最多勝利数の歴代記録ランキング!世界記録(メジャー記録)もチェックしてみた【プロ野球】
2017/08/18
今回は投手にとって偉大な記録。最多勝利数の歴代記録についてご紹介していきます。
一体どんな選手が最多勝を達成しているのでしょうか?シーズン及び歴代通算の最多勝利数はもちろん、世界記録(メジャー記録)についても記していますので、同時に確認してみてくださいね。
今では想像できないほどの、とてつもない記録が目白押しです。
目次
歴代シーズン最多勝利数ランキング!
それではまず、プロ野球シーズン内における最多勝利数ランキングのベスト5までを表にしましたので、見てみましょう。
順位 | 投手 | 所属チーム | 勝利数 | 達成年度 | 登板数 |
1 | スタルヒン | 巨人 | 42 | 1939年 | 68 |
1 | 稲尾和久 | 西鉄 | 42 | 1961年 | 78 |
3 | 野口二郎 | 大洋 | 40 | 1942年 | 66 |
4 | 真田重男 | 松竹 | 39 | 1950年 | 61 |
5 | 須田博 | 巨人 | 38 | 1940年 | 55 |
5 | 杉浦忠 | 南海 | 38 | 1959年 | 69 |
ランキングを見ると、現代では考えられないほどの勝利数を重ねた選手たちがランクインしていますね。
近年では先発投手が間隔を空けて登板し、シーズンで20勝できれば沢村賞を達成できるほどの記録として讃えられますが、ランクインしている選手はその倍以上の勝利数を記録している選手も存在します。
これは、今と昔では登板数の違いがあり、昔はエースピッチャーが先発登板した翌日に中継ぎで登板するなどもあり、連投も当たり前の時代でした。そのため、勝ち星を挙げる機会も今より更に多く存在し、現代では考えられないほどの勝利数を重ねることができたわけです。
しかしその代償として、昔は連投で無理をして選手生命が短命に終わってしまう選手も存在しました。今の時代では、この最多勝利数を塗り替えることはほぼ困難ですが、無理をさせずに、きっちり間隔を空けて起用することで、短命に終わる選手が減り、長い間チームに貢献できるというメリットも生まれました。
選手個人のためにも、昔のように無理をさせない起用法が選手のためにもなる、というわけですね。
歴代通算最多勝利数ランキング
続いて、歴代通算での最多勝利数のランキングをベスト5まで表にしましたので確認してみましょう。
順位 | 投手 | 勝利数 | 実働期間 | 登板 |
1 | 金田正一 | 400 | (1950-1969) | 944 |
2 | 米田哲也 | 350 | (1956-1977) | 949 |
3 | 小山正明 | 320 | (1953-1973) | 856 |
4 | 鈴木啓示 | 317 | (1966-1985) | 703 |
5 | 別所毅彦 | 310 | (1942-1960) | 662 |
こちらも、ほぼ50年以上昔の選手たちがランクインしていますね。最近の選手になりますと、13位にランクインしている工藤公康選手(現ソフトバンクホークス監督)が1982年から2010年の間に達成した224勝が最多となっています。
通算の勝利数も200勝を達成できれば、日本プロ野球の殿堂入りになれるほどの功績として称えられますが、1位の金田正一選手はその2倍にあたる400勝を達成しており、とてつもない記録であることが伺えます。
更に、ランクインしている選手は実働が全員18年以上と長く、上記にも記したように昔の登板間隔でこれほどの期間活躍し続けたのですから、いかに昔の選手たちが丈夫で、鉄腕揃いだったのかが伝わってきますね。
世界記録(メジャー記録)もチェックしよう
続きまして、世界に目を向けてみましょう。一体どんな選手がランクインされているのでしょうか?
歴代シーズン最多勝利数の世界記録はグレイズのC・ラドボーン選手!
順位 | 選手 | 所属チーム | 勝利数 | 達成年度 |
1 | C・ラドボーン | グレイズ | 59勝 | 1884年 |
2 | J・クラークソン | ホワイトストッキングス | 53勝 | 1885年 |
3 | G・ヘッカー | エクリプス | 52勝 | 1884年 |
4 | J・クラークソン | ビーンイーターズ | 49勝 | 1889年 |
5 | C・ラドボーン | グレイズ | 48勝 | 1883年 |
5 | C・バフィントン | ビーンイーターズ | 48勝 | 1884年 |
ランキングを見ますと、日本のプロ野球より更に古い100年以上大昔の記録となっています。
1位のC・ラドボーン選手は5位にもランクインしており、先発で3日続けて投げていたという記録も残っています。今では考えられない起用の仕方ですね(笑)それを当たり前にこなしていたラドボーン選手は、さぞタフな選手だったのでしょうね。
続いて歴代の通算最多勝利数について、こちらも日本と同じように表にしてまとめてみました。こちらも、一昔前の選手たちがランクインしているのでしょうか?
歴代通算最多勝利数の世界記録はスパイダーズなどに所属した、サイ・ヤング選手!
順位 | 選手名 | 実働期間 | 通算勝利数 |
1 | サイ・ヤング | 1890~1911年 | 511勝 |
2 | ウォルター・ジョンソン | 1907~1935年 | 417勝 |
3 | G・アレキサンダー | 1911~1930年 | 373勝 |
3 | クリスティ-・マシュ-ソン | 1900~1916年 | 373勝 |
5 | ウォーレン・スパーン | 1942~1965年 | 363勝 |
こちらのランキングもシーズン最多勝までとはいきませんが、比較的昔の選手がランクインしていますね。
8位にはグレッグ・マダックス選手の355勝、9位にはロジャー・クレメンス選手の354勝がランクインしており、この両選手は最近の記録となっており、メジャーリーグのレジェンドとしても有名ですよね。
そして1位のサイ・ヤング選手の通算勝利数は、他の選手よりもズバ抜けており、【サイヤング賞】という名目で、メジャーリーグの賞の一つとしても引用されています。これは、通算勝利や通算投球回など数々のメジャー記録を保持している大投手として、1955年に亡くなったサイ・ヤング選手の名誉を称えて1956年に制定されたのです。自分の名前がメジャーリーグの賞の名前になるほど、名誉なことはありませんよね。
いかがでしたでしょうか?比較的古い時代の選手たちが、ランクインしている記録というのがわかったわけですが、果たしてこの記録を塗り替える選手は現れるのでしょうか?
今の起用法ですと、シーズン最多勝を塗り替えることは難しいかもしれませんが、昔より息の長い選手が増えた現代ならば、歴代最多勝を塗り替える選手ならば現れるかもしれませんね。ただやはりとてつもない記録ばかりなので、正直厳しい印象もありますが、長い目で期待しましょう。
まとめ
・日本のシーズン最多勝ランキングの記録は、50年以上前の記録となっており、昔の時代は先発の翌日に中継ぎ登板するなど、勝ち星を増やす機会が今よりも多かった。
・日本の歴代最多勝の1位は金田正一選手で、400勝と途方もない記録であり、ランキング入りしている選手は18年以上実働しており、鉄腕揃いである。
・シーズン最多勝の世界記録はC・ラドボーン選手の59勝であり、先発で3連投もこなしていたタフな選手である。
・歴代最多勝の世界記録は、サイ・ヤング選手の511勝であり、メジャーリーグの賞になるほど偉大な功績を収めた選手である。
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