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野茂英雄の凄さが分かる名言!メジャーに挑んだレジェンドの魅力や生き様に迫る

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日本プロ野球界のトッププレーヤーが次々と海を渡り、メジャーリーグで活躍し始めてから既にかなり長い年月が経ちますが、その先駆者と言える存在が野茂英雄氏。近鉄バファローズのエースとして数多くの実績を残し、メジャーでも複数の球団で輝かしいキャリアを積み重ねました。

マウンドで大きく振りかぶり、相手打者に背中を見せるまで上体を大きく捻ってから力強いボールを投げ込む“トルネード投法”で日米の野球ファンの目を釘づけにし、まさに一世を風靡する活躍を続けた野茂氏。

今回は、実力・実績・存在感、いずれも突出した真のメジャーリーガー・野茂英雄氏の名言を3つ取り上げ、その凄さや魅力・生き様に迫ってみたいと思います。

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野茂英雄氏について

それでは、まず、野茂氏の経歴についておさらいします。

1968年(昭和43年)8月31日生まれ、大阪府大阪市港区出身。大阪府立成城工業高校から新日本製鐵堺を経て、1989年ドラフト1位で近鉄バファローズに入団。このドラフト会議では近鉄を含む史上最多の8球団から1位指名を受け、話題を独占しました。

デビューイヤーの1990年は初登板からなかなか白星に恵まれませんでしたが、4月29日のオリックス戦で完投し、プロ初勝利。しかも、当時の日本タイ記録となる17奪三振をマークしました。そして同年は最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率の投手4冠を獲得し、さらにはベストナイン、新人王、沢村賞、MVPにも輝くなど強烈なインパクトを残しました。

その後も毎年コンスタントに、チームの大黒柱として相応しい成績を挙げ、1994年のシーズンオフにメジャー挑戦を表明。当時は心無い誹謗中傷もありましたが、自らの強い意志を曲げることなくロサンゼルス・ドジャースと契約を結び、1995年から3年連続2桁勝利。1996年にはノーヒットノーランを達成するなど、“ドクターK”の愛称とともに目の肥えたメジャーリーグのファンを唸らせる活躍を見せました。

NPBで5年、MLBで12年の現役生活を全うし、2008年に引退。球史に深く名を刻んだ『ヒデオ・ノモ』の名は今も色褪せることなく、真のレジェンドの地位を確固たるものとしています。

 

特選!私が選ぶ「野茂英雄氏の三大名言」

「挑戦すれば、成功も失敗もある。でも、挑戦せずして成功はない。挑戦しないことには始まらない」

前述のようにメジャー挑戦表明の際には心ない声もありましたが、この名言こそ、野茂氏が初志貫徹で海を渡った原動力。挑戦後の結果がどのようになるかは分からないにしても、行動を起こさなければ何も始まりません。失敗を恐れて躊躇し続ければ現状維持こそあれ、新たな展開からの成功には至らないということですね。

メジャーでは通用しない…という説得力のない批判は当然、野茂氏の耳にも届いていたでしょうが、そんなことには惑わされず、積極果敢にメジャーの扉を開けた姿勢は素晴らしかったですし、同じ夢を抱く後進の選手たちも大いに勇気づけられたことでしょう。

この姿勢と行動力は、我々もぜひ見習いたいものですね。例えば会社でも、何か新しいことを立ち上げたりするときにはリスクを恐れて、実際に行動する前の段階…すなわち、思案の段階で止めてしまうことも少なくありませんが、よほど無謀な試みでない限り、まずは挑戦する。こういうことが頻繁にあっても良いのではないかと思います。

 

「何かを得ようと思ったら、毎日毎日繰り返しやる。そうしないとうまくならないし、成果が出ない」

日本で、そして米国で、突出した実績を残した野茂氏ですが、この名言からは、いかに地道な鍛錬を積み重ねてきたかが見て取れます。

そもそも、野茂氏の代名詞でありトレードマークとも言えるトルネード投法にしても、一朝一夕で身についたものではないと確信します。一般的にはなかなか体得できない、模倣もできない、特殊なピッチングフォーム。それを完全に自分のものにする、しかも、高いレベルでの戦いで通用するまで精度を上げることができたのは、日々の真摯な姿勢での反復練習があったからこそでしょう。

もちろん、超一流の域に入ってからも当然のように、日々の努力鍛錬は怠らなかったと想像しますし、スランプに陥った際は基本に立ち返っての見直しや反芻もあったと思います。その繰り返しがあったから、長きに渡って卓越したパフォーマンスを発揮できたのではないでしょうか。

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「華があるうちに辞めるのではなく、ボロボロになっても投げ続けようと決めました」

野茂氏のプロとしての美学や生き様が収斂された名言です。華々しいデビューから毎年のように好成績を残し、多くの賞賛を集め、多くの敬意を払われた野茂氏。

選手によっては、キャリアの全盛期を少し過ぎたあたり…つまり、まだ華があるうちに現役を引退する選択肢もあるかと思いますが、野茂氏の場合は全く違いました。契約の内容や金額面などの条件は二の次で、自らの働き場所がある限りは表舞台に立つ。その強い意志が、現役生活をより長いものにしたと思います。

ピーク時のパフォーマンスを出せなくなっても、体が動く限りはマウンドに立つ意欲を失わない。「言うは易く行うは難し」という故事ことわざのように、実際は、現役晩年に差し掛かってからは心技体を高いレベルでキープする、あるいは、さらに上げていくことは容易ではなかったと思いますが、自らが限界と悟るその瞬間まで、“現役投手・野茂英雄”に拘り続けた姿には、神々しささえ感じられました。

「人生あきらめが肝心」などという言葉もありますが、野茂氏のこの名言に触れてしまうと、非常に陳腐な言葉に思えます。何か一つにことに対して全精力を注いで取り組んだのであれば、納得いく結果が出るまで、あるいは、自分がやりきったと思えるまで、粘り強く継続していくことが大切なのではないでしょうか。私たちの日常生活、学業、仕事でも見習いたい思考と行動ですね。

 

名言からの学び

・成功を得るためには、まず挑戦する。新たな挑戦を積極的に試みる姿勢を見習いたい。

・成果を出すためには反復が必要。うまくなるために繰り返して行うことが大切である。一朝一夕では決して身につかない。

・華があるうちにやめるのではなく、完全にやり通す道を選んだことが野茂氏の最大の美学であり生き様である。

 

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