プロ野球の歴代ワースト敗戦記録。シーズン最多負け数はいつどの球団がマーク?
2017年のペナントシーズンも佳境を迎え、チームの順位が確定しました。その中でも、主力の相次ぐ離脱が大きく響いたヤクルトスワローズが、球団ワーストのシーズン96敗でシーズンを終え、無念にも最下位でフィニッシュという形となってしまいました。
さて今回ですが、そんなプロ野球の敗戦の数についてまとめてみました。セパ両リーグの最多敗戦の歴代ワースト記録や、メジャーリーグの最多敗戦記録についても触れていますので、嬉しい記録では無いですが「負け」から学べることも非常に多いと思いますので、確認していけたらと思います。
セ・リーグのシーズン最多敗戦記録はどのチーム?
まずは、セ・リーグのシーズン最多敗戦記録についてみてみましょう。
セ・リーグの最多敗戦でシーズンを終えたチームは1955年の大洋ホエールズ(現在の横浜DeNAベイスターズ)の99敗でした。
1955年の大洋ホエールズは、シーズン130試合中31勝99敗で勝率が.239と、とても寂しい数字のシーズンとなってしまいました。その中でも勝率.239は、歴代の最多敗戦記録ランキングにランクインしているチームの中でもトップクラスに低く、この年にリーグ優勝した読売ジャイアンツとは何と61.5ゲームの差がありました。これはチーム格差が広がり過ぎでちょっと問題といっていいレベルかもしれませんね。
この年は、当時現役だった藤井勇選手が1年だけ選手兼任監督を務めたシーズンでしたが、打率3割以上残した選手が1人もおらず、当時の投手全員が勝利数よりも負け数が多く、球団記録である14連敗を喫してしまいました。
大洋ホエールズはここから1959年までシーズン最下位に沈んでいましたが、1960年に優勝経験のある三原脩を監督に加えてリーグ優勝、日本一になっており、最下位続きだったチームを立て直し、貧打だったチームを日本一に導いた三原監督の名前を用いて「三原マジック」という言葉も生まれました。
現在の大洋ホエールズから改称した横浜DeNAベイスターズも、チームが低迷した暗黒時代こそありましたが、アレックス・ラミレス監督のもとAクラス入りするほどの力をつけており、近いうちにリーグ優勝する可能性があるかもしれないという希望をファンに与えてくれています。
パ・リーグのシーズン最多敗戦記録はどのチーム?
続いてはパ・リーグの方に目を向けてみましょう。最多敗戦のパ・リーグ記録は1961年の近鉄バファロー(現在のオリックス・バファローズ)の103敗でした。
この103敗は両リーグ通じて最多敗戦の日本記録となっており、シーズン100敗以上を経験したチームは、この年の近鉄バファローだけです。
近鉄バファローは開幕から連敗が重なり、結局シーズン通して36勝しかできず、この年首位だった南海ホークスと51.5ゲームの差を離されてシーズンを終了しています。この大敗もあり、当時監督を務めていた千葉茂監督は責任を取って辞任する流れになってしまいました。
当時の近鉄は親会社の体質にも問題があったのですが、選手のプロ意識も低く、他球団のエースが先発となると、仮病を使って試合を欠場していたりと、今のプロ野球ではあまり考えられないような事も行われていました。
監督だけの責任ではなく全体的に問題点が多いことから、監督が交代してもなお数年間の間、近鉄は低迷期が続いてしまいます。日本記録の103敗をするそれなりの理由が当時にはあった…ということですね。
大リーグのシーズン最多敗戦記録はニューヨーク・メッツの120敗!
最後は海の向こう、メジャーリーグの最多敗戦記録についても確認してみましょう。
メジャーの最多敗戦記録は1962年のニューヨーク・メッツの120敗でした。日本のペナントレースより試合数が多いだけに、こちらは更に負け数が多くなっていますね。。。
実はニューヨーク・メッツが誕生したのがこの1962年であり、発足1年目のシーズンだったのです。しかし、結成され集まった選手も体力の落ちつつある晩年の選手が多く、1年目からいきなり強いチームになれるワケもなく、40勝120敗というとてつもない成績で1年目を終えることになります。
1年目でとてつもない成績といえば、日本の楽天ゴールデンイーグルスも発足1年目は苦戦しており、38勝97敗1分と思うような成績が残せませんでした。強いチームになるということは、年数がかかるということをこの両チームが体現してくれていますね。
ニューヨーク・メッツもここから低迷期が続きますが、1969年、あのノーラン・ライアンなど投手陣が大活躍し、リーグ優勝、更にはワールドシリーズ制覇まで成し遂げます。これにより、低迷期からの大躍進に【ミラクル・メッツ】という言葉も生まれました。低迷期からずっと応援していたファンにとっては、優勝した瞬間は最高の気分になれたことは間違いないでしょうね。
日本の読売ジャイアンツですら2017年は13連敗を経験するなど、どんなチームにも必ず上手くはいかない低迷期は訪れます。この敗戦経験を糧にして、若い選手の成長、足りない戦力の補強を行い、少しづつ強いチームにしていくことが重要ですね。
ちなみにプロ野球の連敗記録については以下でもまとめていますので、興味のある方は合わせてチェックしてみて下さい。
↓
プロ野球の歴代連敗記録。いつどのチーム球団がマークしたのか確認
まとめ
・セ・リーグの最多敗戦記録は1955年の大洋ホエールズの99敗であり、この年の勝率.239は歴代の中でもトップクラスに低い勝率である。
・パ・リーグの最多敗戦記録は1961年の近鉄バファローの103敗であり、シーズン100敗以上を経験したチームはこの年の近鉄バファローだけである。
・メジャーリーグの最多敗戦記録は1962年のニューヨーク・メッツの120敗であり、球団発足1年目で晩年の選手たちで結成されたため、思い通りの成績が残せなかった。
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