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中村悠平の凄さが分かる名言・語録集!日本シリーズMVP捕手の伝説エピソードから努力論まで

チームによって受け継がれる背番号の系譜があります。エースナンバーやチームリーダーがつけるものなど、永久欠番にはならないものの、長年そのチームを支えてきた重みのある背番号。ヤクルトスワローズにおいて27番はそんな背番号のひとつであり、2022年シーズンからそれを背負うのが中村悠平です。

スワローズの背番号27は、かつて400勝投手の金田正一の女房役だった根来広光、チーム初優勝の支柱だった大矢明彦、そして最強チームともいわれる時代を支えた古田敦也と、チームの歴史を代表する捕手たちがつけてきました。

以前よりその背番号を熱望していた中村ですが、2021年チームをリーグ優勝に導き、日本シリーズではMVPを獲得する活躍を見せ、ついに念願を叶えました。

今回は日本シリーズMVP捕手となり、重みのある背番号を継承した中村悠平の凄さが分かる名言や語録を紐解き、その伝説エピソードから努力論にまで迫ります。

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中村悠平について

まずは中村悠平の経歴を追ってみます。

1990年6月17日生まれ、福井県大野市出身。中学までは軟式野球を経験し、福井商業高校へ進学。1年生の秋からレギュラー捕手となり、2年生の時から連続で夏の選手権大会で甲子園に出場。強肩強打の捕手として注目され、2008年のドラフト会議で東京ヤクルトスワローズから3位指名を受けて入団します。

ルーキーイヤーから1軍登録もされ、2年目には初安打を記録します。4年目となる2012年に初本塁打を放つなど91試合に出場。オフには日本代表にも選ばれます。そこから相川亮二との併用されますが、2015年に正捕手の座につき、チームのリーグ優勝に貢献。ベストナインとゴールデングラブ賞に輝きます。

2018年には選手会長に就任し、小川淳司監督よりチームキャプテンにも指名されます。しかし度重なる怪我に悩まされ、2020年にはわずか29試合の出場にとどまりました。奮起した2021年、再び正捕手として守備面はもちろん攻撃面でも進化を果たし、チームを日本一に導く原動力となり、日本シリーズではMVPに輝きました。

2021年シーズン終了まで、プロ野球通算13年間で765安打、31本塁打、打率.244。ベストナイン2回、ゴールデングラブ賞2回。

2022年シーズンからは背番号27をつけ、チームの歴史を代表する捕手たちに、また一歩近づくことでしょう。

 

私が選ぶ、中村悠平の凄さがわかる名言・語録集

【名言語録その1】

「本当にピッチャーに信頼されるようになるには、点を取られないことが一番だと思うんで」

2015年にリーグ優勝を果たしたものの、それ以降のスワローズのチーム事情は誰がみてもちぐはぐでした。3度のトリプルスリーを達成した山田哲人やシーズン60本塁打のバレンティンなど、強打者はそろっているのに投手力は壊滅的で、2016年からの5年間は最下位3回、5位1回と散々でした。その責任の一端は捕手である中村にも向けられました。

正直なところ、決して強力な投手陣というわけではないチーム事情を考えれば、捕手だからと責められるのは酷である気がします。しかし中村の側にも改善の余地があるというのも確かなことでした。

以前からチームの捕手の顔ともいうべき背番号27をつけたがっていた中村ですが、2016年はチームから28番を提示されて、断った経緯があります。しかし心機一転、2021年に背番号2をつけたのは、一度すべてをリセットしようという気持ちの現れだったのかもしれません。

そして2021年のキャンプでは、臨時コーチを務めたかつての背番号27、古田敦也に指導を仰ぐことで、中村がひとつ進歩を見せるのです。

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【名言語録その2】

「バッター、バッターになり過ぎず、1年間やってきたこと、投手の一番いいところを引き出そうと研究しています」

中村は古田の指導を受け、今日はこの球が使えないとか、このコースはダメといった見切りが早すぎたために、結果として投手の持ち球を最大限に生かせていなかったことに気づかされたそうです。

2021年の日本シリーズ第2戦、先発した高橋奎二はその日、ストレートは良かったものの、変化球で使えるのはチェンジアップだけ。カーブは曲がりは良かったもののストライクが入らない状況でした。以前の中村ならばストレートとチェンジアップの組み合わせだけで、行けるところまでというリードでしたが、あえてカーブも使うことで、高橋の能力をうまく引き出し、完封勝利に導きました。

それは古田に学んだことの一端であり、中村の成長の跡だとも言えます。彼のリードが投手陣を支え、日本一へと輝く一因となったのは間違いありません。その証明こそが、チームも本人も納得の上で背負う、背番号27ということなのでしょう。

 

【名言語録その3】

「精魂尽き果てました」

2021年の日本シリーズ、スワローズとオリックスバッファローズの対戦は、すべての試合が白熱した接戦となり、記憶に残る名勝負となりました。

その結果、シリーズMVPを獲得した中村ですが、「本当に、毎試合しんどくて。本当にオリックスはいいチームで、 精魂尽き果てました」としみじみ語っています。

彼にとってリーグ優勝は2度目ですが、「6年前の優勝は『あれ、優勝しちゃった』って感じだったんですけど、今年の優勝は春のキャンプから『お前がその気になれ』という、その言葉をずっと胸にやってきたので、本当に嬉しいです」と話しています。

実際、2015年の優勝は周囲に引っ張られた結果でした。しかし2021年の日本一への貢献は、間違いなく中村自身の実力が生かされたものだったと思います。

シリーズMVPのインタビューでは「1年間頑張ってきて最後、ご褒美なのかな」と感慨深げでしたが、むしろ本当の真価は背番号27を背負ってからなのではないでしょうか。

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名言からの学び

・時にリセットから再スタートすることが必要である

・学びが人を成長させる

・最大のご褒美は期待である

 

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