歴代完封回数ランキング一覧まとめ!ちなみにメジャーは?【プロ野球】
先発投手が目指す高みの一つに最後まで1人で投げ抜き無失点で抑えるという完封勝利がありますよね。
今回はその完封回数についてまとめてみました!日本の歴代完封回数ランキングや最多回数記録を持っている選手のことについても触れています。
メジャーの完封回数についても日本と同様に書き記していますので同時に確認してみましょう!
目次
歴代完封回数ランキング一覧まとめ!
それでは、まず日本の歴代完封回数のランキングトップ5までを見てみましょう。
順位 | 選手名 | 所属チーム | 完封回数 | 実働期間 |
1 | ヴィクトル・スタルヒン | 東京巨人軍など | 83 | 1936~1955年 |
2 | 金田正一 | 国鉄スワローズなど | 82 | 1950~1969年 |
3 | 小山 正明 | 大阪タイガースなど | 74 | 1953~1973年 |
4 | 別所 毅彦 | 南海ホークスなど | 72 | 1942~1960年 |
5 | 鈴木 啓示 | 近鉄バファローズ | 71 | 1966~1985年 |
現役選手の通算完封回数1位は日本ハムファイターズ・金子弌大選手の21勝です。
歴代のランキングトップ5までを見てみますと、金子選手の約4倍の数字となっていますね。
現在のプロ野球界では球数制限の考えが浸透してきたことから、先発投手が100球を超えると監督は投手交代を考えるようになり、リリーフ陣に引き継がれることが当たり前になっています。
しかし、昔のプロ野球界では先発投手が150球を超える球数を投げることは珍しくなく、完投完封することが美学とされてきました。
先発投手が完投すると、救援陣が休めることはもちろんですが、試合がテンポ良く進み、さらに観ているファンも回を追うごとに熱量が増していき勝利した時の喜びは格別ですよね。
そして、その完投の先にあるのが無失点で抑えて勝利するという完封であり、今でも多くのエース級の先発投手が目指しています。
2018年には読売巨人軍の菅野智之選手がシーズン8完封を成し遂げました。
この記録は歴代完封回数ランキング5位の鈴木啓示選手が1987年に達成して以来40年ぶりだったそうです。
それほど完封を重ねるのは難しいことであり、歴代ランキング1位の83完封という数字は今後破られることはない記録と言えそうですね。
最多回数は東京巨人軍などで活躍したヴィクトル・スタルヒン選手!
そして、歴代完封回数のトップに輝いたのは巨人などで活躍したヴィクトル・スタルヒン選手の83完封が最多となりました!
スタルヒン選手は日本プロ野球界初の通算300勝、また稲尾和久選手と並ぶシーズン42勝という最多勝利記録も保持しています。
最多勝利6回、MVP2回、そしてノーヒットノーランの達成など、投手として多くの記録を打ち立てている選手でもあります。
スタルヒン選手は投手でありながら打撃にも優れており、1939年にはシーズン4サヨナラ打の日本記録を作っており、その記録はその後30年間破られなかったそうです。
その数々の功績を称え、日本野球殿堂史上最初の競技者表彰に選ばれました。
ちなみにメジャーは?
それでは続いて、メジャーリーグの歴代完封回数についてトップ5までを見てみましょう。果たして日本を上回る記録だったのでしょうか?
歴代完封回数ランキング一覧まとめ!
順位 | 選手名 | 所属チーム | 完封回数 |
1 | ウォルター・ジョンソン | ワシントン・セネタース | 110 |
2 | ピート・アレクサンダー | フィラデルフィア・フィリーズなど | 90 |
3 | クリスティ・マシューソン | ニューヨーク・ジャイアンツなど | 79 |
4 | サイ・ヤング | クリーブランド・スパイダーズなど | 76 |
5 | エディ・プランク | フィラデルフィア・アスレチックスなど | 69 |
ランキングのトップ5までを掲載してみました!
1.2位の選手だけは日本選手を上回っていますが、全体的に見るとそれほど日本との差は感じられませんでした。
また、シーズン最多完封数を見ても日本の最高記録は19回、メジャーは2位のピート・アレクサンダー選手の16回ですから、日本の方が上回っています。
日米共にランキング5位までの選手の実働期間は20年ほどです。この事から、日米の力の差があったとは言え、1人の投手が完封できる回数にはある程度限りがあることが分かりますね。
3位のマシューソン選手については珍しい記録もありました。
1905年のワールドシリーズに初出場したマシューソン選手は3試合に登板し3試合とも完封という離れ業をやってのけたそうです。同一のワールドシリーズで3完封を記録したのはマシューソン選手だけです。
メジャーでは日本よりも先に投手の肩や肘は消耗品だとする考え方が浸透しました。
現在の完投回数は20年前の1/5で、将来的に先発完投型の選手はいなくなるとも言われています。
日本同様にメジャーでも、ランキング上位の完封記録やマシューソン選手のワールドシリーズ3完封という偉業も今後破られることのない記録なのでしょうね。
最多回数はワシントン・セネタースで活躍したウォルター・ジョンソン選手!
そしてメジャーの歴代最多完封回数を記録したのは、ワシントン・セネタースで活躍したウォルター・ジョンソン選手の110完封がトップとなりました!
通算417勝を挙げたメジャーを代表する剛腕投手です。
ジョンソン選手の球速は99マイル(約159キロ)あったと言われ、シンシナティ・レッズのジョージ・ハーパー選手が2ストライクで諦めてバッターボックスから帰ってしまったこともあったそう。
また、ジョンソン選手はシーズン最多奪三振12回、投手三冠3回はメジャー最多記録も残しています。
この数々の偉大な功績によりジョンソン選手は1936年に設立されたアメリカ野球殿堂の最初の殿堂入り5名のうちの1人となりました。
メジャー、日本共に歴代完封回数1位の2人がそれぞれの野球殿堂入り最初の選手となったのは、とても縁を感じますね。
アメリカ(メジャー)野球殿堂入りの条件や基準は?受賞する特典とメリットについても
それだけ完封というのは国を問わず大きな功績の一つと言えそうです。
まとめ
・昔のプロ野球界では先発投手が150球投げることは珍しくなく、完投完封することが美学とされてきた。しかし現在は100球が目安とされリリーフ陣に託されることが多い為、歴代完封回数上位の記録は今後破られることはないとされている。
・日本の最多完封回数のトップはヴィクトル・スタルヒン選手の83完封であり、日本プロ野球界初の通算300勝、またシーズン42勝という最多勝利記録も保持。数々の功績から日本野球殿堂入りした最初の選手となっている。
・メジャーの歴代完封回数のランキングは日本のランキング完封回数と大差無く、1人の投手が完封出来る回数には限りがあることが分かる。
・メジャーの歴代完封回数のトップはウォルター・ジョンソン選手の110完封であり、シーズン最多奪三振12回、投手三冠3回はメジャー最多記録も残している。数々の功績によりアメリカ野球殿堂入りした最初の選手の1人となった。
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