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菅野智之の凄さがわかる名言・語録集!天才投手の伝説エピソードから人生哲学まで


プロにとって年俸は活躍の証ですし、ひとつの勲章でもあります。2019年シーズンにおいて、日本プロ野球に所属している選手の最高年俸は推定6億5千万円。それはこのシーズンから読売ジャイアンツのエースナンバー18番を受け継いだ男、菅野智之の勲章です。

2020年東京オリンピックでは、ジャパンのエースとして期待される菅野は、伯父に2019年からジャイアンツの監督に復帰した原辰徳、祖父は東海大相模高校の名物監督として知られた原貢という野球一家に生まれた、まさに良血のサラブレットですが、高校時代はそれほど活躍は出来ず、大学で覚醒。今や日本のエースと呼ばれるようになりました。

プロ入り後は、抜群の制球力と多彩な変化球を操り、2018年シーズンまでの6年間で76勝を上げ、通算防御率は驚異の2.17を記録。二年連続の沢村賞など、数々のタイトルを手にしました。完投や完封も多く、まさに圧倒的な力を見せる投手です。

今回は2019年時点で、現役ナンバーワン投手といわれる菅野智之の凄さがわかる名言や語録を紐解き、天才投手の伝説エピソードから人生哲学にまで迫ります。

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菅野智之について

まずは菅野智之の経歴を追ってみます。

1989年10月11日生まれ、神奈川県相模原市出身。中学時代は軟式野球を経験し、高校はかつて祖父である原貢が監督を務めた東海大相模高校へ。大学も祖父や伯父と関りが深い東海大学に進学。そこで最速157キロを計測。リーグ通算14完封など抜群の記録を残して、2011年のドラフトにて日本ハムファイターズに1位指名されるも入団拒否。翌年、希望する読売ジャイアンツの1位指名を受けて入団

ドラフトでジャイアンツ以外は拒否するという騒動は、かつて元木大介、内海哲也、長野久義など、何度か繰り返されていることで批判も多いですが、かつては人気のなかったパリーグだからとか、ドラフトの順位が低すぎるといった理由で拒否した選手も存在しているし、拒否する選手を強行指名して成功したチームもあるので、ドラフト制度の抱える問題のひとつではあるものの、指名する側も拒否する側も責めることはできません。

プロ入り後は1年目から活躍し、リーグ優勝に貢献。東北楽天ゴールデンイーグルスとの日本シリーズでは、この年シーズン24連勝、ポストシーズンも2勝して無敗だった田中将大に投げ勝ち、唯一の黒星をつけました。

2年目は開幕投手を務め、セリーグMVPに輝く活躍を見せ、以降不動のエースとして、チームを牽引。WBC(ワールドベースボールクラシック)などの日本代表のひとりとしても常にエース格として選出され、世界に力を見せつけています。

2018シーズン終了時点で、プロ通算6年間に76勝。MVP1回、最優秀防御率4回、最多勝利2回、最多奪三振2回、沢村賞2回、ベストナイン3回、ゴールデングラブ賞3回など、現役ではナンバーワンといえる実績を残し続けています。

 

私が選ぶ、菅野智之の凄さがわかる名言・語録集

【名言語録集その1】

「本当のエースになるには15勝じゃたりないと思います。やっぱり20勝したい」

勝ち星では2017年の17勝が最高ですが、20勝にはこだわりがあるようです。平成の30年間で20勝以上をあげたセリーグの投手は斎藤雅樹、西本聖、上原浩治、井川慶の4人です。パリーグでは斉藤和巳、岩隈久志、田中将大の3人だけであり、合計わずかに7人のみです。いずれも球史に名前を残す投手ばかりです。

田中将大は日本で活躍した7年間で通算99勝をあげています。菅野がそれと並ぶには2019年に23勝しなければなりません。田中は弱小球団といわれるイーグルスでの勝ち星だけに、やはりすごいと思わせますが、防御率では田中の2.30に対して、菅野は2.17と上回っており、菅野がうまく勝ち星に恵まれていないとも言えます。

その田中に日本シリーズで田中将大に投げ勝った時、何事にも厳しかった菅野の父親が「あいつ、すごいなあ」と家族にもらしたそうです。

その田中も背負っていたのが背番号18。日本のプロ球界ではエースナンバーと言われる背番号を2019年シーズンから菅野も背負うことになります。

 

「18番をつけるには絶対的な実力が必要なんです。むしろ、実績は必要ない。必要なのは実力だと思います」

そう語る菅野ですが、ジャイアンツだけでなく球界のエースとして、令和時代における最初の20勝投手になるかもしれません。

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【名言語録集その2】

「僕はバッターに対したら、まず必ず一球で打ち取ることを考えます」

奪三振も多く、三振で打者をなぎ倒すイメージのある菅野ですが、本人は一試合を27球で終わらせるのが理想だと言います。

 

「ボールをコントロールできずに困ったことは、ほとんどない」

自ら言うだけあって、極めて制球力のいい菅野ですが、同期入団となるイーグルスの則本昂大との対談で、共に憧れの選手は松坂大輔と斉藤和巳だと語っています。面白いことに松坂大輔も斉藤和巳も、そして則本も奪三振を狙うタイプの投手です。

則本は6年間で75勝と、菅野ほぼ同じ勝ち星をあげている日本を代表する投手です。しかしその違いは則本の方が防御率は1点近く悪く、そして奪三振数が200以上多いことです。その辺りに菅野と則本のスタイルの違いが出ているといえます。

 

「僕はエースというのは、見ている人の思いもやっている人の思いも、すべてを背負って、その日その日に求められること、すべて応える存在だと思います。連敗しているならそれを止めて欲しい、チームに嫌な空気が漂っているなら流れを変えてほしい、そういうすべての願いを受け入れて背負えるのがエースなんです。それを背負えない人には資格はないと思います」

27球での完全試合を理想とするのは、すべてを背負うエースとしての覚悟なのだろうと思います。

 

【名言語録集その3】

「変化をしない方が怖い。変化をしないで、現状に満足するってことが一番怖いです」

多彩な球種を持つ菅野ですが、結果を残していても現状に満足せず、新たな課題にチャレンジし続ける姿勢を見せています。ルーキーイヤーにいきなり開幕から3連勝し、打たれる気がしなかったそうですが、対戦するうちに打者はすぐに対応するようになってきて、このままではダメになるので「毎年変わらなきゃいけない」と理解したそうです。

その柔軟な姿勢は、プロになるような選手では珍しく中学生時代に軟式野球をやっていたからかもしれません

 

「野球としては硬式よりも軟式の方がはるかに難しい。そういう野球を経験できたことは自分の財産になったと思います」

高校では軟式出身者は菅野ただひとりだったそうで、他の人とは違う様々な経験が、彼の力になったのでしょう。

同僚だった内海哲也によれば「常に携帯でゲーム」をしているという菅野ですが、ただの息抜きにしても研究熱心なところは変らないようです。

 

名言からの学び

・過去の実績にとらわれず、常に実力を養うことが大切。

・すべてに応えようとする覚悟が理想を作る。

・常に変化を恐れない。

 

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