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谷繁元信監督の凄さがわかる名言!伝説エピソードやリーダー論にも迫る!


現役時代は巧みなリードで投手を引っ張り、その強肩で走者を刺し、意外性のある打者として活躍。捕手としては3人目の2000本安打を記録した谷繫元信氏。

横浜大洋ホエールズ(のちに横浜ベイスターズ)と中日ドラゴンズで27年の長きにわたって活躍し、通算安打2108本、ホームラン229本を記録。まだ現役中の2014年に選手兼任監督としてドラゴンズの監督に就任。それから3年間監督をつとめました。

今回は、多くの野球関係者が捕手として絶賛し、指導者としても期待されている谷繫元信の凄さがわかる名言を、伝説エピソードを交えて紹介し、そのリーダー論にも迫ってみましょう。

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谷繫元信氏について

まずは谷繫元信氏の経歴を追ってみます。

1970年12月21日生まれ、広島県庄原市出身。島根県江の川高校時代には甲子園に出場しベスト8まで進出。ドラフト1位で横浜大洋ホエールズに入団しました。

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高卒1年目から一軍に帯同。強打と強肩を発揮しますが、リードの面では苦戦。1993年にコーチとなった大矢明彦氏に鍛えられ、その大矢氏が監督となった1996年からは不動の正捕手となりました。

2001年には20本塁打を放ち、翌2002年にFAを宣言。当初はメジャーリーグを視野に入れていましたが、中日ドラゴンズへ移籍。2013年には通算2000本安打を記録

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2015年には通算出場試合が3018試合となり、史上1位の記録を更新しました。

結局、通算出場試合は3021試合。ゴールデングラブ賞6回。ベストナイン1回。盗塁阻止率1位が5回という記録を残しています。

監督としては3年間で171勝。チーム順位はすべてBクラスとふるいませんでしたが、ドラゴンズの監督して4度のリーグ優勝を果たした落合博満氏らに、その手腕は高く評価されていました。

 

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「1球1球に一喜一憂しているのはまだまだアマチュアよ」

ドラゴンズの吉見一起投手が、得意のフォークボールを暴投して負け投手になった時、谷繫監督は、暴投を嫌がって得意球を投げさせないようでは投手は成長しない、この負けはいい経験だ、と言い、吉見投手を責めませんでした。

リーダーとして、ひとつひとつの結果にいちいち一喜一憂しないというのは、まさに金言でしょう。

チームとして結果を出そうとする時、必ずしも全員の足並みや実力がそろっているとは限りません。若手の成長を促す事でチーム力が更に向上するならば、失敗を責めずに糧として導くのがリーダーの役割でもあります。

プロ野球史上、もっとも試合に出て、もっとも投手のボールを受けてきた経験から、本当のプロの投手を育てるのにたどり着いた谷繁氏の極意は、あらゆるリーダーが学ぶべき教訓です。

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「見るじゃなく観察する」

投手にアドバイスを求められた時、谷繫氏はここがこうだからこうなっている、と具体的に説明したそうです。その方がより伝わりやすいのは、ビジネスにおける指導でも同じでしょう。

ただそのためには漫然と見ているのではなく、詳しく相手や状況を観察する必要があると谷繫氏は説いています。

観察はリーダーにとって大事なスキルと言えます。過去にあった事例と似た状況に陥ると、つい以前と同様の処理をしてしまいがちです。しかし世の中にまったく同じ出来事はありません。細かな違いを観察し、それについて具体的に説明して、対処させる事で、チームのスキルは上がっていきます

捕手はグラウンドの監督だと言われます。自軍の投手はもちろん、相手打者や審判の癖なども観察し、状況判断をしてきた、谷繫氏らしい言葉だと思います。

 

「意図を持っていれば、例え失敗しても良い」

谷繫氏は、意図を持って投げた球を打たれたとしても、投手や捕手を責めたり、怒ったりはしませんでした。そこには責任は監督たる自分が負うという姿勢と、意図がある失敗は人を成長させるという哲学があります。

谷繫氏は若い頃、当時のリリーフエースだった大魔神佐々木主浩氏が投げる時には、必ず外されました。なぜなのか理由を佐々木氏に問うと、お前は不安がるからだ、と言われたそうです。佐々木氏の落差の大きいフォークを受けられるか、そんな不安が顔に出ていたのです。

いかにすごいフォークを持っている佐々木氏でも、それだけで勝負できるほどプロは甘くありません。しかし捕手がチャレンジする前に失敗を恐れていては、考えた意図のある配球などできる筈はありません。

チャレンジする時は何事も不安です。しかしそこに明確な意図があれば成長のチャンス。リーダーとはそんな時、失敗を受け入れ、寛容になれる度量が必要だと、谷繫氏は自分の経験から学んだのでしょう。

 

名言からの学び

・リーダーは目先の結果に一喜一憂せず、個人のスキルアップはもちろん、チーム全体の先を見据えて、失敗を糧とする。

・漫然と状況を見つめているのではなく、リーダーとして対象となるものよく観察し、対策やアドバイスが必要な時は、より具体的に指示を与える。

・意図を持って課題にチャレンジしている時には、責めたり怒ったりはせず、また不安をのぞかせる事なく、リーダーは寛容に受け止める。

 

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