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フォーティフォーティって何の意味?歴代達成者や山田哲人選手の快挙可能性を調査

2017/08/13

baseball-454557_640 (1)あなたは「フォーティフォーティ(40-40)」という言葉をご存知でしょうか。
40-40を聞いたことがない方も、2015年流行語大賞に選ばれた「トリプルスリー」は聞いたことがあるかもしれませんね。
実はトリプルスリーと密接な関係のある言葉なんです。
そんな40-40の意味や達成者、また山田哲人選手の達成の可能性を調査してみました。

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フォーティフォーティとは

40-40の前に、トリプルスリーの意味を再確認してみましょう。
トリプルスリーとは、打者が1シーズンの間に、打率.300以上、本塁打30本以上、盗塁30個以上の成績を記録することを言います。
なかなか達成が難しい記録ですが、2015年シーズンで山田哲人選手と柳田悠岐選手がダブルで達成し、流行語大賞に選ばれるなど話題になったほか、2016年度には山田哲人選手が2年連続で達成しました。

では本題の40-40とはどんな記録でしょうか。
40-40とは、打者が1シーズンの間に、40本塁打40盗塁の成績を記録することを言います。
柳田悠岐選手がトリプルスリーを達成したシーズンのオフに、2016年シーズンの目標に、「全試合出場&40-40」を掲げていたことで耳にした人もいるのではないでしょうか。
ちなみに、2016年シーズンで40本塁打を達成したのは筒香嘉智選手のみ、40盗塁を達成したのは糸井嘉男選手、金子侑司選手、西川遥輝選手となっています。
パワーとスピードを兼ね備えた非常に優秀な選手のみが達成できる、難しい記録であると言えますね。

 

歴代達成者はいるの?

このような難しい記録をこれまでに達成した選手はいるのでしょうか。

日本球界には残念ながら達成した選手はいません。
40本塁打を達成してかつ30盗塁を達成した選手は、別当薫選手(1950年、43本塁打34盗塁)と秋山幸二選手(1987年、43本塁打38盗塁)がいます。
しかし、この秋山選手を最後に、40本塁打を打った選手の15盗塁ですら、30年達成されていません。
この過去の記録からも、達成の難しい記録であることがわかります。

では、海外の球界で達成した選手はいるのでしょうか。
メジャーリーグに、「the 40-40 club」というものが存在し、これまでに4人のメジャーリーガーが達成しています。
達成したのは、以下の4人です。

・ホゼ・カンスコ(1988年、42本塁打40盗塁)
・バリー・ボンズ(1996年、42本塁打40盗塁)
・アレックス・ロドリゲス(1998年、42本塁打46盗塁)
・アルフォンソ・ソリアーノ(2006年、46本塁打41盗塁)

アルフォンソ・ソリアーノ選手は、40-40を達成したシーズンに、二塁打も40本を超えています。
ちなみに、40-40クラブよりも達成基準を低くした30-30クラブ(30本塁打、30盗塁)も存在するのですが、こちらは38人の選手が60 回達成しています。
また、韓国リーグでも2015年に、エリック・テームズ選手が47本塁打40盗塁で達成しました。

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山田哲人選手の達成可能性は?

歴代の達成者からも達成困難な記録であることがわかる40-40。
日本球界で達成することはあるのでしょうか。

現役の選手で最も40-40に近い選手は、山田哲人選手ではないでしょうか。
トリプルスリーを達成した2015年・2016年の成績はそれぞれ、38本塁打34盗塁・38本塁打30盗塁となっています。
40本塁打か40盗塁のどちらか一方の達成はないものの、パワーとスピードを兼ね備えた選手といえるのではないでしょう。

2015年後半から3番を打つことが多くなり、1番の時に比べ打席数が少なくなった山田哲人選手。
それでも、その高い盗塁技術によって盗塁を積み重ねて2016年も30盗塁を達成しました。
2016年9月3日の広島戦では、盗塁を試みたにも関わらず、「失敗する」と判断し、一塁に戻るという好判断を見せています。
この高い盗塁技術があるため、塁に出て盗塁企画数を増やすことが40盗塁を達成するための必要不可欠な条件ではないかと考えます。

また、2015年にトリプルスリーを達成して、十分に警戒されたはずの2016年にも、前年と同じ38本塁打を放っています。年々進化を遂げている山田選手なら本塁打の方も、40本を達成する可能性は十分にあると思いますね。

しかし40-40を達成する可能性は、かなり難しいのではないかと思います。
その理由としてまず、日本プロ野球の試合数が少ないことにあります。
現在143試合で1シーズンという体制をとっていますが、先程紹介した40-40を達成したメジャーリーグ選手のうち、143試合までに達成した選手はいません。
韓国リーグのテームズ選手が142試合目に達成していますが、本塁打が10.0打数に1本という脅威の本塁打率によって達成されています。(2015年の山田哲人選手の本塁打率は14.7打数/本)
また、韓国リーグは打高投低であるとも言われていますから、日本プロ野球では達成が難しいのではないでしょうか。

それでも、これまで達成者のいなかったトリプルスリーの複数回達成と2年連続達成を24歳という若さで達成した山田哲人選手。
40-40という達成困難な史上初の大記録達成にも期待しましょう!

 

まとめ

・40-40とは40本塁打40盗塁を1シーズンで達成することである。

・日本での達成者はいないが、メジャーリーグに4人、韓国リーグに1人達成者がいる。

・山田哲人選手の達成可能性も低いと考えられるが、高い盗塁技術と他球団の分析に負けない本塁打による達成に期待ができる。

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