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伊藤大海の凄さが分かる名言・語録集!侍ジャパン天才投手の伝説エピソードから人生哲学まで

かつて寒さと雪の多さから、北海道は野球不毛の地とされていました。しかし2004年にその状況は大きく変わります。まずプロ野球では日本ハムファイターズがフランチャイズを北海道札幌市に変更します。そして高校野球では駒澤大学附属苫小牧高校が夏の甲子園選手権大会で優勝し、北海道の野球熱は高まります。その駒大苫小牧高校出身で、東京五輪にも出場して注目されているのが伊藤大海です。

プロ入り後、ルーキーながらファイターズのローテーションの一角を守り続ける伊藤。東京五輪では高校の先輩である田中将大と共に日本代表に入り、まさに「大海」という名前が似合う大胆不敵な投球で一躍注目されました。

祖父、父親と2代続いた漁師の家に生まれ、趣味も釣りという、まさに「海」が似合う男ですが、YouTubeなどでで見せるその発言には繊細さを感じさせるものがあります。

今回は北海道の海が育てた侍ジャパンの天才投手伊藤大海の凄さが分かる名言や語録を紐解き、その伝説エピソードから人生哲学にまで迫ります。

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伊藤大海について

まずは伊藤大海の経歴を追ってみます。

1997年8月31日生まれ、北海道茅部郡鹿部町出身。父親が盛田幸妃と同級生であったため、伊藤も子どもの頃に指導を受けたことがあり、中学卒業後は駒澤大学附属苫小牧高校に進学。2年生の時、春の選抜大海で甲子園に出場し、完封勝利を飾ります。卒業後は駒澤大学に進みますが、1年途中で中退。苫小牧駒澤大学(現北洋大学)に入学。規定により1年間公式戦に出場できませんでしたが、2年でデビューすると大学日本代表にも選出されました。

2020年のドラフト1位で北海道日本ハムファイターズに指名されて入団。地元北海道出身者としてチーム初のドラフト1位選手でした。

ルーキーイヤーの開幕から先発ローテーション入りを果たし、交流戦では3勝、防御率0.90の快投を見せ、前半戦に6勝をあげます。東京五輪では調子を崩していた菅野智之の代表辞退のため、代替選手として出場し、3試合に登板して失点は0。僅差の場面を凌ぐなどの好投を見せ、金メダル獲得に貢献しました。

2021年シーズン終了時点でプロ通算1年、10勝、防御率2.90。

2022年シーズンも先発ローテーションの一角として活躍しています。

 

私が選ぶ、伊藤大海の凄さがわかる名言・語録集

【名言語録その1】

「今までの過程を評価していただいた結果なので、変わることなく、より良いものをという姿勢を忘れずに、プロフェッショナルとして過ごしたいです」

ドラフト1位指名を受けた後に、あるインタビューで答えた言葉です。東都リーグの名門である駒澤大学を1年途中で中退した伊藤ですが、その理由は「4年後の自分がどうなっているか考えた時に、まったく先が見えなかった」からだと話しています。

名門校が必ずしも自分にとって良い環境かどうかはわかりません。たとえば落合博満も野球部の体質が合わずに東洋大学を中退しています。苫小牧駒澤大学に入学し、連盟の規定により1年間は公式戦に出られませんでしたが、その間にトレーニングを見直し、肉体改造を行い、投球技術にも磨きをかけました。

孟母三遷のたとえではありませんが環境は重要です。伊藤にはまさに「より良いものをという姿勢」が備わっていたといえます。

高校時代から伊藤に注目していたファイターズの白井康勝スカウトは「肩と脚力が抜群で、当時から何回も何回もチェックしていました」と評価していましたが、紆余曲折あった大学時代にその才能はもっと大きく開花するのです。

 

【名言語録その2】

「どんな状況であれ勝てる投手になりたい」

東京五輪の日本代表に選ばれた伊藤は、準決勝と決勝の厳しい状況で登板し、日本を勝利に導くピッチングを見せました。

特に印象的だったのは準決勝の韓国戦です。同点で迎えた7回表2アウト、韓国の打者が球審に対して、伊藤が滑り止めのロジンをつけ過ぎ、投球時に白い粉が大きく舞うためにボールが見づらいとクレームをつけました。審判は問題なしと判定。伊藤は遠慮することなくたっぷりとロジンをつけ、更に多くの粉が舞う投球を見せました。

そのシーンについて伊藤のご両親は「つけると思った」と声をそろえています。母親は息子について「そういう性格なんです。やめろと言われたら、逆にやろうとするところがあって」と語っています。伊藤の負けん気の強さがわかります。

そんな伊藤もエースの上沢直之に対しては「まだまだ差がある」と言います。「無駄なボールがない。全球に説得力がある。たとえ調子が悪くても7、8回まで平気で投げ切ってしまう」とリスペクトを口にしています。

負けん気は強くても、素直に認めるべきところは認める。そこに伊藤の真骨頂があるように思います。

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【名言語録その3】

「誰にもつけられないくらいの番号にしたい」

自身の背番号17に関して語った言葉です。つまり永久欠番になるくらいの活躍をしたいということなのでしょう。現在、ファイターズの永久欠番はかつてのオーナー大社義規に贈られた100番だけで、プレーヤーのものはありません。

ファイターズは監督や選手の「恒久的な永久欠番」は制定しないと表明しています。しかし「親分」こと大沢啓二の86番はほぼ永久欠番扱いですし、ダルビッシュ有と大谷翔平がつけた11番は、彼らに匹敵するスター選手が現れるまで欠番が決まっています。伊藤がダルビッシュや大谷に匹敵するインパクトと活躍を見せれば、事実上の永久欠番の可能性はあります。

YouTubeなども積極敵に利用し、ファンに発信している伊藤ですが、まだ非公開にしている動画がたくさんあるそうです。「そこは球団との兼ね合いもあるので。おいおい、ちょっとずつ投下していきたいです」と話していますが、ファンサービスに熱心な球団だけに、充分期待できそうです。

「言葉にはすごく気をつけています。SNSは面と向っては言えない素直な気持ちを伝えてくれる人が多い。厳しい言葉でも、言ってもらえることがうれしい」

豪快な雰囲気とは違い、繊細な一面も持つ伊藤。「何かひとつでも面白いこと、変わったことをやりたい」という思いは、新庄剛志「ビッグボス」と通じるところもありそうなので、これから何をやってくれるのかとても楽しみです。

 

名言からの学び

・自分にあった環境こそが成長につながる

・相反する感情を受け入れてこそプロフェッショナルである

・真剣な遊び心が時代を変える

 

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