サブマリン投法とは?名前の由来や歴代投手をご紹介
2019/03/09
プロ野球の投手は様々なタイプの投手がいます。一番わかりやすいのは右投、左投げの違いではないかと思います。その次に投手の腕のでてくる高さが違う点ではないでしょうか?
一番高いところから投法するオーソドックスなオーバーハンド、その次は4分の3くらいの高さから投法するスリークウォーター、その次がサイドスロー、そして最後にアンダースローと投げる際の腕のでどころで投法が変わります。最後に記載したアンダースローはこの中でも特徴的な投法であまり多くの選手はいませんでした。
ちなみにアンダースローはサブマリン投法とも呼ばれています。
今回はそんなサブマリン投法について名前の由来から歴代投手までまとめてみました。早速確認していきましょう。
サブマリン投法とは?名前の由来について
アンダースローは投手の投法で一番低いと所から腕がでてくる投法です。
アンダースローは英語ではサブマリンと言われています。その理由はリリースポイントが低い所からでてくるのでボールが下から上に浮き上がってくることからそのような名称がついたと言われています。
オーバーハンドから投げる投手の軌道とは違い打者としてはボールを捉えるのが難しくなります。
ですが、デメリットで言えば投手の生命線である肘や肩に負担がかかりすぎるために選手生命に影響があったり、投手の一つの見所である球速はあまり出すことができない点があります。
歴代サブマリン投手一覧まとめ
ここではサブマリン投手一覧をまとめてみました。
氏名 | 所属球団 | プロ入り年度/ドラフト | 投打 |
会田照夫 | ヤクルト | 1970年/ドラフト8位 | 右投右打 |
会田有志 | 巨人 | 2005年/ドラフト7位 | 右投右打 |
秋山登 | 大洋 | 1956年 | 右投右打 |
足立光宏 | 阪急 | 1959年 | 右投右打 |
安藤元博 | 東映・巨人 | 1962年 | 右投右打 |
上田次朗 | 阪神・南海 | 1969年/ドラフト1位 | 右投右打 |
大友工 | 巨人・近鉄 | 1949年 | 右投右打 |
小川健太郎 | 東映・中日 | 1954年 | 右投右打 |
葛西稔 | 阪神 | 1989年/ドラフト1位 | 右投右打 |
加藤正志 | 楽天 | 2014年/ドラフト6位 | 右投右打 |
金城基泰 | 広島・南海・巨人 | 1970年/ドラフト5位 | 右投右打 |
坂井勝二 | 大毎・大洋・日本ハム | 1959年 | 右投右打 |
佐々木宏一郎 | 大洋・近鉄・南海 | 1962年 | 右投右打 |
重松通雄 | 阪急・大洋・金星・西日本 | 1936年 | 右投右打 |
杉浦忠 | 南海 | 1958年 | 右投右打 |
高橋直樹 | 東映・広島・西武・巨人 | 1967年/ドラフト3位 | 右投右打 |
武末悉昌 | 南海・西鉄・高橋 | 1949年 | 右投右打 |
武智文雄 | 近鉄 | 1950年 | 右投右打 |
近田豊年 | 南海・阪神 | 1987年/ドラフト外 | 両投左打 |
仁科時成 | ロッテ | 1976年/ドラフト3位 | 右投右打 |
深沢恵雄 | 阪神・ロッテ | 1975年/ドラフト5位 | 右投右打 |
松沼博久 | 西武 | 1978年/ドラフト外 | 右投左打 |
三沢淳 | 中日・日本ハム | 1970年/ドラフト3位 | 右投左打 |
皆川睦雄 | 南海 | 1954年 | 右投右打 |
宮本賢治 | ヤクルト | 1981年/ドラフト1位 | 右投右打 |
山下律夫 | 大洋・クラウン・南海 | 1966年/第二次ドラフト1位 | 右投右打 |
山田久志 | 阪急 | 1968年/ドラフト1位 | 右投右打 |
若生忠男 | 西鉄・巨人 | 1955年 | 右投右打 |
渡辺俊介 | ロッテ | 2000年/ドラフト4位 | 右投右打 |
渡辺秀武 | 巨人・日拓・大洋・ロッテ・広島 | 1963年 | 右投右打 |
※名前順で一覧を記載しています。
長いプロ野球の歴史の中で多くの投手はいましたが、サブマリン(アンダースロー)投手一覧を見てみるとあまり多くの投手がいないのが分かります。しかも活躍した選手というのは限られていますよね。
上の一覧は名前順で記載していますので、年代は混合していますが、会田照夫さん、会田有志さんは、親子でプロ野球選手になり共にサブマリン投法というのはまさに親の背中を見て育ったということなのかも知れませんね。
また、近田豊年さん(両投)を除いたら他の投手は全て右投の投手です。左投ではあまりメリットある投法ではないのかも知れませんね。
印象的なサブマリン投手をご紹介
ここでは印象的なサブマリン投手を3名ほど紹介します。
皆川睦雄
皆川睦雄さんは南海一筋で活躍した選手で、あのID野球を球界に浸透させた野村克也さんと同期入団です。入団後2年間は勝ち星に恵まれずプロの壁にあたっていました。
3年目に奮起し11勝をあげましたが、肩を痛めたことからオーバースローからアンダースローへの変更をコーチからアドバイスされました。
その投法がマッチしその翌年からは17勝、19勝と安定して2桁勝利の成績を残すようになりました。南海のエースとして活躍し通算成績は221勝139敗という素晴らしい成績を残しました。
2017年現在では日本プロ野球最後の30勝投手として名前も残している「サブマリン投法のパイオニア」です。
山田久志
やはりサブマリン投法と言えばまず思い浮かぶのが山田久志さんではないでしょうか?
アンダースロー投手として通算284勝という成績も残しています。また、1975年から1986年までの12年間開幕投手を務めています。
最多勝利のタイトル3回、最優秀防御率のタイトル2回、最高勝率タイトル4回も獲得しており、記録にも記憶にも残す名サブマリン投手です。
近田豊年
あまり名を知っている人は少ないかも知れませんが、近田豊年さんはなんと両投げの投手でした。本当に器用だと思います(^^♪
1987年にドラフト外で社会人から南海に入団しました。残念ながら一軍での登板機会は一度だけとなりました。その時は左投で投球したようです。
中々両腕の投法を一人前に確立させるのは難しいでしょうが、これから先この様な2刀流がでてきても面白いですよね(^^♪
まとめ
・サブマリン投法と言われる由来はリリースポイントが低いためボールが下から上に浮き上がってくることからその名称がつけられました。
・サブマリン投手で一番の勝利数を誇っているのは選手時代阪急一筋の山田久志さんで284勝です。皆川睦雄さんは日本プロ野球最後の30勝投手で「サブマリン投法のパイオニア」とも言われています。
・サブマリン投法のメリットは打者がボールを捉える点が難しいことです。デメリットと言えば肘や肩への負担が大きくなることや球速がでにくい点があげられます。
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