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豆知識

セイバーメトリクスとは?意味・用語や使い方を確認して野球を楽しもう!

2017/06/23

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近年、プロ野球の選手の成績などを「セイバーメトリクス」という手法で評価することが増えており、野球の専門家が積極的に引用したり、中にはプロ野球の解説時に用いることもありますね。

野球をよく観る人の中には少しだけ知っている方もいるかもしれませんが、なかなか聞き慣れない言葉ですよね。

今回はそんなセイバーメトリクスの意味や、どのような指標があるのか?などを簡単にまとめてみました。各指標において優れている選手のランキングも載せておりますので、合わせて確認してみましょう。

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セイバーメトリクスとは?

まずは初めて聞いた!という方の為にセイバーメトリクスについてご説明しましょう。

セイバーメトリクスとは選手の成績や試合の結果など野球の試合におけるデータを統計学的に分析して、チームの戦力の大きさ・個々の選手の能力などを数字として導き出し、チームの戦略などに役立てる手法のことをいいます。

野球史研究家・野球統計の専門家でもあるビル・ジェームズによって生み出された手法であり、名前の由来はアメリカ野球学会の略称であるSABR(セイバー)と測定基準(metrics=メトリクス)を組み合わせてできた言葉です。

それではセイバーメトリクスの中でも代表的な指標の意味、使い方をランキング表なども交えて簡単にまとめましたのでみていきましょう。

 

代表的な指標の意味・用語や使い方を確認しよう

ここではセイバーメトリクスの中でも比較的有名な指標であるOPS、QS、UZRについて説明していきます。英単語だけ並べても一体どういう意味なの?と思ってしまいますので意味、使い方、優れた選手のランキング等を使用して、説明していきますので一緒に確認していきましょう。

OPS(選手の攻撃力を評価する指標)

OPS(オプス、オーピーエス)とはOn-base Plus Sluggingの略で主に打者について評価する指標です。計算式はとても簡単で出塁率と長打率を足した数字がOPSとなります。出塁するか長打を打つかによって、どれだけ得点機会を作れたかを測る値となっています。

セ・リーグOPSランキングトップ3(2017年6月16日現在)

順位 名前 チーム 出塁率 長打率 OPS
1 エルドレッド 広島 0.384 0.586 0.970
2 鈴木誠也 広島 0.378 0.578 0.955
3 ゲレーロ 中日 0.335 0.594 0.928

セ・リーグランキングの選手のトップ3までの選手を見てみますと、長打力が魅力の助っ人選手が上位にランクインしていますね。

甘い球が来れば長打、ピッチャーが長打を警戒してフォアボールを与えれば、後ろのバッターに繋ぐという形で打者として勝利に貢献していることが伺えます。

そういう意味ではOPSの高い選手の前後にどのようなバッターがいるのか?というのもチームが得点するのに重要になってくると言えますね。

QS(先発投手を評価する指標)

QS(クオリティ・スタート)とは先発ピッチャーが6イニング以上を投げて、失点(自責点)を3点以内に抑えたときに記録される指標の1つです。

QSが作られた理由は、先発ピッチャーに勝ちがつくかどうかは、無失点で切り抜けても、大量失点してしまってもチームの得点によって左右されてしまうからです。先発ピッチャーがいかに試合を作れたかどうかを評価するために作られた指標になります。

ちなみに6回を自責点3点で切り抜けたとしても7回に自責点4点を記録してしまうとQSは記録されませんので、いかに3点以内に収めたかどうかが重要になってきます。

セ・リーグQS達成数ランキングトップ3(2017年6月16日現在)

順位 名前 チーム 先発数 QS数
1 バルデス 中日 12 10
2 ブキャナン ヤクルト 11 9
3 秋山拓巳 阪神 11 9

セ・リーグのQS達成数のトップ3の選手を並べてみました。どんな選手が大崩れせずに試合を作れているかが、このランキングでわかってくると思います。

ちなみにですが1位のバルデス選手は今年2017年で40歳を迎える選手なのですが、QS数が10回でリーグトップの数字です。凄いですね…

QSを達成する選手がチーム内に多く、また後ろの中継ぎ陣が強力なチームはなかなか失点しにくいので、必然的に防御力の高いチームと言えますね。

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UZR(平均的な守備力の選手に比べどれだけ失点を防いだかを測る指標)

最後にUZRですがUltimate Zone Rating(アルティメット・ゾーン・レーディング)を略して呼ばれています。OPS、QSに比べて少し複雑な数値となっていますが、簡単に説明していきますね。

UZRとはリーグ内の同じポジションの平均的な守備力の選手より、どれだけ失点を防いだのか?というのを数値で表した指標です。

※簡単に例えますと、ショートでUZR+5の選手がいたとすれば、そのリーグ内の平均的なショートに比べて5失点分を自らの守備力で防いだ、という考え方になります。

実はOPS、QSに比べて計算方法が非情に複雑で、各ポジションに飛んだ打球の種類(ゴロ、ライナー、フライ)、速度を記録してそれぞれのゾーンにおいて発生した特定の種類の打球についてリーグ全体でどれだけのアウトが記録されたかを算出します。

このデータを元に各ポジションの選手を評価して、リーグ内の同じ守備位置の平均的な選手が守る場合に比べて、どれだけの失点を防いだかを計算します。

数学が苦手な方にとってはとてもややこしい計算方法となってますね…。しかしUZRの数値の意味だけを把握しておけば十分理解できていますので上記の※の部分の文章だけは把握しておきましょう。

プロ野球UZRランキングトップ3(2017年6月16日現在)

順位 名前 チーム UZR
1 源田 壮亮 西武 12.6
2 坂本 勇人 巨人 9.2
3 大田 泰示 日本ハム 9.0

では、日本プロ野球のUZRランキングのトップ3にランクインしている選手を見てみましょう。プロ野球が好きな人がこの選手たちの名前を見ると守備範囲の広さ、肩の強さなど守備の安定感があるというイメージがすぐに浮かぶ選手たちですね。

2位の坂本選手は2015年は1位、2016年は4位とUZRランキングの常連とも言える選手です。いかにシーズン通して安定した守備を見せているのかが伺えます。

そして1位の源田選手はなんとルーキーの選手です。守備の貢献度が非常に高く、守備だけでスタメンの価値があるというぐらいの成績ですね。間違いなくパ・リーグ新人王候補といっても過言ではないでしょう。

いかがだったでしょうか?このセイバーメトリクスの指標について何種類か理解できていれば、どのチームにどんな優れた選手が存在するのか?というのが見えてきます。

今は指標の数値が低くてもオフのキャンプ、トレーニングなどによって将来的に改善する選手もきちんと存在するので、未来を見据えてこれからの若い選手たちに注目する、というプロ野球の見方も面白いかもしれませんよ。

 

まとめ

・セイバーメトリクスとは野球の試合におけるデータを統計学的に分析して数字として導き出し、チームの戦略などに役立てる手法のことをいう。

・OPSとは打者の攻撃力を評価する指標となっており、長打力のある助っ人などがランクインしている。

・QSとは先発投手を評価する指標で、6イニングを自責点3点以内に収めることができたときに記録される。

・UZRは守備力を表す指標であり、リーグ内の同じポジションの平均的な守備力の選手よりも優れた守備力であれば数値は高くなる。

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