高橋奎二の凄さが分かる名言・語録集！天才若手左腕の伝説エピソードから努力論まで

2022/04/02

野球選手の結婚相手といえば、かつては女子アナウンサーが多く、イチローや松坂大輔、石井一久、高橋由伸、古田敦也などがいました。近年はタレントと結ばれることが増え、田中将大、源田壮亮、大瀬良大地、松井祐樹などがいます。元ＡＫＢ48の神セブンと呼ばれたひとり板野友美さんと結婚したのが、期待の左腕高橋奎二です。

右足を大きく高く上げるフォームから、メジャーリーグで324勝をあげた速球派投手ノーラン・ライアンの名前を、同様に大きく高く足を上げるチームメイト右腕の小川泰弘ともに分け合い、「左ライアン」と呼ばれる高橋。

左腕で軽く150キロを越える速球を投げる投手は貴重ですが、なかなか結果が出ずに、そのフォームを改造するなどもがいた末、2021年シーズンの途中から先発ローテーションの一角を締めるようになりました。

今回はスワローズ期待の天才若手左腕、高橋奎二の凄さが分かる名言や語録を紐解き、その伝説エピソードから努力論にまで迫ります。

1 高橋奎二について
2 私が選ぶ、高橋奎二の凄さがわかる名言・語録集
3 名言からの学び

高橋奎二について

まずは高橋奎二の経歴を追ってみます。

1997年5月14日生まれ。京都府亀岡市出身。小中学校では軟式野球をやっていましたが、龍谷大学付属平安高校に進学して硬式に取り組みます。1年生の秋にはベンチ入りし、2年生では選抜大会と選手権大会、3年生では選抜大会と三度甲子園の土を踏み、2年の選抜では3勝をあげて見事初優勝に貢献しました。

2015年のドラフト会議では、東京ヤクルトスワローズから3位指名を受け、入団。当初は2軍で基礎力強化をし、2018年に1軍初登板。10月には初勝利をあげます。

2019年には先発ローテーション入りしますが、4勝、防御率5.76で終わり、翌2020年には体調不良もあり1勝に止まりました。

2021年は6月に勝ちをおさめると、先発ローテーション入りし、安定した投球をみせてリーグ優勝に貢献。クライマックスシリーズでも好投し、日本シリーズでは見事な完封勝利を見せ、チーム日本一に貢献しました。

2021年シーズン終了まで、プロ通算6年間で10勝、防御率4.26。

いよいよ先発としてフルシーズンの活躍が望まれます。

私が選ぶ、高橋奎二の凄さがわかる名言・語録集

【名言語録その1】

「毎回、マウンドに向うごとに監督さんの顔を見て気合いを入れていました。監督さんに来ていただいて本当に良かったです」

日本シリーズで初完封の快投を見せた試合。龍谷大学付属平安高校の恩師である原田英彦監督が見に来ていたそうです。試合後、高橋から原田監督に電話があり、上記の言葉を口にしたそうです。原田監督は「泣かせるな、コイツ」と思ったと話しています。

高校時代、原田監督は高橋のことを「赤ちゃん」と呼んでいたそうです。「かわいらしい感じのいい子なんですよ。それでいてフニャフニャしていて体ができていないので、そう呼ぶようになったんです」そんな理由だったそうです。

体ができていないせいか、ピッチングは不安定。「いい時はいいけれど、ダメな時はダメ」で投げてみないとわからないというタイプでした。

いわば「未完の大器」としてプロ入りした高橋。結果としてプロでもよい監督にめぐり合えたようです。

【名言語録その2】

「知らない自分に出会えた思いです」

入団3年目、プロ初勝利をあげた時の言葉です。この試合では後のメジャーリーガー筒香嘉智を3打席連続空振り三振に取るなど、素晴らしい投球を見せました。

高橋にとっての課題は、次の登板に向けてのリカバリーがちょっと時間がかかる上に、登板後のトレーニングでも高い負荷をかけてしまうところがあったことでした。

それを感じていた高津臣吾監督は「高橋を育成するにあたっては、細心の注意を払い、中9日からスタートして、だんだんと登板間隔を短くしていくプランを立てていた」のでした。それが2021年シーズン、見事にハマります。

もちろん本人も投球フォームに工夫を加えるなど努力を惜しまなかったこともありますが、高津監督の他、2020年から現役時代に故障に苦しんだ伊藤智仁がコーチに就任したことで、無理をさせずに高橋の能力を引き出すことに成功したのだと思います。

結果として人との出会いが、知らない自分との出会いも演出してくれたのだと言えます。

【名言語録その3】

「気合いで投げました」

プロ初完投初完封が日本シリーズの大舞台だった高橋。まさに気合いのピッチングでしたが、注目すべきは四球がわずかに2つだったことです。

「ＷＨＩＰ」という指標は1イニングあたり、四球とヒットの走者をどれくらい出したのかをみるものですが、高橋は1軍登板を果たした2018年以降、毎年1.5前後でした。しかし2021年は1.07と大幅に向上しています。それは被打率だけでなく四球が減ったことも理由のひとつです。万が一、ランナーを出しても牽制がうまいという器用さもあります。

2022年シーズン、不測の事態がなければ間違いなく先発ローテーション入りし、年間を通しての活躍が期待されるでしょう。そのためには2020年の25失点中、初回に6点奪われていることからも、立ち上がりをどうするかが課題になると思います。

私生活では6歳年上の板野友美さんに支えられ、チームでは監督やコーチ、捕手に支えられ、日本シリーズの再現を何度も見せてくれることでしょう。