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ジーターの凄さが分かる名言・語録集!メジャー最強ショートの伝説エピソードから人生哲学まで


守備の要である遊撃手。メジャーリーグ史上最高の遊撃手は誰なのかと問えば、きっとオールドファンならばオジー・スミスの名は外せないでしょうし、カル・リプケンやノーマ・ガルシアパーラ、近年ならばオマー・ビスケルの名も上がることでしょう。しかしチームへの貢献度を加味するならば、ニューヨークヤンキースを5度のワールドシリーズに導いた、デレク・ジーターがナンバーワンでしょう。

通算3465安打を誇る打撃力、358盗塁を記録した機動力、5度のゴールドグラブ賞に輝く守備力、そしてヤンキースのキャプテンとしてチームを引っ張るリーダーシップは、何かと厳しいニューヨーカーから「ザ・キャプテン」と呼ばれ、まさにミスターヤンキースとしてチームの顔でした。

メジャーリーグ史上歴代6位となる安打数を誇るジーター。なぜかタイトルには縁がありませんでしたが、チャンスに強い打者として知られ、特にポストシーズンでは無類の勝負強さを見せつけました。そしておそらくジーターほどニューヨーカーに愛された野球選手はいないだろうと思います。

今回はニューヨーカーが愛するメジャー最強ショート、デレク・ジーターの凄さが分かる名言や語録を紐解き、伝説エピソードから人生哲学にまで迫ります。

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デレク・ジーターについて

まずはジーターの経歴を追ってみます。

1974年6月26日生まれ、アメリカ合衆国ニュージャージー州出身。カラマズーセントラル高校では高校年間最優秀選手に選ばれ、1992年のドラフト1位でニューヨークヤンキースから指名を受け、オフには大学に通うのを認めることを条件に入団します。

マイナーリーグはルーキーリーグから3Aまで順調に結果を出し、1995年にはメジャーに昇格。1996年、開幕スタメンに抜擢されます。その後、スタメンを獲得し、打率も3割を越え、新人王を獲得。以降、1998年に遊撃手としては史上2人目となるシーズン200本安打を記録。2003年にキャプテン就任。2004年から3年連続でゴールドグラブ賞受賞、2006年から4年連続シルバースラッガー賞を受賞します。2011年にはヤンキース史上初の3000本安打達成、2014年限りで引退するまでに12度の3割越え、15年連続での2桁本塁打、16年連続での2桁盗塁など、走攻守すべてにおいてミスターヤンキースの名に恥じない見事な成績を残しました。

素晴らしいリーダーシップの持ち主として、「ザ・キャプテン」とも呼ばれ、5度のワールドシリーズ制覇に貢献しました。

メジャーリーグ通算20年で3465安打、260本塁打、358盗塁、打率.310、通算得点1923はメジャー歴代10位、3465安打は歴代6位、捕殺6605は遊撃手として歴代10位を記録し、新人王、ゴールドグラブ賞受賞5回、シルバースラッガー賞5回。その他にもハンク・アーロン賞、ベーブ・ルース賞、ロベルト・クレメンテ賞、ルー・ゲーリック賞など数々の栄冠で讃えられました。

引退後には彼の偉業を讃え、背番号2がヤンキースの永久欠番となります。2017年にはマイアミマーリンズを買収し、最高経営責任者となり、2020年に野球殿堂入りを果たしました。

 

私が選ぶ、デレク・ジーターの凄さがわかる名言・語録集

【名言語録その1】

「偉大な選手たちのの記録を抜くのはとても名誉なことだが、自分が選手として最も大切にしているのは、与えられた役割を果たし、チームの勝利に貢献すること。それに勝るものはない。記録はあくまで結果にすぎない」

メジャーリーグ史上歴代6位となる3465本の安打を記録したジーター。一時は史上1位ピート・ローズの記録も狙えると期待されました。しかし本人は「僕は打撃というものを、打てればボーナスだというふうに考えている」と語り、あくまでもフォア・ザ・チームを第一に考えていました。

「ザ・キャプテン」という表現は、ただのキャプテンというよりもずっと強く、まさにキャプテンの中のキャプテンというニュアンスです。ジーターの背番号2はヤンキースの永久欠番になりますが、これでヤンキースの背番号の1桁台はすべて欠番となりました。

引退を表明していた2014年シーズン、ニューヨーク以外ではブーイングの対象であるヤンキースの選手ですが、行く先々、アウェイの球場でもジーターが打席に入ると、スタンディングオベーションが湧き上がりました。他のチームのファンだからこそ、痛いほどジーターのフォア・ザ・チームの姿勢を知っており、称賛に値するプレーヤーだと感じていた結果なのだろうと思います。

ジーターにとっての勲章は数々の個人記録ではなく、5つのチャンピオンリングなのだと感じさせる拍手でした。

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【名言語録その2】

「チームは毎年変わる。何人かが去り、また何人かがやってきて、同じように優勝をめざして戦っていく。だから、ベースボールに対するアプローチはいつも同じさ」

ルーキーの頃はひどいホームシックにかかって、毎晩泣きながら両親に電話していたという意外な一面を持つジーター。彼の繊細さを感じさせる話です。

2012年にデトロイトタイガースとのプレーオフで、ジーターは守備の際に左足首を骨折。ザ・キャプテンを失ったチームは4連敗し、シーズンを終えました。

敗退が決まった試合後、ジーターとイチローとのエピソードが残されています。

 

「試合後どれだけの時間が経っただろうか。みんなが帰路へつき、クラブハウスにはもうイチと僕のふたりだけしかいなかった。多くの話をしたわけではないが、イチはただそこに座り僕のために時間を使ってくれた。長い時間を経て僕が松葉杖を使い立ち上がろうとしたら、彼も立ち上がった。僕が気持ちの整理をつけるまで彼は待ち、見送ってくれた。これが敬意の表れかどうか僕はわからない。彼に聞いてみないとね。だが僕には彼の気持ちはわかる。僕らには二塁ベース上で続いた何年にも及ぶ会話やチームメイトとして過ごした時間がある。あの夜、僕らの間にあった長い沈黙は何よりも僕の心に刻まれている」

イチローらしいリスペクトの仕方と、ジーターらしい受け取り方がとても印象的です。敗者たちの静かな時間が、二人の絆を感じさせます。

 

【名言語録その3】

「信頼を得るには時間がかかる。困難な道になる。時間や努力が必要になるだろう」

ヤンキースの「ザ・キャプテン」から、マーリンズの最高経営責任者となっての言葉です。敵チームからもリスペクトされたジーターですが、引退して経営者ともなれば、ファンも黙ってはいません。マーリンズは創設わずか5年目の1997年にワールドシリーズを制しますが、シーズン途中から球団の身売りを決め、主力選手を投げ売り状態で、翌年は断トツの最下位に沈むという黒歴史を抱えています。

ジーターが最高経営責任者に就任した際も、主力を次々と放出し、「ファイヤーセール」と叩かれました。そして2018年から2年連続でリーグワーストの敗戦数で最下位となり、観客動員も低迷しています。2020年の短いシーズンではプレーオフに進出しましたが、ジーターの手腕に対しては厳しい見方がされています。

しかし組織の根本的な改革には時間がかかります。無尽蔵の資金があれば別ですが、そんなことはあり得ないので、補強するにしてもチームの未来を見据えたものが必要になります。

だからこそ「ザ・キャプテン」の腕の見せ所とも言えます。今度はヤンキースの選手としてではなく、野球界のキャプテンとしての手腕に期待しましょう。

 

名言からの学び

・チームの満足は個の満足を上回る。

・共有した記憶は、千の言葉を上回る。

・立場によって変わるべきものも変わらざるべきものもある。

 

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