宮本慎也の凄さが分かる名言!努力家の性格・経歴から人生哲学まで!
2018/06/30
ヤクルト一筋の名脇役、宮本慎也氏。いぶし銀と呼ばれる野球選手は多くいますが彼もまた、いぶし銀の名がしっくりくる選手の1人といえると思います。
とはいえ、実績も非常に豊富です。ゴールデングラブ賞を10度受賞、リーグ優勝・日本一を3度経験。2013年に引退後、2018年からヤクルトの一軍ヘッドコーチに抜擢されています。また、名将と謳われた野村克也氏が時期ヤクルト監督に宮本氏を推しているということもあり、指導者としても一目おかれる存在となっています。
今回はそんな宮本慎也氏の努力家の性格、人一倍真剣に野球に取り組んできたことが垣間見えるような名言を3つ、経歴とあわせてご紹介いたします。
宮本慎也氏について
では、宮本慎也氏のプロフィールを簡単に振り返りましょう。
・1970年11月5日生まれ・大阪府吹田市出身・176cm86kg(現役時)
・PL学園高校→同志社大学→プリンスホテル→ヤクルトスワローズ(1995-2013)
・東京ヤクルトスワローズ一軍ヘッドコーチ(2018-)
大阪府出身の宮本氏は、シニアリーグのチーム在籍時に関係者の誘いもありPL学園高校へ進学を決めます。全国制覇を果たした1987年の第69回全国高等学校野球選手権大会では、唯一の2年生として出場します。
この時の3年生には、立浪和義氏・片岡篤史氏・野村弘樹氏・橋本清氏といった後にプロ野球界で成功をおさめた、そうそうたる選手たちとプレーしていました。
立浪和義の凄さが分かる名言!輝かしい成績・記録を残した天才の努力論とは?
高校卒業後は同志社大学へ、大学卒業後は、プリンスホテルへ入社し社会人野球を経験、
1994年にヤクルトがドラフト2位指名で交渉権を獲得、契約金1億円・年俸1.200万円で入団します。
ヤクルトに入団から19年。3度のリーグ優勝・日本一(95・97・01年)を経験。
チームの精神的柱、守備の要として活躍しました。個人的な記録としても
・リーグ最高犠打5度(99・01・02・03・04)
・ゴールデングラブ賞10回(97・99~03遊撃手・09~12三塁手)
・2000本安打達成(02)
といった素晴らしい実績があります。特に01年のシーズン67犠打は、NPB歴代最高記録(18年現在)となっています。
特選!私が選ぶ「宮本慎也氏の三大名言」
「脇役の一流にはなれたかなと思います」
守備は一流だけどバッティングが課題であった宮本氏は、当時ヤクルトの監督を務めていた野村克也氏から「右打ちを徹底的に磨け、脇役の一流になれ」というアドバイスをもらいます。
この「脇役の一流になれ」の言葉が宮本氏自身、プロの世界でどうやって生き残っていけばいいのか、その道標になったとも言っています。そして、2012年に社会人野球経験者でありながら2000本安打を達成します。その時のインタビューで語ってくれたのがこの名言です。
野村監督が導いてくれたプロ野球選手としての立ち位置をしっかり理解・実践し結果を出した宮本氏だからこその名言であるといえます。やや控えめな感じの言い回しも宮本氏らしいと感じさせてくれますね。
「好きで始めた野球だけど、プロに入った瞬間に野球が仕事になった。最近は『楽しみたい』と言うけど、僕は野球を楽しむなんてできない。仕事として19年間、向き合ってきたことが誇りという思いはあります」
宮本氏は、好きだった野球ですら楽しめなかったわけです。それはプロに入った途端、仕事へと変わり大きな期待・責任が背中にのしかかり余裕がなかったからだと推測できます。ほとんどの選手が宮本氏のように歯をくいしばり、つらい思いをしながら『仕事』と向き合っていると思います。
とりわけ才能・体格にとりわけ恵まれていたわけではなかった宮本氏が、真摯に野球と向き合ってきたのが伝わる名言ではないでしょうか。この姿勢を是非、今の若い選手たちに伝承していって欲しいと願っています。
「せっかく入ったプロ野球で、一円でも多く稼いでもらいたい。それが僕らコーチの仕事ですから」
2009年から引退する2013年までコーチ兼任でプレーしていた宮本氏。
引退から5年が経過した2018年に一軍ヘッドコーチとしてヤクルトのユニフォームに再度、袖をとおすことになりました。ヘッドコーチ就任1年目の開幕前に語ってくれたのがこの名言です。
毎年多くの選手が戦力外という形で球団を去るのが当たり前の世界。その中で選手ひとりひとりの性格・長所短所を見極め指導する。
規律・指導が厳しいと評判の宮本氏ですが、その根底にはプロの世界で活躍して欲しい親心のような気持ちがあるのだなと痛感させられた名言でした。
名言からの学び
・自分の立ち位置を把握し、いま自分が何をするべきかを正確に判断することが重要。
・仕事と真摯に向き合えば、結果はついてくる。
・他者(同僚・部下)の成功を常に念頭に置きながら指導にあたる姿勢を忘れずに。
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