つれづれベースボール。

野球にまつわる話題を楽しく気ままにお届けします

名言

小久保裕紀の凄さがわかる名言・語録集!球界レジェンドのリーダーシップ論から人生哲学まで

日本が2度の優勝を飾ったWBC、そして2020年の東京オリンピックに向かって、野球も日本代表を常設しようということになり、2013年にはプロとアマチュアが一体となって「侍ジャパン」を支援する形が整いました。その時、代表監督に就任したのが小久保裕紀です。

小、中、高校、大学、プロでも読売ジャイアンツと福岡ソフトバンクホークスと、所属したすべてでチームリーダーを務め、大学生の時にはバルセロナオリンピックにも出場し、プロになっても中心選手としては異例の無償トレードなど、さまざまな経験を見込まれて代表監督に抜擢されました。

右の長距離砲として通算413本の本塁打を放ち、満塁本塁打13本は日本プロ野球4位タイの記録であり、その勝負強い打撃はファンに強い印象を残しました。大学卒業のプロ野球選手で通算2000本安打と400本塁打以上を記録したのは、長嶋茂雄、山本浩二、金本知憲とこの小久保しかいません。

今回は豪快な打撃で魅了し、チームリーダーとしても活躍を見せてくれた小久保裕紀の凄さがわかる名言や語録から、球界レジェンドのリーダーシップ論から人生哲学まで迫ってみましょう。

スポンサーリンク

 

小久保裕紀について

まずは小久保裕紀の経歴を追ってみます。

1971年10月8日生まれ、和歌山県和歌山市出身。星林高校から青山学院大学に進学。大学日本一になるほか、バルセロナオリンピックのメンバーにも選出され、銅メダルを獲得。1993年にドラフト2位で福岡ダイエーホークス(現福岡ソフトバンクホークス)に入団

2年目でセカンドのレギュラーとなり、ホームランを28本放ち、本塁打王に輝きます。その後はサードとファーストへのコンバートもありましたが、ホークスの中心選手として活躍。しかし2003年のキャンプ中に大怪我を負い、そのオフには読売ジャイアンツに無償トレード。ファンも騒然となりました。

しかし2004年には怪我から見事に復活し、打率.314に本塁打41本という記録を残し、カムバック賞に輝きます。ジャイアンツでは生え抜き選手以外で初の主将となり、2006年オフにFA権を行使して、福岡ソフトバンクホークスに復帰。2012年までチームを牽引し続けました。

現役通算18年間で、2041安打、413本塁打、本塁打王1回、打点王1回、ベストナイン3回、ゴールデングラブ賞3回

引退後は解説者の後、2013年に侍ジャパンの監督に就任。2017年のWBCで準決勝敗退後に退任しました。

 

私が選ぶ、小久保裕紀の凄さがわかる名言・語録集

【名言語録集その1】

「全員の力でとったMVPだし、その代表としてもらったと思っています」

2011年に日本シリーズでMVPに輝いた時の言葉です。
プロ野球に入り、当時のホークスの監督だった「球界の寝業師」の異名をもつ根本陸夫に「お前は将来指導者になるんだから、自分のプレーを一生懸命する以外に、指導者としての自分をどうするかという目を持ちながら野球人生を歩みなさい」と言われたそうです。

更に石毛宏典がライオンズからトレードやってきた時も同じようなことを言われたそうで、小久保は誰の目にもリーダーとしての資質を見込まれていました。常にその意識があるからこそ MVPをとっても、リーダーとしてチームメイトに感謝する言葉を選んだのでしょう。

まったく指導者としての経験のないまま、侍ジャパンの監督を打診された時も、相談した王貞治が「お前はまだ若いんだから、失敗を恐れず思い切ってやれ」と後押しをされたそうです。そんな多くの先輩に背中を押され、よりリーダーとしての資質を磨いていったのでしょう。

王貞治の名言・格言全集!尊敬され続ける天才打者の努力論やリーダー論とは?

 

【名言語録集その2】

「勝つためにすべての決断を下していく。全員が納得することはあり得ないが、その中で最後の勝利だけが、みんなを救える」

2013年に侍ジャパンの監督となり、2017年WBCに向けた合宿で選手たちに向けた言葉です。

WBCでもオリンピックでも、勝つことが至上命題となってしまい、監督や選手たちには大きなプレッシャーになっていると思います。だからこそ勝利が救いになるのでしょう。

監督経験のないまま侍ジャパンを率いた小久保ですが、監督の仕事について「サインをどんどん出して、動くことは意外と簡単」と言っています。

 

「動かない、我慢をするということの方が難しいし、そういった我慢が一番、監督に求められる部分だと思う。もちろんそれで負けてしまうと無策などと批判を浴びてしまうかもしれないけれど、そういうところも含めて責任を背負っていくのが監督なのかなと」

勝たねばならないと思うほど、焦り、手を変え品を変え、何かを仕掛けたくなります。

しかし動かず、じっと我慢することもまた必要です。「機を見るに敏」と言いますが、好機を逃さず捕らえるには、不用意にかき乱さないことが重要

小久保は監督としていい経験を積んだようです。

スポンサーリンク

 

【名言語録集その3】

「鳥のようにてっぺんまで、高く舞い上がりたいですね」

2017年WBC前のインタビューでの言葉です。

小久保は出身地のニュース和歌山のインタビューで、プロになって一番達成感があったのは400号ホームランだと話しています。

 

「過去に15人しか達成していない数字でしたので、この世界で長距離を武器にしてきた証を手に入れたみたいな思いがありました」

選手としては、まさに「高く舞い上がり」、結果を残した小久保ですが、座右の銘にして、自著のタイトルにもしているのが「一瞬に生きる」という言葉です。

打者にとって勝負はすべて一瞬です。もちろんそこに至る準備もありますが、それも含めて結果は一瞬に集約されます。その感覚はまさに鳥が一気に舞い上がる感覚と似ているかもしれません。

ゆえにリーダーとして、自分が知るその達成感を、チームのメンバーにも経験させたいという思いが詰まった言葉ではないでしょうか。


一瞬に生きる [ 小久保裕紀 ]

名言からの学び

・リーダーは育つものではなくて、育てるものである。

・勝利のために動くことは簡単だが、我慢することも必要である。

・良いリーダーは個人の達成感を、チームにうまく追体験させる。

 

関連記事

秋山幸二監督の凄さがわかる名言!天才が残した成績・記録から人生哲学にも迫る!

工藤公康の凄さが分かる名言・語録集!努力の天才の人生哲学やリーダーシップ論とは

原辰徳監督の名言!名将のリーダーシップ論や人生哲学に迫る

スポンサーリンク

-名言

こんな記事も読まれています