数々の著名人を世に送り出している早稲田大学。名門野球部からも多数のプロ野球選手を輩出しています！

早稲田大学の野球部は1901年に創設された国内で最も歴史の古い野球部で、日本の大学に野球を広めた学校です。そして東京六大学野球連盟にも加盟している歴史ある伝統校ですね。

これまでに東京六大学野球リーグ45回優勝、大学選手権５回優勝と実力も兼ね備えた強豪校でもあります。早慶戦は大学野球では目玉の人気試合ですよね。

今回はそんな早稲田大学出身のプロ野球選手を紹介すると共に、早稲田大学野球部の豆知識についてもお伝えしていきます。

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早稲田大学出身のプロ野球選手のまとめ

早速ですが、早稲田大学出身のプロ野球選手の一覧からみていきましょう。

卒業年度	選手名	入団チーム名	ポジション	出身高校	主将
1952	荒川博	毎日オリオンズ	外野手	早稲田実業高等部
1960	徳武定祐	国鉄スワローズ	三塁手	早稲田大学系属早稲田実業学校高等学校	〇
1961	安藤元博	東映フライヤーズ	投手	香川県立坂出商業高等学校
1965	大塚弥寿男	東京オリオンズ	捕手	浪商高等学校	〇
1966	八木沢壮六	東京オリオンズ	投手	作新学院高等学校
1966	西田鴨	中日ドラゴンズ	内野手	早稲田実業高等部
1967	高橋直樹	東映フライヤーズ	投手	大分県立津久見高等学校
1967	三輪田勝利	阪急ブレーブス	投手	中京商業高等学校
1969	荒川尭	大洋ホエールズ	内野手	早稲田大学系属早稲田実業学校高等学校
1969	小田義人	ヤクルトアトムズ	内野手	静岡県立静岡高等学校
1969	小坂敏彦	読売ジャイアンツ	投手	香川県立高松商業高等学校
1969	谷沢健一	中日ドラゴンズ	一塁手、左翼手	習志野市立習志野高等学校	〇
1969	安田猛	ヤクルトアトムズ	投手	福岡県立小倉高等学校
1970	大木勝年	ヤクルトアトムズ	投手	千葉県立成東高等学校
1971	金子勝美	中日ドラゴンズ	内野手	埼玉県立大宮高等学校
1971	中村勝広	阪神タイガース	内野手	千葉県立成東高等学校	〇
1973	楠城徹	太平洋クラブライオンズ	捕手	福岡県立小倉高等学校	〇
1973	鈴木葉留彦	太平洋クラブライオンズ	一塁手、外野手	埼玉県立大宮高等学校
1976	松本匡史	読売ジャイアンツ	外野手	報徳学園高等学校
1976	吉沢俊幸	阪急ブレーブス	内野手～外野手	日本大学第三高等学校
1977	山倉和博	読売ジャイアンツ	捕手	東邦高等学校	〇
1979	岡田彰布	阪神タイガース	内野手、外野手	北陽高等学校	〇
1979	金森栄治	西武ライオンズ	外野手、捕手	PL学園高等学校
1981	仁村薫	読売ジャイアンツ	外野手	埼玉県立川越商業高等学校
1984	石井浩郎	近鉄バファローズ	内野手	秋田県立秋田高等学校
1987	加藤正樹	近鉄バファローズ	外野手	PL学園高等学校
1989	小宮山悟	ロッテオリオンズ	投手	芝浦工業大学柏高等学校	〇
1990	水口栄二	近鉄バファローズ	二塁手、遊撃手	愛媛県立松山商業高等学校	〇
1993	仁志敏久	読売ジャイアンツ	二塁手、三塁手	常総学院高等学校	〇
1994	織田淳哉	読売ジャイアンツ	投手	宮崎県立日向高等学校	〇
1994	山田和幸	西武ライオンズ	内野手	和歌山県立那賀高等学校
1995	荒井修光	日本ハムファイターズ	捕手	千葉県立我孫子高等学校
1996	三澤興一	読売ジャイアンツ	投手	帝京高等学校
1999	藤井秀悟	ヤクルトスワローズ	投手	愛媛県立今治高等学校
2000	鎌田祐哉	ヤクルトスワローズ	投手	秋田経済法科大学付属高等学校
2001	東辰弥	阪神タイガース	捕手	天理高等学校
2001	江尻慎太郎	日本ハムファイターズ	投手	宮城県立仙台第二高等学校
2002	和田毅	福岡ダイエーホークス	投手	島根県立浜田高等学校
2003	青木宣親	ヤクルトスワローズ	外野手	宮崎県立日向高等学校
2003	鳥谷敬	阪神タイガース	遊撃手、三塁手、二塁手	聖望学園高校
2003	比嘉寿光	広島東洋カープ	三塁手	沖縄尚学高等学校	〇
2003	由田慎太郎	オリックス・ブルーウェーブ	外野手	桐蔭学園高等学校
2004	田中浩康	ヤクルトスワローズ	一塁手、二塁手、外野手	尽誠学園高等学校	〇
2005	越智大祐	読売ジャイアンツ	投手	新田高等学校
2005	武内晋一	ヤクルトスワローズ	一塁手、外野手	智辯学園	〇
2006	大谷智久	千葉ロッテマリーンズ	投手	報徳学園高等学校
2006	宮本賢	北海道日本ハムファイターズ	投手	関西高等学校	〇
2006	山本一徳	北海道日本ハムファイターズ	投手	島根県立安米高等学校
2008	上本博紀	阪神タイガース	内野手	広陵高等学校	〇
2008	細山田武史	横浜ベイスターズ	捕手	鹿児島城西高等学校
2008	松本啓二朗	横浜ベイスターズ	外野手、一塁手	千葉経済大学付属高等学校
2008	須田幸太	横浜ベイスターズ	投手	茨城県立土浦湖北高等学校
2009	松下健太	埼玉西武ライオンズ	投手	明徳義塾高等学校
2010	大石達也	埼玉西武ライオンズ	投手	福岡大学付属大濠高等学校
2010	斎藤佑樹	北海道日本ハムファイターズ	投手	早稲田実業高等部	〇
2010	福井優也	広島東洋カープ	投手	済美高等学校
2011	土生祥平	広島東洋カープ	外野手	広陵高等学校	〇
2011	塚田晃平	広島東洋カープ	投手	早稲田大学系属早稲田実業学校高等部
2012	杉山翔大	中日ドラゴンズ	捕手、一塁手、三塁手	千葉県立東総工業高等学校
2013	横山貴明	東北楽天ゴールデンイーグルス	投手	聖光学院高等学校
2014	有原航平	北海道日本ハムファイターズ	投手	広陵高等学校
2014	中村奨吾	千葉ロッテマリーンズ	内野手、外野手	天理高等学校
2014	高梨雄平	東北楽天ゴールデンイーグルス	投手	川越東高等学校
2015	重信慎之介	読売ジャイアンツ	外野手	早稲田実業高等学校
2015	茂木栄五郎	東北楽天ゴールデンイーグルス	三塁手、遊撃手	桐蔭学園高等学校
2016	石田一成	北海道日本ハムファイターズ	遊撃手	作新学院高等学校	〇

毎年のようにプロ野球選手を輩出していて、野球選手の登竜門ともいえますね。出身校は附属の早稲田実業高校の方が多いようです。プロ入り後も一軍スタメンとして数多くの選手が活躍しています！

最近では2000年代に早稲田大学の黄金時代が訪れました。

2003年秋、大学史上初の4連覇を達成した際には、後にメジャーで活躍する青木選手をはじめ鳥谷選手、由田選手、比嘉選手と実に4人ものプロ野球選手を輩出しています。そして2004年は田中選手、さらにその翌年には武内選手とプロ入り後も素晴らしい活躍をみせる選手たちを続々と輩出しました。

しかし、最近では早稲田出身の選手は活躍しないなんて言われてしまっています。2010年にプロ入りした斉藤選手、大石選手は期待の新人として注目を集めましたがイマイチの成績となっていることが影響しているようですね。

確かに最近ではスター選手が表れていないので、プロ入りしたOBはもちろん、今後プロ入りをする現役選手たちには是非頑張って活躍してもらいたいですね！

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プロ入りした有名選手のプロフィールをチェック！

続いて早稲田大学出身の何人かの有名な選手についてまとめていきます！

和田毅選手　（福岡ソフトバンクホークス）

生年月日：1981年2月21日
出身：島根県
身長/体重：180㎝/81Kg
ポジション/投打：投手/左投左打
経歴：島根県立浜田高等学校-早稲田大学-福岡ソフトバンクホークス-シカゴ・カブス-福岡ソフトバンクホークス

2015年のオフに日本プロ野球界に復帰し、15勝を挙げ最多投手勝を獲得した和田選手。和田選手といえば打ちにくいストレートが魅力ですよね。

小学生の頃から野球を初め、高校2年生の時からエースとして甲子園で活躍していた和田選手。この時から120キロの球を150キロのように相手に感じさせる素晴らしいピッチングをしています。

高校卒業後は早稲田大学に進学して早稲田のドクターKと言われていました。フォームに磨きをかけ、東京六大学野球連盟奪三振記録を更新するなど圧倒的な実力でエースとして活躍します。

卒業後は福岡ソフトバンクホークスに入団します。新人賞をとり一年目からエースとしてチーム日本一に貢献したまさに怪物です。オリンピックへの経験も経て、日本で通算100勝を挙げた後に、夢のメジャーに挑戦します。

しかしメジャーでは慣れない土地、怪我に苦しみ、通算21試合5勝5敗、防御率3.39といい結果を残すことができませんでした。怪物と呼ばれる和田選手でさえも苦しむほどメジャーで成功するというのは大変なことなんですね。

そして2015年オフ、和田選手が古巣ソフトバンクへ帰ってきました。メジャーではいい結果を残せなかった和田選手ですが、ソフトバンクでは最多勝をあげる活躍ぶりです。まだまだこれからも素晴らしいピッチングを見せてくれるでしょう。

青木宣親選手　（ヒューストン・アストロズ）

生年月日：1982年1月5日
出身：宮崎県
身長/体重：175㎝/81Kg
ポジション/投打：外野手/右投左打
経歴：宮崎県立日向高校-早稲田大学-ヤクルトスワローズ-ミルウォーキー・ブルワーズ -カンザスシティ・ロイヤルズ -サンフランシスコ・ジャイアンツ -シアトル・マリナーズ -ヒューストン・アストロズ

2017年第四回WBC大会に唯一日本代表として出場したメジャーリーガー！ さすがはメジャーリーガーという活躍ぶりでしたよね。

青木選手は小学生のときに野球を初めました。高校生のときにはエース投手として活躍します。野球の強い大学に行くため猛勉強の末、名門早稲田大学に入学しました。大学生の時に肩を壊し野手に転向します。青木選手が在学していた頃はまさに早稲田大学生黄金期で同期には鳥谷選手、比嘉選手、由田選手とプロでも活躍する名選手揃いで早稲田大学史上初の4連覇を成し遂げました。

卒業後はヒットメーカーとしてWBCやオリンピックの日本代表として活躍し、長年の夢であったメジャーリーグの道へ進ます。そこでもレギュラーとして今も大活躍しています。

青木選手は県立高校から努力して早稲田への入学し、プロへ進んだあともコツコツと実力を積み重ねメジャーへの夢を掴んだのです！

青木選手の切り開いた道はたくさんの人に夢を与えていると思います。これからもメジャーで素晴らしい活躍を見せて欲しいですよね。

斉藤佑樹選手　（北海道日本ハムファイターズ）

生年月日：1988年6月6日
出身：群馬県
身長/体重：176㎝/76Kg
ポジション/投打：投手/右投右打
経歴：早稲田実業高校-早稲田大学-北海道日本ハムファイターズ

早稲田大学出身といえば近年は斉藤選手を初めにあげる方が多いと思います。ハンカチ王子と呼ばれ甲子園の大スターだったこと記憶に新しいですよね。華々しい経歴を持ち、いつも自信たっぷりな発言でビックマウスと言われている斉藤選手ですが、その影にはいつも苦悩がついてまわりました。

小学生のころ地元学童チームで野球を始めた斉藤選手は、4中学生の時に甲子園に憧れて文武両道を実現するべく、早稲田実業高等学校に入学します。

一躍甲子園スターとして有名になった斉藤選手ですが、本人は野球だけに縛られない普通の生活を望んでいたようです。甲子園スターとなった斉藤選手は3年生の時には騒ぎになるからと文化祭にも出られない状況でした。

普通の学生生活を送りたい。そんな苦悩が早稲田大学への進学を後押しします。早稲田大学進学後は高校時代の素晴らしい投球フォームが取り戻せないと悩み、大学3年生の時にはフォーム改造をしながら苦悩し続けました。

大学卒業後、鳴り物入りで日本ハムに入団しますが中々先発投手として芽が出ず、世間からもう伸びしろがないなど厳しい声があがりました。

しかしその中でも斉藤選手は今年こそはと試行錯誤しながらトレーニングをしています。学生の頃からもてはやされてきた斉藤選手が今の状況で頑張り続けられることは凄い精神力と野球に対する想いがなければできないことです！かっこいいですよね。

今も斉藤選手の活躍を待ち望んでるファンは沢山います。昔以上の斉藤選手を1軍先発のマウンドでみれることに期待したいですね！

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早稲田大学野球部の豆知識エピソード

実は女子も選手として入部できます！

男子のみ入部できると思われがちの早稲田大学の野球部ですが、実は女子も入部ができます。

1年生の時にマネージャーとしてではなく選手か学生トレーナーとして入部し、２年生に上がるときに選手の中から一人マネージャーを選ぶ形になっているようです。意外と知られていないようですが、女子も野球部で活動ができる可能性があるのは野球好き女子にとっては凄くうれしいですね！

日本初の始球式は早稲田大学野球部！！

日本初の始球式はプロチームではなく早稲田大学野球部とアメリカ大リーグの親善試合で行われました。

その時にピッチャーを務めたのが早稲田大学の初代総長である大隈重信で、バッターは早稲田大学の学生です。学長である大隈重信の顔をたてるために学生がわざと空振りをしたことから、今では始球式でおなじみの空振りする儀式が生まれたと言われています。

日本初の始球式をしたなんて、さすがは歴史ある伝統校ですよね。

始球式の歴史については以下でも触れているので、興味のある方は合わせてご確認してみてくださいね。

プロ野球始球式の女性最速は何Kmで誰？歴代女性芸能人についてもリサーチ

 

まとめ

・早稲田大学野球部は伝統ある名門校でプロ入り後も一線で活躍する選手を多数輩出している。

・早稲田大学野球部は実は女子も入部できる。

・日本初の始球式は早稲田大学とアメリカ大リーグの親善試合で行われた。バッターがわざと空振りするのもこの時から続いている儀式である。

 

-東京六大学野球