セリーグはなぜ弱い?交流戦から浮かび上がった3つの理由とは?
2019/05/01
2017年も5月30日から6月18日まで、セ・リーグとパ・リーグのチームが戦う交流戦が始まっていますが、巨人が13連敗、ヤクルトが10連敗するなどセ・リーグのチームが今年も苦戦を続けています。
なぜここまでセ・リーグが勝てないのでしょうか?交流戦でセ・リーグが苦しんでいる3つの理由などをまとめてみました。交流戦でしか見られない豆知識エピソードも記しておりますので、合わせてチェックしてみてくださいね!
目次
セリーグは毎年交流戦での勝率が低い!
それでは、まずこれまでの交流戦のセ・リーグ全体の年度別勝敗数を調べましたので確認してみましょう。
年度 | セ・リーグ勝ち数 | セ・リーグ負け数 | 引き分け | 勝率 |
平成17年 | 104 | 105 | 7 | 49.76% |
平成18年 | 107 | 108 | 1 | 49.77% |
平成19年 | 66 | 74 | 4 | 47.14% |
平成20年 | 71 | 73 | 0 | 49.31% |
平成21年 | 70 | 67 | 7 | 51.09% |
平成22年 | 59 | 81 | 4 | 42.14% |
平成23年 | 58 | 78 | 9 | 42.96% |
平成24年 | 66 | 67 | 11 | 49.62% |
平成25年 | 60 | 80 | 4 | 42.86% |
平成26年 | 70 | 71 | 3 | 49.65% |
平成27年 | 44 | 61 | 3 | 41.90% |
平成28年 | 47 | 60 | 1 | 43.93% |
勝率を見るとセ・リーグが毎年どれだけ交流戦で苦戦を強いられているのかがすぐにわかってしまいますね。なんと今までセ・リーグが勝ち越した年が平成21年の1度しかないのです。セ・リーグの球団のファンにとって少し寂しい数字となっていますね。
そして残念なことに今年も巨人、ヤクルトの連敗がかなり響いており負け越しとなってしまう可能性が大きいです。
なぜセ・リーグはここまで交流戦でパ・リーグのチームに苦戦してしまうのでしょうか?
セ・リーグとパ・リーグの違いなど3つの視点から理由をまとめてみましたので確認してみましょう。
セリーグが弱い理由を3つの角度から考察
理由① 球威のある投手たちに悪戦苦闘!
基本的にセ・リーグに比べ、パ・リーグのピッチャーは球威で相手を封じ込めるピッチャーが多い傾向にあります。
特に先発ピッチャーには楽天の則本投手、ソフトバンクの千賀投手、西武の菊池投手など力のあるボールを投げるピッチャーが各チームに存在し、パ・リーグ各チームのエース級のピッチャーが先発すると、点が入りにくい試合展開になってしまうパターンが多いです。
理由② DH制によりピッチャーたちは大変!
普段セ・リーグではDH制を導入しておらず、ピッチャーが基本的に9番で打席に入ります。そして近年の日本プロ野球では一昔前のような打てるキャッチャーも減少傾向にあり、8番にキャッチャーが起用されるパターンがほとんどです。そのおかげもありセ・リーグでは基本的に8、9番打者は打力が落ちる傾向が多く、ピッチャーにとって一息つくことができる打順となっていることが多いのです。
ところが、パ・リーグのホーム球場では、DH制があり指名打者が打席に入ります。そのためピッチャーが一息つける機会がほとんどなく、ほぼ全てのバッターに神経を集中しなければなりません。普段セ・リーグで投球するペースで投げてしまい、気が付けば点を取られてしまっていた…なんという展開が過去に存在したかもしれませんね。
理由③ セ・パのバッターに対する配球の違い
セ・リーグのバッターは基本的にピッチャーに球数を投げさせたり、フルカウントまで粘るバッターが多く、狙った球がこなければストライクゾーンを見逃したり…ということも少なくはありません。
それに対してパ・リーグのバッターはセ・リーグに比べて積極的にスイングするバッターが多く、フルカウントまで粘るバッターと積極的にスイングするバッターがバランスよく存在します。
フルカウントまで粘られフォアボールを出してしまった後、次のバッターに不用意に初球からストライクを取りにいってしまいホームランで失点…というケースに陥ってしまわないようパ・リーグのバッターたちには特に配球に注意が必要になってきます。
上記の3つの視点を踏まえて交流戦を観ると、セ・リーグの攻撃ではなかなか点が入らずパ・リーグの打線にピッチャーが捕まってしまう…という展開がよく見受けられてしまっています。
ですので、以下の3点あたりが、セ・リーグが交流戦を勝ち進むためのキーポイントとなってくるでしょう。
① パ・リーグのエース級のピッチャーからどう点を取るのか?
② パ・リーグのバッターたちをどう打ち取っていくのか?
③ 普段使わないDHにどのような選手を起用するのか?
いわゆる「パ・リーグ対策」というものが必要になってくるわけですね。ここは各チームのスコアラーを含め、裏方さんの腕の見せどころです。
毎年セ・リーグの野球ファンは「また今年も負け越しか…」と悔しい思いを続けている状況です。なんとかチーム一丸となって強いパ・リーグのチームを攻略して、セ・リーグの意地を見せてほしいものですね!
交流戦についての豆知識エピソード
さて、そんな交流戦ですが交流戦でしか実現しない対決が存在することをご存じでしょうか?
少し前の有名な話ですと少年野球のチームメートだった元楽天の田中将大選手(現ニューヨークヤンキース)と巨人の坂本勇人選手のチームメイト対決がよく知られていますね。
今ではその他にも、
・4年前の高校野球広島大会決勝で15回まで0を並べ続けた「伝説の投手戦」と呼ばれる戦いを演じた巨人の田口選手とオリックスの山岡選手
・同じ中学、高校の同級生で家族ぐるみで付き合いのある千葉ロッテの田村選手、阪神タイガースの北條選手
・シーズン前のトレードにより愛着のあった古巣と相対することになった日本ハムの大田選手(元巨人)と巨人の石川選手(元日本ハム)
など過去のエピソードをご存じの一部の野球ファンにとってはたまらない対決が数多く存在するのです。
このようなエピソードを幅広く知ることによって、交流戦が更に楽しく観戦できるかもしれませんよ!
まとめ
・交流戦は毎年セ・リーグは苦戦を強いられており、勝ち越した年は平成21年の1度しかない。
・パ・リーグチームの球威のあるピッチャー、DHのある打線、積極的にスイングしてくるバッターたちにセ・リーグのチームが苦しんでいる。
・セ・リーグが勝ちを増やすにはパ・リーグの選手たちを入念に研究する「パ・リーグ対策」が必須条件となってくる。
・交流戦では昔のチームメイト対決、学生時代のライバル対決と様々な過去のエピソードを持つ選手の対決がファンの観戦をより楽しくしている。
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