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大勢の凄さが分かる名言・語録集!若き守護神の伝説エピソードから努力論まで

かつて闘将星野仙一は「経験や駆け引きが大事なのはむしろ先発で、抑え投手に大事なのは気の強さと球の勢い」と語り、実際に与田剛など条件にピッタリの新人投手を抑えに起用したりしました。平成の名将原辰徳もまた若い投手を積極的にクローザーとして起用しています。大勢もそのひとりです。

本名は翁田大勢。翁田はオウタと読み、全国でも珍しい姓です。ごく普通のオーバースローのようなモーションから、スリークォーターなのかサイドスローなのかわからない腕の振りを見せる独特の投球フォームは、力感こそありませんが、繰り出されるボールにはバットをへし折る威力があります。

変則フォームから投げ込まれる150キロを越える速球を武器に、プロでも大活躍する大勢ですが、コロナに翻弄され、ケガに泣かされた大学時代でした。しかしそれをバネに予想外のドラフト1位指名を受け、更にルーキーイヤーからの飛躍に結びついています。

今回は若き守護神として活躍する大勢の凄さが分かる名言や語録を紐解き、その伝説エピソードから努力論にまで迫ります。

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大勢について

まずは大勢の経歴を追ってみます。

1999年6月29日生まれ、兵庫県多可郡多可町出身。小学1年で野球をはじめ、ボーイズリーグでプレイした後、県立西脇工業高校へ進みます。高校時代に甲子園出場はなく、卒業後は関西国際大学へ進学。2020年に阪神タイガース2軍との練習試合で好投し、注目されます。2021年のドラフトでは読売ジャイアンツの外れ1位で指名され、入団します。

2022年のルーキーイヤーはコロナウイルスへの感染もあり、3軍キャンプからのスタート。しかし開幕1軍の座をつかみ取り、開幕戦でいきなり初登板初セーブをあげます。そして日本プロ野球史上初となる初登板から7連続のセーブをあげ、ジャイアンツのクローザーとしての座を得ました。

このままクローザーとして続けるのか、いずれ先発に転向するのかはわかりませんが、今後の更なる活躍が期待されます。

 

私が選ぶ、大勢の凄さがわかる名言・語録集

【名言語録その1】

「もし自分が巨人ファンなら、え?翁田?誰?ってなると思うんです」

ジャイアンツのドラフト1位指名を受けた大勢。「喜びより驚きが勝った」と本人も語っていますが、外れ1位とはいえ、アマチュア時代の実績や知名度はそれほど高くはなく、どちらかといえばサプライズに近いものがありました。

大学時代のほとんどをコロナ禍の中で過し、その実力や能力を存分に知らしめる機会を奪われた世代だけに、本人はもちろん、スカウト側も、それが順当な評価だったのか、頭を痛めたドラフトだったと思います。

しかも大勢はリーグ戦の登板後に右肘の疲労骨折が判明するなど、充分なアピールができませんでした。高校3年の時にもプロ野球志望届けを提出し、指名から漏れた大勢。

「なんとかなる、というより、なんとかしないといけない、という感じでしたね」

そんな強い思いで原点に戻り、一から投法やトレーニングの見直しをはかり、その努力がドラフト1位につながったのです。

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【名言語録その2】

「ことが起こった瞬間はめちゃくちゃマイナスなことを考えるんですけど、次の日には、そうなった以上、変えていかないといけない」と切り替えられます」

状況次第で連日のようにマウンドに上るのがクローザーの役目です。たとえその日は打たれても、翌日までに反省はしても心が折れてはいけません。その意味で大勢の性格はクローザー向きと言えそうです。

そういった性格は、彼自身の運命も切り拓きました。大学時代に怪我をし、大事なアピールの場を失いましたが、すぐに切り替えてパーソナルトレーナーの萩原淳由に師事し、怪我をしない体を作るために、投法やトレーニングの見直しをはかりました。

「僕は腕が頭から離れて肘に負担のかかりやすい投げ方だったんです。前までは腕を強く振ろうとしていたのを、体幹部を使って投げる意識に変えました」

そして大勢は「腕を強く振る感覚を捨ててから、球速も球質も上がった」ことで、見事にドラフト1位の座を獲得したのです。

 

【名言語録その3】

「プロになったら、野球をしてお金をもらって生活する立場になります。求められるもの以上のものを残したいです」

子どもの頃にプロ野球を見て以来、何としてもプロになりたかったという大勢。高校卒業の時にはドラフトから漏れましたが「あきらめられなくて、あきらめたくなくて、自分なりに練習して、常に目指していた」のだそうです。

念願プロ入りが叶い、即戦力としてクローザーを任されましたが、原辰徳監督は当初、先発も考えていたようです。原曰く「うちのピッチャーの中ではとにかく一番力がある。しかも実践になると制球力もいい」と評価し、ボールの勢いが必要とされるクローザーに抜擢しました。

そして大勢は、プロ野球記録となる初登板から7連続セーブをあげるなど、見事に期待に応えます。その後、初めての救援失敗も経験しますが、次の登板では「前回の失敗から、何が悪かったのか向き合って改善しよう」と考え、しっかり3人で抑えて「悪かった自分を見つめ直せたのが良かった」と話しています。

翁田という姓は相変わらず「誰?」と問われるかもしれませんが、「大勢」と言えば、もう知らないファンはいない、そんな存在になっています。

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名言からの学び

・想いと行動の一致が未来を開く

・気持ちや意識の変化が新たな一歩の原動力になる

・あきらめない思いが結果を生む

 

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