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東京ヤクルトスワローズの歴代外国人選手一覧まとめ!最強助っ人選手や最高年俸ランキングも合わせてチェック!

1950年に創設した東京ヤクルトスワローズでは、これまで多くの外国人選手がプレーしてきました。

今回はこれまで東京ヤクルトスワローズに所属した歴代外国人選手の成績や最高年俸などを調べ、東京ヤクルトスワローズ最強の助っ人選手についてリサーチしました。

球史に名を残した選手の名前が登場しますし、一緒に楽しく確認していきましょう。

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東京ヤクルトスワローズの歴代外国人(助っ人)選手一覧まとめ!

1950年以降、在籍した外国人選手を表にしてみました。球団創設から10年以上経過した60年代から在籍する外国人選手が増えていることがわかります。

まずは野手から見てみましょう。

東京ヤクルトスワローズの歴代外国人(助っ人)選手(野手編)一覧まとめ!

選手名 背番号 試合数 打率 本塁打 打点 国籍 タイトル
1963 宮本 敏雄 40 118 0.252 11 47 USA
1964 宮本 敏雄 40 72 0.268 0 6 USA
1966 ジャクソン 15 97 0.254 20 43 USA
マヒナス 4 61 0.288 0 4 CUB
1967 ジャクソン 15 117 0.296 28 79 USA
ロバーツ 5 126 0.270 28 89 PNA
1968 ジャクソン 15 115 0.219 20 59 USA
ロバーツ 5 128 0.296 40 94 PNA ベストナイン
1969 ロバーツ 5 116 0.318 37 95 PNA ベストナイン
チャンス 3 55 0.320 16 46 USA
1970 ロバーツ 5 124 0.238 19 52 PNA
チャンス 3 88 0.233 6 26 USA
1971 ロバーツ 5 128 0.268 33 76 PNA
ジャービス 4 31 0.192 1 9 USA
1972 ロバーツ 5 120 0.277 22 63 PNA
ロペス 31 130 0.246 26 66 USA
1973 ロバーツ 5 36 0.252 2 16 PNA
ロペス 31 118 0.249 15 32 USA
ペピトーン 5 14 0.163 1 2 USA
1974 ペピトーン 5 0 0.000 0 0 USA
ロジャー 5 106 0.232 25 54 USA
1975 ロジャー 5 123 0.292 27 70 USA ベストナイン
1976 ロジャー 5 120 0.274 36 81 USA
マニエル 4 84 0.243 11 32 USA
1977 ロジャー 5 111 0.263 22 55 USA
マニエル 4 114 0.316 42 97 USA
1978 マニエル 4 127 0.312 39 103 USA ベストナイン
ヒルトン 3 128 0.317 19 76 USA ベストナイン
1979 ヒルトン 3 105 0.258 19 48 USA
スコット 4 112 0.272 28 81 USA ダイヤモンドグラブ賞
1980 スコット 4 123 0.267 16 69 USA ダイヤモンドグラブ賞
パラーゾ 3 118 0.281 15 43 USA
1981 スコット 4 44 0.213 4 9 USA
マニエル 2 81 0.260 12 36 USA
1982 デントン 2 42 0.207 1 5 USA
ハーロー 3 42 0.164 4 12 USA
ブリッグス 11 53 0.240 6 24 USA
1983 ブリッグス 11 123 0.268 12 44 USA
マルカーノ 3 128 0.271 25 78 VEN
1984 マルカーノ 3 123 0.300 15 77 VEN
C.スミス 2 52 0.214 5 15 USA
1985 マルカーノ 3 94 0.299 12 51 VEN
C.スミス 2 16 0.158 0 3 USA
1986 レオン 2 130 0.319 34 97 USA
ブロハード 3 129 0.258 21 64 USA
1987 レオン 2 120 0.300 22 73 USA
ブロハード 3 11 0.379 2 5 USA
ホーナー 50 93 0.327 31 73 USA
1988 デシンセイ 15 84 0.244 19 44 USA
ハーパー 16 10 0.143 2 6 USA
1989 パリッシュ 25 130 0.268 42 103 USA 本塁打王、ベストナイン
1990 マーフィー 7 34 0.229 5 22 USA
1991 レイ 6 110 0.299 11 51 USA
1992 レイ 6 49 0.190 2 13 USA
ハウエル 44 113 0.331 38 87 USA 首位打者、本塁打王、MVP、ベストナイン
パリデス 42 53 0.242 3 12 VEN
1993 ハウエル 44 121 0.295 28 88 USA
ハドラー 49 120 0.300 14 64 USA
1994 ハウエル 44 105 0.251 20 56 USA
クラーク 34 99 0.293 20 53 USA
1995 オマリー 3 125 0.302 31 87 USA MVP、ベストナイン、日本シリーズMVP
ミューレン 42 130 0.244 29 80 NLD
1996 オマリー 3 127 0.315 18 97 USA
ミューレン 57 128 0.246 25 67 NLD
1997 オルティス 9 20 0.172 0 7 DOM
テータム 2 51 0.309 13 25 USA
ホージー 10 137 0.289 38 100 USA 本塁打王、ベストナイン
1998 ホージー 10 107 0.233 13 42 USA
ムートン 3 30 0.241 3 12 USA
アンソニー 9 44 0.245 12 31 USA
1999 ペタジーニ 9 134 0.325 44 112 VEN 本塁打王、ベストナイン
松元ユウイチ 65 0 0.000 0 0 BRA
ツギオ佐藤 42 0 0.000 0 0 BRA
M.スミス 10 98 0.259 20 55 USA
2000 ペタジーニ 9 136 0.316 36 96 VEN ベストナイン、ゴールデングラブ賞
松元ユウイチ 65 0 0.000 0 0 BRA
ツギオ 42 0 0.000 0 0 BRA
ロブロ 10 29 0.197 1 2 USA
2001 ペタジーニ 9 138 0.322 39 127 VEN 本塁打王、打点王、MVP、ベストナイン、ゴールデングラブ賞
松元ユウイチ 65 0 0.000 0 0 BRA
ツギオ 42 0 0.000 0 0 BRA
ラミレス 3 138 0.280 29 88 VEN
2002 ペタジーニ 9 131 0.322 41 94 VEN ベストナイン、ゴールデングラブ賞
松元ユウイチ 65 10 0.250 0 3 BRA
ツギオ 42 0 0.000 0 0 BRA
ラミレス 3 139 0.295 24 92 VEN
2003 松元ユウイチ 65 12 0.286 0 0 USA
ツギオ 6 73 0.227 7 21 USA
ラミレス 3 140 0.333 40 124 VEN 本塁打王、打点王、最多安打、ベストナイン
ベッツ 44 112 0.287 15 52 CAN
2004 ラミレス 3 129 0.305 31 110 VEN
マーチン 7 71 0.241 6 18 USA
2005 ラミレス 3 146 0.282 32 104 VEN
リグス 2 107 0.306 14 44 USA
2006 ラミレス 3 146 0.267 26 112 VEN
リグス 2 142 0.294 39 94 USA
ラロッカ 29 103 0.285 18 63 USA
2007 ラミレス 3 144 0.343 29 122 VEN 打点王、最多安打、ベストナイン
リグス 2 37 0.217 3 19 USA
ガイエル 5 142 0.245 35 79 CAN
2008 リグス 2 30 0.202 3 11 USA
ガイエル 5 79 0.200 11 35 CAN
バルデス 45 29 0.256 1 8 DOM
2009 ガイエル 5 128 0.267 27 80 CAN
デントナ 4 118 0.276 21 83 USA
2010 ガイエル 9 142 0.311 13 30 CAN
デントナ 4 99 0.245 15 50 USA
ホワイトセル 53 68 0.309 15 53 USA
2011 ガイエル 9 121 0.260 5 38 CAN
ホワイトセル 53 112 0.247 12 33 USA
バレンティン 4 140 0.228 31 76 NLD 本塁打王
2012 バレンティン 4 106 0.272 31 81 NLD 本塁打王、ベストナイン
ミレッジ 85 125 0.300 21 65 USA
2013 バレンティン 4 130 0.330 60 131 NLD 本塁打王、最高出塁率、MVP、ベストナイン
ミレッジ 85 96 0.251 16 49 USA
2014 バレンティン 4 112 0.301 31 69 NLD 最高出塁率
ミレッジ 85 10 0.231 1 6 USA
2015 バレンティン 4 15 0.186 1 6 NLD
ミレッジ 85 24 0.211 1 9 USA
デニング 71 64 0.222 4 22 AUS
2016 バレンティン 4 132 0.269 31 96 NLD
ジェフン 00 17 0.225 0 2 KOR
2017 バレンティン 4 125 0.254 32 80 NLD
グリーン 40 25 0.194 2 8 USA
リベロ 39 54 0.215 6 21 VEN
2018 バレンティン 4 142 0.268 38 131 NLD 打点王
2019 バレンティン 4 120 0.280 33 93 VEN
2020 エスコバー 2 104 0.273 1 30 VEN

※USA=アメリカ、CUB=キューバ、PNA=パナマ、VEN=ベネズエラ、NLD=オランダ、BRA=ブラジル、CAN=カナダ、AUS=オーストラリア

 

50年代に所属した野手はおらず、巨人から移籍してきた日系アメリカ人の宮本敏雄選手が63年からプレーしました。66年に入団したルー・ジャクソン選手と67年に入団したデーブ・ロバーツ選手は弱小だったチームを2人で支え、ジャクソン選手は在籍した3年すべての年で20本塁打以上を記録し、ロバーツ選手は40本塁打を放った68年にベストナインを受賞すると翌年も37本塁打を記録してベストナインを2年連続で受賞しました。

ロバーツ選手は73年まで在籍し、72年までファーストのレギュラーを務めて安定した成績を残しました。70年代半ばにはロジャー・レポーズ選手が中軸を打って本塁打を量産し、「赤鬼」の愛称で親しまれたチャーリー・マニエル選手が活躍して、78年には同僚のデーブ・ヒルトン選手とともにベストナインを受賞しました。

80年代前半は期待に応えられない選手が多かったですが、86年に大洋から移籍してきたレオン・リー選手は移籍初年度に打率.319、34本塁打、97打点を記録し、期待以上の活躍を見せました。89年にファーストで起用されたラリー・パリッシュ選手は42本塁打を放ち本塁打を獲得しましたが、同年オフに就任した野村克也監督の構想外となり1年限りで退団しました。

90年代は外国人選手の活躍が目立ちました。92年に入団したジャック・ハウエル選手は来日1年目に打率.331、38打点を記録して首位打者と本塁打王を獲得、チームを優勝に導きMVPを受賞しました。
阪神から移籍してきたトーマス・オマリー選手は95年に自己最多の31本塁打を放ち、MVPを獲得して日本シリーズのMVPにも輝きました。

97年にレフトで起用されたドゥエイン・ホージー選手は巨人の松井秀喜選手と激しい本塁打王争いを制して本塁打王を獲得しました。99年にはロベルト・ペタジーニ選手が入団し、来日1年目で44本塁打を記録して本塁打王に輝きました。ペタジーニ選手は毎年30本塁打以上を記録し、02年オフに巨人に移籍するまで4番打者としてチームを引っ張り、01年には2度目の本塁王と自身初のMVPに輝きました。

ペタジーニ選手が抜けた後、チームを支えたのは03年に入団してレフトで起用されたアレックス・ラミレス選手でした。1年目から結果を残し、以降も毎年安定した成績を残し続けました。03年には本塁打王と打点王に加えて最多安打を獲得、07年には外国人の右打者として史上初となるシーズン200安打を達成しました。

10年代は球史に名を残す長距離砲が東京ヤクルトスワローズを牽引しました。11年に入団したウラディミール・バレンティン選手は持ち前の長打力を存分に発揮し、初年度から3年連続で本塁打王を獲得しました。特に3年目となった13年は王貞治選手の持つシーズン55本塁打を塗り替える60本塁打を記録してのタイトルでした。15年は怪我の影響で15試合の出場に終わりましたが、その年以外は中軸を務め、19年オフに退団するまで30本塁打以上を記録し続けました。

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東京ヤクルトスワローズの歴代外国人(助っ人)選手(投手編)一覧まとめ!

選手名 背番号 登板 防御率 勝利 セーブ 投球回 国籍 タイトル
1985 ビーン 21 8 7.25 2 0 22.1 USA
1988 ギブソン 91 23 4.87 7 0 140.1 USA
1989 郭 建成 37 0 0.00 0 0 0 TPE
アイケルバーガー 16 8 7.04 0 0 7.2 USA
デービス 27 36 3.97 4 7 56.2 USA
1990 郭 建成 37 17 4.95 0 0 60.0 TPE
バニスター 15 9 4.04 3 0 49 USA
ロックフォード 16 9 8.61 0 0 10.1 USA
1991 郭 建成 37 4 9.00 0 0 5 TPE
バートサス 16 18 5.61 3 0 85 USA
1995 ブロス 29 32 2.33 14 0 162.1 USA 最優秀防御率
1996 ブロス 29 23 3.61 7 0 137 USA
1997 ブロス 29 23 4.99 7 0 115.1 USA
1998 エーカー 24 12 2.34 0 0 69.1 USA
ドリスキル 42 7 4.80 0 0 15 USA
1999 エーカー 24 0 0.00 0 0 0 USA
ハッカミー 20 26 4.50 12 0 140 USA
バチェラー 23 7 7.94 0 0 5.2 USA
2000 ハッカミー 20 24 3.35 8 0 118.1 USA
リーゴ 50 0 0.00 0 0 0 BRA
レモン 33 31 3.91 3 0 103.2 USA
2001 リーゴ 50 0 0.00 0 0 0 BRA
ニューマン 34 17 4.18 3 0 60.1 USA
ハースト 64 22 5.97 1 0 34.2 USA
ホッジス 58 12 3.80 5 0 66.1 USA
2002 リーゴ 68 0 0.00 0 0 0 BRA
ニューマン 34 42 3.52 2 0 71.2 USA
ホッジス 58 32 3.41 17 0 200.2 USA 最多勝利
2003 ホッジス 58 20 5.90 5 0 100.2 USA
ベバリン 34 19 4.08 8 0 106 USA
片山 文男 63 0 0.00 0 0 0 BRA
2004 ベバリン 34 22 4.42 9 0 136.1 USA
片山 文男 63 0 0.00 0 0 0 BRA
マウンス 49 12 6.05 3 0 55 USA
ゴンザレス 42 15 3.09 4 0 46.2 PUR
2005 片山 文男 63 0 0.00 0 0 0 BRA
ゴンザレス 42 27 5.07 4 0 81.2 PUR
ラミレス・ジュニア 49 0 0.00 0 0 0 USA
ガトームソン 34 16 4.18 8 0 97 USA
2006 ゴンザレス 78 17 3.15 9 0 114.1 PUR
ラミレス・ジュニア 49 0 0.00 0 0 0 USA
ガトームソン 34 25 2.85 9 0 173.2 USA
2007 ゴンザレス 78 0 0.00 0 0 0 PUR
ラミレス・ジュニア 49 0 0.00 0 0 0 USA
グライシンガー 29 30 2.84 16 0 209 USA 最多勝利
シコースキー 34 29 2.29 1 1 39.1 USA
2008 ゴンザレス 78 8 4.30 1 0 44 PUR
林昌勇 12 54 3.00 1 33 51 KOR
リオス 34 11 5.46 2 0 64.1 ESP
ダグラス 69 6 3.94 2 0 32 USA
2009 林昌勇 12 57 2.05 5 28 57 KOR
李恵踐 49 42 3.65 1 1 37 KOR
バレット 18 7 7.15 0 0 11.1 USA
2010 林昌勇 12 53 1.46 1 35 55.2 KOR
李恵踐 49 19 5.09 0 0 17.2 KOR
バーネット 34 16 5.99 4 0 79.2 USA
デラクルス 70 9 7.84 0 0 10.1 DOM
2011 林昌勇 12 65 2.17 4 32 62.1 KOR
バーネット 34 48 2.68 1 2 47 USA
2012 林昌勇 12 9 0.00 0 3 7 KOR
バーネット 34 57 1.82 1 33 54.1 USA 最多セーブ
ロマン 53 26 3.04 9 0 165.2 PUR
2013 バーネット 34 47 6.02 1 7 40.1 USA
ロマン 53 30 4.24 3 1 63.2 PUR
ラルー 17 5 9.00 0 0 0 CAN
2014 バーネット 34 33 3.34 1 14 32.1 USA
ロマン 53 16 0.56 1 5 16 PUR
カーペンター 56 32 4.73 1 3 32.1 USA
ナーブソン 38 24 4.53 4 0 137 USA
2015 バーネット 34 59 1.29 3 41 62.2 USA 最多セーブ
ロマン 53 61 2.40 5 0 78.2 PUR
オンドルセク 58 72 2.05 5 0 70.1 USA
2016 オンドルセク 58 30 2.45 3 11 29.1 USA
ルーキ 53 69 3.06 6 0 64.2 USA
ペレス 13 19 8.02 2 0 21.1 DOM
デイビーズ 34 15 4.39 4 0 82 USA
2017 ルーキ 53 61 2.97 4 7 60.2 USA
ブキャナン 28 25 3.66 6 0 159.2 USA
オーレンドルフ 34 4 5.50 0 0 18 USA
2018 ブキャナン 28 28 4.03 10 0 174.1 USA
ハフ 45 35 4.87 3 0 94.1 USA
カラシティー 37 32 4.18 7 3 94.2 USA
アルメンゴ 40 0 0.00 0 0 0 DOM
ウルキデス 61 5 5.06 0 0 5.1 USA
2019 ブキャナン 28 18 4.79 4 0 99.2 USA
ハフ 45 68 3.97 1 3 65.2 USA
マクガフ 37 65 3.15 6 11 68.2 USA
スアレス 70 4 1.53 1 0 17.2 VEN
2020 マクガフ 37 50 3.91 4 0 46 USA
スアレス 43 12 2.67 4 0 67.1 VEN
イノーア 25 9 10.13 0 0 24 DOM
クック 33 7 7.88 0 0 16 USA

※USA=アメリカ、TPE=台湾、BRA=ブラジル、PUR=プエルトリコ、KOR=韓国、ESP=スペイン、DOM=ドミニカ共和国、VEN=ベネズエラ

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最初に入団した投手は85年入団のアンディ・ビーン投手で、以降続々と入団しますがなかなか思うような成績が残せない投手が続きました。

チームの外国人投手で初めてタイトルを獲得したのは95年のテリー・ブロス投手でした。この年は先発ローテーションの一角を担って14勝を挙げ、防御率2.33の好成績で最優秀防御率に輝きました。

02年に17勝を挙げて最多勝を獲得したケビン・ホッジス投手は前年の5勝から大幅に勝ち星を増やし、投球回数も200イニングを超えてエースの働きを見せました。野手と違い期待どおりの働きをしてくれた投手が少なく、日本人投手の活躍が目立った時期が続きますが、07年に入団したセス・グライシンガー投手は精密なコントロールを武器に16勝をマークし、最多勝に輝きました。また、同時期に在籍し、先発の1人としてマウンドに上がっていたディッキー・ゴンザレス投手はヤクルト時代には思うような成績が残せなかったものの巨人ではタイトルホルダーになりました。

00年代後半からはリリーフ投手の活躍が目立ちました。韓国代表の守護神を務めていた林昌勇投手は入団した08年から4年連続で25セーブ以上を記録し、長年ストッパーを務めていた高津臣吾投手が抜けた穴を埋める活躍を見せました。トニー・バーネット投手は来日2年目の10年からリリーフに専念すると12年と15年に最多セーブのタイトルを獲得し、15年にセットアッパーを務めて33ホールドを記録したローガン・オンドルセク投手との剛腕コンビは相手チームの脅威でした。

19年に入団したスコット・マクガフ投手は来日1年目からフル回転して65試合に登板、20年も50試合に登板しました。走者のいない無人の一塁ベースに牽制球を投げる珍プレーを見せましたが、最優秀中継ぎのタイトルを獲得した清水昇投手とともに中継ぎ陣を支え、21年シーズンも東京ヤクルトスワローズでプレーすることが決まっています。

 

【東京ヤクルトスワローズ】歴代外国人(助っ人)選手の年俸ランキング!歴代最高年俸はロベルト・ペタジーニ選手の4億5000万円!

ここでは東京ヤクルトスワローズの歴代外国人選手を年俸で順位付けしてみました。プロ野球界では投手よりも野手の年俸が高くなる傾向がありますが、東京ヤクルトスワローズのトップ5には投手が2人ランクインしました。

順位 年度 選手名 年俸 打率/防御率 試合/登板
1 2002 R.ペタジーニ 4億5000万円 0.322 131
2 2019 W.バレンティン 4億4100万円 0.280 120
3 2011 林 昌勇 3億6000万円 2.17 65
4 2005 A.ラミレス 3億0000万円 0.282 146
5 2019 D.ブキャナン 2億7600万円 4.79 18

1位はロベルト・ペタジーニ選手で、2002年の4億5000万円が歴代最高年俸となりました。来日1年目の01年から本塁打を量産し、本塁打王と打点王を、MVPを獲得する活躍を見せました。02年もタイトルは獲得できませんでしたが、41本塁打を放ちました。

2位は11年から19年まで在籍したウラディミール・バレンティン選手の19年シーズンの4億4100万円です。シーズン本塁打記録を塗り替えた大砲は毎年安定した成績を残し、18年に131打点で打点王に輝くと年俸は自己最高に到達しました。

3位にランクインしたのは林昌勇投手でした。08年に入団し、長らく守護神を務めた高津臣吾投手が抜けた穴を埋め、3年連続で25セーブ以上を記録して10年オフに年俸は3億6000万円になりました。迎えた11年も65試合に登板し、32セーブをマークしました。

4位にランクインしたアレックス・ラミレス選手は02年の来日1年目から中軸を打ち、03年に本塁打王と打点王、04年も打率.305、31本塁打、110打点の好成績を残し、移籍報道もありましたが同年オフに年俸3億円で契約して残留しました。

5位は19年のデビット・ブキャナン投手。来日2年目の18年に外国人投手としてはチーム4人目となる開幕投手を務め、チーム最多勝となる10勝を挙げました。同年オフに年俸は2億7600万円になりましたが、19年は故障もあり満足のいく成績は残せず19年限りで退団しました。

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私が思う最強の東京ヤクルトスワローズ歴代外国人(助っ人)選手はウラディミール・バレンティン選手!

これまで多くの助っ人外国人選手が燕軍団の一員として神宮球場を沸かせてきましたが、歴代最強の選手はウラディミール・バレンティン選手だと考えます。

ここで、ウラディミール・バレンティン選手のプロフィールを確認していきましょう。

職業:プロ野球選手
生年月日:1984年7月2日
身長:185cm
出身:オランダ領アンティル自治領(現:キュラソー)
最終学歴:セント・ポール・コーリション高校
血液型:不明

1984年(昭和59年)7月2日生まれ、オランダ領アンティル自治領(現:キュラソー)出身。セント・ポール・コーリション高校からメジャーリーグのシアトル・マリナーズに入団し、シンシナティ・レッズを経て10年オフに東京ヤクルトスワローズに入団しました。

東京ヤクルトスワローズに在籍した9年で1022試合に出場して打率.265、288本塁打、763打点を記録しています。来日1年目の11年から3年連続で本塁打王を獲得し、13年には長らく破れることのなかった王貞治選手のシーズン55本塁打を60本塁打に更新し、球史に名を残しました。本塁打王3回、打点王1回を獲得し、名実ともにチームの中軸打者としてチームを支え、相手投手に脅威を与え続けました。

同じように来日1年目から本塁打王を獲得し4番としてチームに貢献したロベルト・ペタジーニ選手や広角に打ち分けて活躍したアレックス・ラミレス選手など多くの歴代強打者を抑え、シーズン本塁打の記録保持者であるバレンティン選手が東京ヤクルトスワローズ史上歴代最強の外国人選手だと考えます。

東京ヤクルトスワローズの歴代外国人(助っ人)選手に関する豆知識

多くの選手が活躍した東京ヤクルトスワローズの外国人選手ですが、東京ヤクルトスワローズでプレーした後に他球団に移籍した選手が多くいます。

92年に首位打者、本塁打王、MVPを獲得したジャック・ハウエル選手は94年オフに巨人へ移籍し、99年から4番を務め本塁打王を2回獲得したロベルト・ペタジーニ選手も02年限りで巨人へ移籍しました。また、ペタジーニ選手の移籍後にチームを牽引したアレックス・ラミレス選手も08年から巨人でプレーしました。11年から19年まで主砲として活躍したウラディミール・バレンティン選手は20年からソフトバンクでプレーしています。

投手では07年に最多勝を獲得したセス・グライシンガー投手は1年で退団して巨人へ移籍し、思うような成績が残せていなかったディッキー・ゴンザレス投手も巨人へ移籍後活躍しました。

このように東京ヤクルトスワローズから他球団に多くの選手が移籍していますが、裏を返せば東京ヤクルトスワローズの外国人選手に対する「目利き」が優れている証かもしれません。

まとめ

・東京ヤクルトスワローズは60年代から助っ人外国人野手、80年代から助っ人外国人投手を獲得することが多くなった。

・野手ではロバーツ選手やラミレス選手、バレンティン選手、投手では林昌勇投手やバーネット投手が長く活躍した。

・歴代で一番年俸が高かったのは、2002年シーズンのペタジーニ選手の4億5000万円。

・バレンティン選手は本塁打を量産してシーズン本塁打記録を更新し、在籍中に本塁打王3回、打点王に1回輝いた東京ヤクルトスワローズ歴代最強の外国人選手である。

 

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