甲子園の延長記録は?歴代最高は何回でいつのどの試合?
2017/07/23
2017年夏の甲子園大会も間もなく開幕します。各地方大会での優勝校が決まり、続々と甲子園への出場の切符が決まりはじめています。甲子園大会では毎回様々なドラマが生まれますよね。選手の一生懸命なプレーが、ありえないドラマを生み出しているのでしょう。
その甲子園での熱戦では、延長戦になったりすると余計に見ている方も熱い気持ちで観戦してしまいます。どちらも譲れぬ投手戦や打撃戦。本当に一瞬でも目が離せないことが良くあります。また最近では延長戦でも決着がつかずに再試合なんていうこともありますね。
今回はそんな甲子園大会の延長戦の記録について見ていきます。歴代最高は何回までだったのかは野球ファンならずとも、非常に気になりますよね。
甲子園の延長は何回まで?
甲子園大会での現在の延長戦は最長で15回となっています。15回で決着がつかない場合は再試合として後日行なわれることになっています。
しかし、昔から15回と決められていたわけではなく、まだ記憶にも残っている方も多くいると思いますが、1998年の夏の甲子園大会の準々決勝で横浜高校対PL学園の試合で延長17回の熱い試合が行なわれました。この試合では横浜高校のエース松坂大輔(現ソフトバンク)が1人で17回250球も投げ続けたことが議論を呼び、2000年の第72回選抜大会から延長戦の最長18回から15回へ変更されました。
まさに歴史を変えた1戦となった訳ですね。
もう少し前に遡ると延長戦が18回に決められる前までは、試合が決着するまで行なわれるルールとなっていました。1958年の第40回全国高校野球選手権大会から延長戦が18回と決められたのですが、それ以前は延長戦の制限がされていなかったのですね。
歴代最高の延長記録は?
高校野球甲子園大会での延長戦で今までの最長記録は25回となっています。上記で記載したように第40回大会からは延長戦が18回と制限されており、かなり昔の話になります。
昭和8年(1933年)8月19日に中京商業VS明石中学の準決勝の試合が行なわれました。この試合が直接的なきっかけで後の延長戦の制限ができたわけではないですが、今までの長い高校野球の甲子園大会の歴史の中で、最長の延長戦の記録として残っています。
延長記録の試合内容を確認しよう
延長戦最長記録の試合内容ですが、この試合は裏の攻撃の中京商業が25回に1点を取りサヨナラ勝ちをおさめました。そう、スコアは1対0です。
この大会は3連覇がかかっていた中京商業が優勢との見方でしたが、甲子園の準決勝ということで明石中も勢いがあり熱戦が期待されていました。
その期待通りの投手戦となりました。試合開始は午後1時10分でお昼過ぎに開始され、両先発が好調で試合が進みスコアボードにはゼロが並びます。
そして延長25回の裏中京商業の攻撃で無死満塁までいきました。そこからセカンドにゴロがとび二塁手がホームへ送球しましたが、焦りもあったのか一塁側に送球がそれてしまい、試合が終了しました。
記録は二塁手のエラーの記録として残っています。この試合の凄いところは両先発投手が最後まで投げぬいたところに尽きると思います。現代では中々考えられませんよね。
しかも、この試合は甲子園での最長試合時間の記録もマークしており、試合時間は4時間55分でした。
まとめ
・現在の甲子園の延長戦規定は15回とされています。その前までは18回の規定となっており、更にそれ以前においては決着がつくまで行うルール(延長戦の制限なし)でした。
・甲子園での最長延長戦の記録は昭和8年の中京商業VS明石中の試合で延長25回が最長記録となっています。試合時間も一番長く4時間55分の試合時間となっています。
・昔の野球は先発完投があたりまえで延長25回の試合も両先発が最後まで投げ続けました。時代を感じさせる熱い投手戦だったのが伺えます!!
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