけど、ジャパンのメンバー組んで、あいつがいないとなんか足りない」と語り、「あいつ、なんかいつも笑ってるでしょ。喜怒哀楽の喜と楽をものすごくストレートに、自然に、表に出せる。そういうのって、人間社会の中で立派な才能だと思いますよ」と評価しています。

秋山翔吾の凄さが分かる名言・語録集!天才メジャーリーガーの伝説エピソードから努力論まで

間違いなく、それは才能のひとつですし、その才能を生かすためにもプロとして結果を出すことにこだわる姿勢は、さすがだと思います。2020年のオリンピックでも、その明るさと打撃でチームを鼓舞してくれそうです。

 


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名言からの学び

・対戦前から戦いは始まっている。

・相手のペースに乗せられず、自分のスタイルを貫く。

・プロはその姿勢もひとつの結果である。

 

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