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新人王の資格や条件は?歴代受賞者や賞金も確認!【プロ野球】

2017/09/06

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シーズンの楽しみの1つとして、新人王が挙げられるかと思います。

注目していた選手が開幕から一軍に名前を連ねていたりすると、我が子を見るようで、活躍が本当に楽しみですよね!

そこで今回は新人王の資格や条件について詳しく見ていきましょう。歴代受賞者や賞金情報についても確認しますので、新人王の発表日前に是非前提知識としておさえてみてくださいね。意外と知らない情報が多いので、きっと興味深い内容になると思いますよ。

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新人王の資格や条件は?

そもそも新人王とは、記者投票によって選出される選手表彰の1つで、1年ごとに両リーグから1名ずつ選ばれます。
新人王の資格を持つ選手とはどのような選手でしょうか?

現在の制度では、新人王の資格を持つには、次の条件を満たしている必要があります。

・海外のプロ野球リーグに参加した経験のない選手
・支配下選手に初めて登録されてから5年以内
・前年までの出場が投手は30イニング以内、野手は60打席以内

参考元:wikipedia

また、外国人枠が適用される選手についても、海外のプロリーグに在籍経験がなければ、新人王の資格を与えることとしています。
元巨人のウィルフィン・オビスポ選手や元DeNAのユリエスキ・グリエル選手、西武の郭俊麟選手などが新人王の受賞資格を持っていました。

なお、新人王にふさわしい選手がいない場合、「該当者なし」という票を投じることも可能で、その年の新人王に該当者がいなかった例もいくつかみられます。
直近ですと、2000年のパ・リーグの新人王に該当者なしという結果でした。

 

歴代受賞者を確認

それでは過去に新人王を受賞した選手たちをみていきましょう。
※左から年、選手(所属球団)となっています。
※−(−)は該当者なしを表しています。

まずはセ・リーグからです。

セ・リーグ編

1950 大島信雄(松竹)   
1951 松田清(巨人)    
1952 佐藤孝夫(国鉄)   
1953 権藤正利(大洋)   
1954 広岡達朗(巨人)   
1955 西村一孔(大阪)  
1956 秋山登(大洋)  
1957 藤田元司(巨人)   
1958 長嶋茂雄(巨人) 
1959 桑田武(大洋)    
1960 堀本律雄(巨人)  
1961 権藤博(中日)   
1962 城之内邦雄(巨人) 
1963 −(−)       
1964 高橋重行(大洋)  
1965 −(−)   
1966 堀内恒夫(巨人)  
1967 武上四郎(サンケイ)
1968 高田繁(読売)   
1969 田淵幸一(阪神) 
1970 谷沢健一(中日) 
1971 関本四十四(巨人) 
1972 安田猛(ヤクルト) 
1973 −(−)       
1974 藤波行雄(中日)  
1975 −(−)      
1976 田尾安志(中日)  
1977 斉藤明雄(大洋)  
1978 角三男(巨人)    
1979 藤沢公也(中日) 
1980 岡田彰布(阪神)   
1981 原辰徳(巨人)   
1982 津田恒美(広島)  
1983 槙原寛己(巨人)  
1984 小早川毅彦(広島) 
1985 川端順(広島)  
1986 長冨浩志(広島) 
1987 荒井幸雄(ヤクルト)
1988 立浪和義(中日)   
1989 笘篠賢治(ヤクルト)
1990 与田剛(中日)   
1991 森田幸一(中日) 
1992 久慈照嘉(阪神)  
1993 伊藤智仁(ヤクルト)
1994 藪恵市(阪神) 
1995 山内泰幸(広島)  
1996 仁志敏久(巨人)  
1997 澤崎俊和(広島)   
1998 川上憲伸(中日)  
1999 上原浩治(巨人)  
2000 金城龍彦(横浜)   
2001 赤星憲広(阪神)  
2002 石川雅規(ヤクルト)
2003 木佐貫洋(巨人)   
2004 川島亮(ヤクルト) 
2005 青木宣親(ヤクルト) 
2006 梵英心(広島)    
2007 上園啓史(阪神) 
2008 山口鉄也(巨人) 
2009 松本哲也(巨人)  
2010 長野久義(巨人)  
2011 澤村拓一(巨人)  
2012 野村祐輔(広島)   
2013 小川泰弘(ヤクルト)
2014 大瀬良大地(広島)  
2015 山崎康晃(DeNA)  
2016 高山俊(阪神)

(参考)http://www.sanspo.com/baseball/professional/data/central-rookie.html

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続いてパ・リーグも見ていきましょう。

パ・リーグ編

1950 荒巻淳(毎日)
1951 蔭山和夫(南海)
1952 中西太(西鉄)
1953 豊田泰光(西鉄)
1954 宅和本司(南海)
1955 榎本喜八(毎日)
1956 稲尾和久(西鉄)
1957 木村保(南海)
1958 杉浦忠(南海)
1959 張本勲(東映)
1960 −(−)
1961 徳久利明(近鉄)
1962 尾崎行雄(東映)
1963 −(−)
1964 −(−)
1965 池永正明(西鉄)
1966 −(−)
1967 高橋善正(東映)
1968 −(−)
1969 有藤通世(ロッテ)
1970 佐藤道郎(南海)
1971 皆川康夫(東映)
1972 加藤初(西鉄)
1973 新美敏(日拓)
1974 三井雅晴(ロッテ)
1975 山口高志(阪急)
1976 藤田学(南海)
1977 佐藤義則(阪急)
1978 村上之宏(南海)
1979 松沼博久(西武)
1980 木田勇(日本ハム)
1981 石毛宏典(西武)
1982 大石大二郎(近鉄)
1983 二村忠美(日本ハム)
1984 藤田浩雅(阪急)
1985 熊野輝光(阪急)
1986 清原和博(西武)
1987 阿波野秀幸(近鉄)
1988 森山良二(西武)
1989 酒井勉(オリックス)
1990 野茂英雄(近鉄)
1991 長谷川滋利(オリックス)
1992 高村祐(近鉄)
1993 杉山賢人(西武)
1994 渡辺秀一(ダイエー)
1995 平井正史(オリックス)
1996 金子誠(日本ハム)
1997 小坂誠(ロッテ)
1998 小関竜也(西武)
1999 松坂大輔(西武)
2000 −(−)
2001 大久保勝信(オリックス)
2002 正田樹(日本ハム)
2003 和田毅(ダイエー)
2004 三瀬幸司(ダイエー)
2005 久保康友(ロッテ)
2006 八木智哉(日本ハム)
2007 田中将大(楽天)
2008 小松聖(オリックス)
2009 攝津正(ソフトバンク)
2010 榊原諒(日本ハム)
2011 牧田和久(西武)
2012 益田直也(ロッテ)
2013 則本昂大(楽天)
2014 石川歩(ロッテ)
2015 有原航平(日本ハム)
2016 高梨裕稔(日本ハム)

(参考)http://www.sanspo.com/baseball/professional/data/pacific-rookie.html

1990年にパ・リーグで近鉄の野茂英雄選手が新人王を獲得した際には、新人王レベルの活躍をした選手が多くいた中、投手四冠やパ・リーグ第1号となる沢村賞を獲得しており、新人とは思えない成績を残しました。

1998年のセ・リーグでは中日の川上憲伸選手が、パ・リーグでは西武の小関竜也選手が新人王を獲得したものの、巨人の高橋由伸選手や広島の小林幹英選手、日本ハムの坪井智哉選手も新人王レベルの活躍をしており、競争率の高い新人王争いをした年の1つとして数えられています。

1999年に巨人の上原浩治選手と西武の松坂大輔選手が新人王を獲得した際には、両者ともリーグ最多勝利を挙げており、上原選手に至っては防御率・勝利数・奪三振数・勝率の投手四冠を獲得しています。

上記で挙げた選手はとても新人とは思えない活躍ぶりですよね。流石にどの選手もその後の活躍は言うまでもありません。

 

ちなみに、新人王にふさわしい選手が複数存在した場合、別枠で優秀新人賞や新人選手特別賞などの特別表彰を受けることがあります。

以下は特別表彰の一覧です。
※左から年、選手(所属球団)となっています。

特別表彰一覧

1987 西崎幸広(日本ハム)
1990 潮崎哲也(西武)
     石井浩郎(近鉄)
     酒井光次郎(日本ハム)
1992 若田部健一(ダイエー)
     片岡篤史(日本ハム)
     河本育之(ロッテ)
1998 高橋由伸(巨人)
     坪井智哉(日本ハム)
     小林幹英(広島)
1999 川越英隆(オリックス)
2007 岸孝之(西武)
2008 坂本勇人(巨人)
2011 塩見貴洋(楽天)
2012 武田翔太(ソフトバンク)
2013 菅野智之(巨人)
     藤浪晋太郎(阪神)

特別表彰選手の一覧をみると、いかに新人選手の競争率が高く、切磋琢磨しあっていたかがよくわかりますね。

どの選手も新人王だったと言われても、何も疑わないです笑

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賞金はあるの?

プロ野球の各タイトルに賞金が設定されていることをご存知の方もいるのではないでしょうか。例えば、ベストナインは50万円、最優秀選手は300万円といった具合です。

新人王を獲得した選手にも同様に100万円の賞金が贈られます。

賞金目当てで新人王を狙う選手はいないと思いますが、選手にとって成績を労ったボーナスになりそうですね。

 

まとめ

・新人王の資格をもつ選手は、出場試合数の少ないプロ5年以内の選手である。

・該当者のいない年もあるものの、1950年から毎年新人王選手が両リーグ1人ずつ選ばれ、新人王にふさわしい選手が複数いる場合は特別表彰されることもある。

・新人王を獲得した選手には賞金100万円が贈られる。

 

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