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東大の歴代成績は?初優勝の可能性はあるのか?【東京六大学野球】

2017/06/22

baseball-534388_640東京六大学野球に加盟している東大野球部!

他の大学とは違い推薦枠もなく難しい入試試験を突破した文武両道の選手たちが在籍しています。入学後も勉強に手を抜くわけにはいかない中、野球の練習に日々いそしんでいる選手たち。

今回はそんな東大野球部の歴代成績をお伝えするとともに、優勝経験のない東大野球部の初優勝の可能性についても記載していきます。

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なぜ東京大学が東京六大学に入っているのか?

東京六大学野球はご存知の通り早稲田、慶応、立教、法政、明治そして東大の6校から成っています。東大を除くほかの大学は野球の強豪校であり、かつ私立大学であることからなぜ東大が入っているのか疑問に思う方も多いようです。

東京六大学野球というのは早稲田と慶応の対抗戦が発端でできた伝統を重んじる最も古い歴史あるリーグです。

東大が東京六大学に加盟した当時、東大には東武雄さんという名投手がいて彼の活躍で勝つことが出来ていました。他のチームと互角に戦えたので加盟していた訳ですが、東大は野球推薦がありません。難関の国立大で名投手の東武雄さんがいなければ、他の野球部と力の差があることは元々わかっていたことです。それでも加盟する際に連盟とは、東武雄さんが卒業した後も抜けないことを約束したそうです。東大は今もその約束を守り続けているので加盟しています。

また実力ではなく伝統を重んじるのが東京六大学野球なので、勝てないからと他の大学に変えるという考えは今のところないようです。

日本トップの大学と言ってまず浮かぶのは東大ですよね。個人的にも文武両道という東大のブランド力は、野球の強さとは関係なく連盟にとって必要だったのではないかと思います。ここで東京六大学野球への加盟に大きく貢献した名投手、東武雄さんについて少しご紹介しますね。

東武雄(あますたけお)さん

アマチュア野球選手で兄が東京都知事を務めた東龍太郎さんです。

1925年の東大が東京六大学野球に加盟した時のエースピッチャーです。東大野球部史上の名投手三羽鳥と呼ばれた選手で、東大唯一のノーヒットノーランを記録した選手です。卒業後は海軍嘱託として軍服を着ました。そして1945年11月2日戦争終結後にミンダナオ島ダバオ州にあるダリアオン収容所で戦病のため44歳の若さで亡くなりました。

東武雄さんは今の時代であれば確実にプロにいけた逸材だったんです。それにしても東大に入れる頭と野球センスの両方を兼ね備えているなんて凄すぎますよね。

東大に入学できるだけでも凄いことですし勉学も忙しい中、「弱い。勝てない。」と再三言われても練習を重ね努力し続ける東大野球部は応援してしまいます!続いて東大の歴代成績を見ていきましょう。

 

東大の歴代成績をチェックしよう!

早速みていきましょう!

年度 勝数 敗数 引き分け 順位
1925 秋 5 7 2 4
1926 春 0 10 0 6
1926 秋 2 10 1 6
1927 春 3 6 0 4
1927 秋 4 7 2 4
1928 春 2 6 0 4
1928 秋 3 8 0 5
1929 春 0 8 0 5
1929 秋 2 10 0 6
1930 春  3 9 0 5
1930 秋 4 7 0 4
1931 春 0 6 0 4
1931 秋 4 9 0 5
1932 春 3 6 0 3
1932 秋 2 9 0 5
1933 通 2 13 0 6
1934 通 3 12 0 6
1935   1 9 0 6
1935 秋 1 8 1 6
1936 春 1 6 1 5
1936 秋 2 7 1 6
1937 春 0 10 0 6
1937 秋 1 9 0 6
1938 春 1 9 0 6
1938 秋 1 7 2 6
1939 春 3 4 3 5
1939 秋 0 7 3 6
1940 春 1 9 0 6
1940 秋 2 3 0 4
1941 春 0 10 0 6
1941 秋 0 5 0 6
1942 春 1 9 0 6
1942 秋 1 4 0 6
1946 春 4 1 0 2
1946 秋 4 7 0 4
1947 春 4 6 0 4
1947 秋 2 7 1 5
1948 春 1 10 0 6
1948 秋 3 10 2 6
1949 春 5 7 0 5
1949 秋 4 7 0 5
1950 春 0 10 0 6
1950 秋 1 10 0 6
1951 春 2 10 0 6
1951 秋 2 10 0 6
1952 春 3 10 0 6
1952 秋 1 10 0 6
1953 春 2 9 0 6
1953 秋 0 10 0 6
1954 春 0 10 1 6
1954 秋 0 10 1 6
1955 春 0 10 0 6
1955 秋 1 10 0 6
1956 春 0 10 0 6
1956 秋 3 10 1 6
1957 春 2 9 0 5
1957 秋 1 10 0 6
1958 春 3 8 0 6
1958 秋 5 9 0 6
1959 春 2 10 0 6
1959 秋 2 10 1 6
1960 春 3 9 0 6
1960 秋 3 8 2 5
1961 春 0 10 0 6
1961 秋 2 10 0 6
1962 春 3 10 0 6
1962 秋 0 10 0 6
1963 春 0 10 2 6
1963 秋 1 10 1 6
1964 春 2 10 1 6
1964 秋 0 10 0 6
1965 春 3 8 0 6
1965 秋 0 10 0 6
1966 春 2 9 1 5
1966 秋 1 10 0 6
1967 春 0 10 0 6
1967 秋 1 10 0 6
1968 春 2 8 0 6
1968 秋 0 10 0 6
1969 春 0 10 0 6
1969 秋 4 8 0 5
1970 春 1 10 0 6
1970 秋 0 10 0 6
1971 春 0 10 0 6
1971 秋 1 10 0 6
1972 春 0 10 0 6
1972 秋 0 10 0 6
1973 春 3 9 0 6
1973 秋 4 8 0 6
1974 春 2 10 1 6
1974 秋 1 10 0 6
1975 春 1 10 0 6
1975 秋 3 8 0 5
1976 春 0 10 1 6
1976 秋 2 8 0 5
1977 春 4 6 0 4
1977 秋 2 8 0 5
1978 春 0 10 0 6
1978 秋 1 10 0 6
1979 春 0 10 1 6
1979 秋 1 10 1 6
1980 春 2 8 1 6
1980 秋 1 10 2 6
1981 春 6 7 1 4
1981 秋 3 9 1 6
1982 春 1 10 0 6
1982 秋 3 8 0 5
1983 春 2 9 2 6
1983 秋 3 8 0 5
1984 春 4 8 0 5
1984 秋 2 9 0 6
1985 春 1 10 0 6
1985 秋 3 8 0 5
1986  春 0 10 0 6
1986  秋 0 10 0 6
1987 春 0 10 0 6
1987 秋 1 10 0 6
1988 春 0 10 0 6
1988 秋 0 10 0 6
1989 春 0 10 0 6
1989 秋 0 10 0 6
1990 春 0 10 0 6
1990 秋 0 10 0 6
1991 春 1 10 0 6
1991 秋 1 10 0 6
1992 春 0 10 0 6
1992 秋 1 10 0 6
1993 春 1 10 0 6
1993 秋 2 9 0 6
1994 春 4 9 0 5
1994 秋 4 9 0 5
1995 春 2 9 0 5
1995 秋 1 10 0 6
1996 春 0 10 0 6
1996 秋 3 8 0 5
1997 春 2 8 0 6
1997 秋 2 9 0 5
1998 春 1 10 1 6
1998 秋 2 9 0 6
1999 春 2 10 0 6
1999 秋 0 10 0 6
2000 春 1 10 0 6
2000 秋 0 10 0 6
2001 春 0 10 0 6
2001 秋 1 10 0 6
2002 春 0 10 0 6
2002 秋 2 9 0 6
2003 春 0 10 0 6
2003 秋 1 10 0 6
2004 春 3 10 0 6
2004 秋 2 10 0 6
2005 春 1 10 0 6
2005 秋 1 10 0 6
2006 春 0 10 0 6
2006 秋 0 10 0 6
2007 春 0 10 1 6
2007 秋 1 10 0 6
2008 春 0 10 0 6
2008 秋 2 10 1 6
2009 春 0 10 0 6
2009 秋 0 10 0 6
2010 春 0 10 0 6
2010 秋 1 10 0 6
2011 春 0 10 1 6
2011 秋 0 10 0 6
2012 春 0 10 0 6
2012 秋 0 10 1 6
2013 春 0 10 0 6
2013 秋 0 10 0 6
2014 春 0 10 0 6
2014 秋 0 10 0 6
2015 春 1 10 0 6
2015 秋 1 10 0 6
2016 春 3 10 0 6
2016 秋 1 10 0 6
2017 春 0 10 0 6

最高順位が1946年春,戦後初のリーグで2位です!

それ以外は4位から6位でここ10年は最下位となっています。この結果をみると強豪校の他校に毎年苦戦しているとこがよく分かりますよね。

2016年は春大会で明大に12年ぶりに勝利したことが話題になっていました!この時喜んだファンは沢山いました。厳しい状況は続くと思いますが、これからも頑張って欲しいですね。

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優勝の可能性はあるのか?

ここまで東大野球部について見てきて、厳しい状況の中でも優勝して欲しいという気持ちが他大学のファンの方でも少し出てきたのではないでしょうか。

現状10年ほど最下位を記録してしまっている東大野球部に今後優勝の可能性があるかについてですが、結論から申し上げると難しいと言わざるを得ません。その理由を以下にまとめました。

1.必然的に他校との戦力格差が生じている

何度も申し上げているように、東大野球部は東大合格者から成っています。他校の様に野球推薦で実力者を集めることはありません。そうなってくるとやはりチーム力での差はどうしても出てきてしまいます。

ちょうど今話題の侍ジャパン・大学日本代表にもなった宮台康平選手のように度々逸材はでてきますが、野球はチームでやるのものなので、1人では実力者揃いの他校に勝つことは難しいです。これは東大に野球推薦枠ができたり、東大そのものが入りやすい学校になれば変わりますが、それはまず無いですし個人的にはそうなって欲しくないと思っています。

2.東京六大学野球はリーグ制を採用している

東京六大学野球はトーナメント制ではなく勝ち点で争われるリーグ制です。トーナメント制であれば一発勝負なのでもちろん東大が勝ち進んでいく可能性は十分にあります。しかしリーグ戦ではやはり実力のあるチームが勝ち進んでいくので優勝できる可能性は低いと思います。

 

優勝が難しいと理由を挙げてきましたが、難しいというだけで出来ない訳ではありません。

もしかしたら同じ世代に名投手、名野手が何人か揃うかもしれませんし、強豪と戦い続けている東大野球部がその中で他校の強さに揉まれ、勝つための実力や秘策を身につけ優勝するかもしれません。

東大野球部が優勝したら部員、OBだけでなく沢山の人が感動し喜ぶことでしょう。そして大学野球の歴史が大きく塗り替えられます!現実のものになれば、判官びいきの日本人は大盛り上がりでしょう。いつか東大野球部が優勝することを期待したいですね。

 

まとめ

・東大野球部の六大学野球加盟には名投手・東武雄さんが大きく貢献した。

・10年近く連続で最下位を記録する東大野球部だが、六大学野球に加盟し続けているのは加盟時の連盟から抜けないという約束と六大学野球が伝統を重んじているからである。

・正直東大野球部の優勝の可能性は非常に低いが、可能性がある限りこれからも頑張り続けて欲しい。

 

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