山本昌の名言集!球界レジェンドのトレーニング方法や姿勢から学ぶ努力論
2017/08/13
1986年の一軍デビューから、実に29シーズンに渡って息の長い活躍を続け、“球界のレジェンド”と称されるまでに自身のキャリアを高めた山本昌氏。最多勝3回、最優秀防御率1回、最多奪三振1回のタイトルほか、沢村賞や最優秀投手、ベストナインなどの輝かしい栄誉に浴し、史上最年長でのノーヒットノーラン、そして名球会入りの200勝達成を経て、前人未到の50歳まで濃厚なキャリアを重ねました。
山本昌氏がこれほど長く第一線でクオリティーの高いパフォーマンスを発揮できたのは、ご本人が再三、口にしてきたように「貴重な恩師との出会い」や「運」があったことはもちろんですが、やはり何と言っても、たゆまぬ努力・鍛錬があったからこそ。
ある試合のヒーローインタビューで「しつこい性格ですから」と、やや冗談めかして語っていましたが、たとえどんなに苦しい状況に置かれても、その都度しっかりと乗り越えられる折れない心と、常人には計り知れない探究心や貪欲さがあったからだと思います。
今回は、そんな山本昌氏が発信してきた数多くの名言の中から3つをピックアップ。トレーニングに対する考え方や野球に取り組む基本的な姿勢などに迫り、学ぶべき点、見習うべき点をクローズアップしてみたいと思います。
特選!私が選ぶ「山本昌の三大名言」
「トレーニングは全く苦にならない。
地道な練習を続けることは得意なんです」
山本昌氏のトレーニングと言えば、鳥取市にあるトレーニング研究施設『ワールドウィング』の小山裕史代表に師事して取り組んできた、初動不可理論に基づくメニューがつとに有名。ファジカルを鍛えることは言うに非ず、いかに効率的に体を使ってテクニック向上につなげていくか――そのことに重きを置いていたようです。
最大の武器であり代名詞とも言えるスクリューボールをはじめとして、カーブやスライダーなどの変化球は超一級品の域でしたが、ピッチングの組み立ての上で生命線になっていたのはスピードガンの表示以上に速く映るストレート。その回転数を驚異的に上げることが出来たのも、毎シーズンオフに通い続けて取り組んだトレーニングの賜物でしょう。
しかも、それが「全く苦にならない」と言い切れることに凄みを感じます。真のプロフェッショナルとして当たり前のことかもしれませんが、自著の『継続する心』というタイトルからもわかるように、ひたすら地道にトレーニングを続けてきたことが、山本昌氏の矜持でもあったと思います。
「新しいことを追求していく方がいい。
20代よりも30代、30代よりも40代の方が
しっかり練習するようになりました」
数々の最年長記録を樹立し、順風満帆にプロ生活を送ってきたイメージもある山本昌氏ですが、プロ入り当初は先輩投手と自分の実力差に愕然とし、この世界でやっていけるのか…と不安を抱く日々もあったそうです。実際に、初勝利までも時間を要し(1988年)、野球留学という形でドジャースのベロビーチ・キャンプに居残った経験もあります。
ただ、そういった苦難を若い頃に味わったことで心が鍛えられ、それと同時に、飽くなき向上心も自然に芽生えていったと思われます。
ご本人も自分の才能には疑問符を付けていましたし、成績を残せない時期には「体が大きいだけで不器用な選手」という評価もされていたとか。だからこそ、この名言にある通り、どんどん新しいことを追求し、それとシンクロして年を取るごとに練習量も増えていったのではないでしょうか。もちろん、その基盤に強い反骨心があったことも想像に難くありません。
「野球は苦しいのは当然です。
だから、勝ったときの喜びは格別。
勝つためにやることは苦労じゃない」
「苦しいのは当然」――この凛とした一言に、山本昌氏のポジティブな思考が凝縮されていると感じます。誰もが避けたい、あるいは逃げ出したいようなことからも目を背けることなく、真摯な姿勢で取り組む。苦労を苦労と思わない、あるいは、どんな苦労も厭わないという考えに基づいて行動することは、常人にはなかなかできることではないでしょう。
勝つ喜びを味わうために努力するという考え方も、いたってシンプルですが、それを誰しもが体現できるわけではないのが厳しいプロの世界。超一流と一流、あるいは、一流とそれ以下の分岐点となるのは何かを、山本昌氏は端的なワードで言い表しています。
これは学業でも仕事でも大いに参考にしたい名言ですね。何事も苦しいのが当たり前。大きな成果を挙げて喜びや幸せ、そして充足感を得るために努力する。心に深く刻んでおきたい名言です。
以上、3つの山本昌氏の名言を見てきましたがいかがだったでしょうか?どの言葉も重みがあり、人生を有意義に過ごすために非常に参考になるものだと思います。
そんな山本昌氏の考え方について更に詳しく知りたい方は以下もおススメです。
↓
先ほども少し触れさせて頂いた著書ですが、山本昌氏の野球に取り組む真摯な姿勢から学ぶことは非常に多いでしょう。継続力がいかに大切かを改めて教えてくれます。
名言からの学び
・「トレーニングは全く苦にならない」と言い、長年に渡って地道な鍛錬を続けてきた山本昌氏。継続することが、いかに大切かを教えてくれている。
・飽くなき向上心を持ち、新しいことを追求していく姿勢も見習いたい。
・苦しいのは当然と思い、その先にある格別な喜びを目指して真摯に努力していくことも、大いに参考になる考え方。
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