タイブレイク制の戦い方は?先攻後攻で有利不利はあるの?
高校野球でも2018年の春の選抜甲子園大会からタイブレイク制が導入されることが決まりました。これにより、延長戦に入ってからの選手起用や戦い方が変化してくると思われます。
例えば確実に送りバントが決められる選手を控えで入れておくこともあるかも知れません。このように微妙に戦いが変わってくるところも面白いところだと思います。
今回はそんなタイブレイク制のルールを復習すると共に、戦い方や先攻後攻での有利不利などをまとめました。事前にリサーチしておけば、また違った野球の楽しみ方が増えると思いますよ。
タイブレイク制のルールをおさらい
2018年春の選抜甲子園大会から用いられるタイブレイク制ですが、ここでルールをおさらいしておきましょう。
延長13回からタイブレイクのルールは適用されます。打順はそのままで12回の最後の打者の次からとなります。ただ走者は二塁ランナーが二つ前の打者、一塁ランナーは一つ前の打者が走者に入ります。アウトカウントは無死からはじまります。
タイブレイク制のルール!延長は何回からでランナーはどうなる?【高校野球】
これにより、今までは延長15回で勝負がつかない場合は再試合となっていましたが、再試合がなくなりました。2018年春の選抜甲子園大会では一回戦から準決勝までこの制度が適用され、決勝はタイブレイク制は行なわないようです。まずは、試験的に行ない、その先についてはまた改正なども考えられるかも知れませんね。
タイブレイク制の戦い方は?
タイブレイク制の戦い方は非常に難しいと思います。野球の場合は先攻、後攻に分かれているのでこれも大きな違いといえます。無死一塁、ニ塁という状況は通常の野球であれば大量得点が狙えるチャンスです。
ですが、一つ間違えるとダブルプレーの恐れもあるので、攻め方を慎重に考えなくてはいけません。打順などにもよりますが、基本的には送りバントを仕掛けてくるケースが多くなると思います。一塁ランナーだけの時よりも一、二塁の場合の方が送りバントも難しい状況なので、チームとしてバント技術の精度を高めていくこともタイブレイク制に備える戦いの一つになると思います。
また、守備の面でも同じことが言えます。無死一、二塁の状況で送りバントに備えた守備を練習し、三塁に走者をいかせないような徹底した守備練習とサインプレーなども見どころとなることでしょう。
先攻と後攻はどっちが有利なのか考えてみる
基本的には先攻、後攻と条件は同じなので一概にどちらが有利か不利か言えないように感じる方もいるかも知れませんが、やはり後攻の方が有利だと言えます。後攻は先攻のチームの得点に応じて攻撃を変えることができるからです。
例でいうと、もし一点も入らなければ後攻の攻撃で一点取れば試合が終わるので、かなり気持ちを楽に攻めることができます。確実に送りバントをして、その後もスクイズや打たせるにしても選択肢が豊富です。
また、先攻チームの攻撃で大量得点(3点以上)が入ってしまった場合は、思い切って最初から打って返して、ランナーをためていこうという考え方に変更できます。
ですので、先攻チームの得点により攻撃の仕方を変えていけるので、比較的後攻が有利と言えるのではないかと思います。
まとめ
・タイブレイク制は2018年の春の選抜甲子園大会から採用されます。ルールは延長13回から行なわれ無死一、二塁から行なわれます。
・タイブレイク制の戦い方としてはまず送りバントの可能性が非常に高いと言えます。先攻はまずは点を1点でも多くとることを考えます。とればとるだけ後攻のチームにプレッシャーを与えることができます。
・タイブレイク制は後攻チームの方が有利に戦えると考えます。先攻チームの得点により攻撃の仕方を変えることができるからです。
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