夏の甲子園大会は本当に連日見応えのある試合が行われますが、試合に勝っていくと連投となるケースが多く、投手は特に大変です。普通の連投だけでも投手は肘、肩に疲労が蓄積されていくのに、それにプラスしてとても暑い気温が体力を奪っていきます。

練習量が多い高校球児でさえマウンドで足をつってしまうなんていう光景も良く見ますよね。今回はそんな夏の甲子園のマウンドでの気温などを調べてみました。過去最高気温や歴代の炎天下での大熱戦もご紹介しますので、高校野球ファンの方にとっては楽しめる情報になると思いますよ!!

甲子園の気温はマウンドだと何度くらいになるの？

夏の甲子園をみていると特に投手が頑張っているなあと感じてしまう方が多いのではないかと思います。

真夏日の甲子園のマウンドは何度くらいかというとグラウンド表面温度は、なんと50から60℃くらいになると言われています。

夏の地面は裸足で歩けないくらい熱いので納得して頂けると思います。そして、実際マウンドでの体感温度は45℃くらいと言われています。投手はその状況下の中で投げ続けなければいけないので、本当に大変な環境下と言えますね。

夏の甲子園の過去最高気温は？

近年は地球温暖化の影響もあり、気象状況が異常になりつつあります。夏場の暑さは一昔前から比べるとかなり辛いものになっています。夏の甲子園過去最高気温というデータでは残っていませんでしたが、気象庁データの最高気温リストをもとに調べてみると、最高気温順位19位で大阪府豊中市が1994年8月8日に39.9℃を記録していました。

ちょうど夏の甲子園大会が開幕した頃だと思いますが、ほぼ40℃となっています。考えただけで嫌になりますよね。。。

観戦される方はもちろんですが、選手の皆さんも熱中症には十分注意してプレーしてくださいね。

歴代の印象的な大熱戦をご紹介

続いて、歴代の文字通り大熱戦の中から印象的な試合をご紹介いたします。

1998年　8月16日　豊田大谷　対　宇部商業

夏の甲子園の2回戦の試合でした。この試合ももちろん炎天下の中行なわれていました。高校野球ファンの方なら覚えている試合かもしれません。2対2で両校譲らず延長戦に入りました。

延長戦の15回裏、豊田大谷が無死満塁のサヨナラのチャンスを迎えていました。カウント1ボール、2ストライクから2年生エースの藤田投手がセットポジションに入ろうした時に無意識に腕を戻してしまいボークを宣告されました。3時間52分に及んだ試合はサヨナラボークで決着がついてしまい、豊田大谷が勝利する形で幕を閉じました。

この時のエピソードで藤田投手が林審判に返そうとしたボールを「持っておきなさい。そして来年また甲子園に来なさい」と言って2年生の藤田投手にボールを手渡したということがありました。素晴らしいエピソードですね。

1998年　8月20日　PL学園　対　横浜

今でも高校野球では伝説と言われている試合ではないでしょうか?準々決勝で対戦しました。横浜高校のエースは「平成の怪物松坂大輔」でした。延長17回で横浜高校が勝利しましたが、なんと松坂投手は17回250球を一人で投げ抜きました。延長に入ってから2度の勝ち越しと、同点がありどちらが勝ってもおかしくない試合でした。

松坂投手が最後の打者を打ち取ったときには、喜びではなくやっと終わったというような顔付きをしていたのが印象的です。それだけ、辛く厳しい17回だったのでしょう。

2006年　8月20日、21日　駒大苫小牧　対　早稲田実業

駒大苫小牧エース田中将大投手（ニューヨークヤンキース）、早稲田実業エース斎藤佑樹投手（日本ハム）が投げあった決勝戦です。延長15回引き分け、再試合となった決勝戦ですね。田中投手は全ての回を投げていませんが、斎藤投手は2日間で24回を投げ切り早稲田実業が優勝しました。

この夏、斎藤投手はハンカチ王子としても話題になりました。再試合でも4対3と接戦の試合で炎天下の中、両校の素晴らしいプレーが印象的でした。斎藤投手がこの夏投げた甲子園での投球数は948球と史上1位の記録になっています。

まとめ

・なんと炎天下の甲子園のマウンドの気温は50から60℃!?

・サヨナラボークも炎天下のせい!?宇部商業藤田投手の悔しい幕切れ!!

・延長再試合の決勝戦を制した2006年早稲田実業斎藤佑樹投手の甲子園での投球数は948球!!
 

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